月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

芸能住職

2011年09月28日 20時11分30秒 | 仏々相念(住職日記)

それぞれに・・・

 

朝、お参りになられるご門徒さんを待つのに偶々点けたテレビ。

話題になっていたのは、俳優の香川照之さんが歌舞伎の世界に・・・ということでした。

香川さんは、スーパー歌舞伎の市川猿之助さんの息子さんだったのですね、知りませんでした。

彼が幼い時に両親が別れて母親が引き取っていたとか・・・

 

人んちがどうであれ私には全く関係ないことであり、どうでもいいわって思いつつも何気に見てしまいました。

消せばいいのに・・・そう思いつつも「人がどうのこうの」って気になってしまって・・・嫌な性格です。

 

香川さんは、大学を卒業して父親に挨拶に行ったのだとか・・・すると、どういう気持ちでおっしゃったのか知りませんが「私には息子はいない」と出ていくことを促された。

あ~、そんなことがあったんか・・・しんどかったろうな~、辛かったろ~な~

それからの俳優人生、もう立派な個性派俳優になっておられることです。

 

なのに今更・・・「市川」を名乗る心とはどういう心境だったのでしょうか?

そんなのどうでもいいことよって流せばいいのにモヤ~っと頭の隅から離れない一日でした。

 

今では、その父親とも一緒に暮らしているという。

「自分の子ではない」とまで言った父親と・・・

 

彼はそんなこともすべて許すことのできる大きな心を持った人だったのでしょう・・・か。

或いは歌舞伎界への憧れがあったのか・・・

我が息子をその世界に入れんがために・・・なのか・・・

彼の息子、すなわち市川猿之助の孫には3代続く一文字の漢字を付けているのだとか、偶然ではなく意図的にと言っていましたが・・・

 

どんだけ真剣に見とるんやって突っ込まれそうです。

 

いろいろあるよな~・・・

 

私は、そんな大きな心を持った人でもなければ、「家」の拘りなどもありません。

ただ、頑なな小さな心を満たさんがために坊守や子どもたちにしんどい思いをかけていることを慚愧しつつ恥ずかしながら生かさせていただいています。

 

できれば、子どもたちにはそれぞれの夢を抱き生き抜いてほしいな~!

大切に・・・


塩屋別院常例法座~香川常例布教回想録~のはなし

2011年09月28日 15時14分48秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
香川常例布教5日目は、9月12日丸亀市の塩屋別院でのご縁でした。

塩屋別院の本堂はとても大きくて歴史が感じられます。

どれほど多くのご門徒さま方々が、ここにお座りになられたのでしょう。

暑さにつけ、寒さにつけ、よろこびにつく、悲しみにつけ…

この大伽藍が人々をつつんでくれていたのですね

そして、お念仏の声が堂内に響いていたのでしょう。

親の呼び声でもあり、
子の返事であるがごとくに…

そんなことを思いながら、お参りさせていただきました。

まだ残暑もきびしく、この度は教務所内の研修室でのご法座でした。

時代や建物は変わろうも
決して変わることのないお念仏のみおしえを皆さまとご一緒にいただきました。

ご法座が終わり、ご本堂にお参りさせていただきました。

前拝の縁に小学生が4人、折り紙をしたり、絵を描いたりして遊んでいました。

お寺で遊べるのって、いいですね!

堂内に入ってお参りを済ませ、ふと横を見ると、

昨年11月の四国地区お待ち受け法要の会場に飾られてあった「安穏」のモザイクアートのモニュメントが飾られてありました。

徳正寺仏教婦人会沙羅の会の皆さんと一緒に作った蓮の花のモビールも吊してくださっていました。
懐かしくて…ありがたくて…

ご縁の深さを思わずにはいられませんでした。

塩屋別院の皆さま、尊いご縁をいただき、ありがとうございました。