月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

仏様之香

2011年09月29日 22時24分11秒 | 仏々相念(住職日記)

お香のいい香りが・・・

 

娘が話すのです、「シャンプーの香りって使い慣れてくると薫っているのかどうか分からなくなるよね~」

なるほど~・・・分かる気がします。

 

今日、献血していると看護師さんがおっしゃるのです、「お香のいい香りがしますね。心が癒されます。」

私はあまり気にならないのですが腕時計とか腕輪念珠が特に薫るようです。

法務にず~っと共にして下さる腕時計や腕輪念珠にお香の香りが染み込むのでしょうね。

私も大好きな仏さまの香りを喜んでいただいて嬉しかったです。

 

糞尿を固め白き粉を塗しているような私・・・

決して消し去ることのできない悪臭を何とかしようとしている私がいます。

恥かしいことも白き粉を塗して生きるのです。

何とか外面を飾って生きるのです。

 

こんな私の毛穴から染み込んで下さる仏さまの香り。

あの手この手でおはたらきくださることの勿体なさ・・・

 

そう言えば、学生の頃は汗臭いのでシャワーコロンが大好きでよく着けていました。

洒落っ気出したところで何にもならないのですが・・・

もう着けることもなくなったあの爽やかな香りは今でも好きです。

まだ販売されているのでしょうか・・・

 

皆さんはどんな香りが好きですか・・・


恩着親父

2011年09月29日 21時40分32秒 | 仏々相念(住職日記)

折角だから・・・

 

「今月は、松山によう来たな~」って坊守と話したことです。

何をするということもないのですが松山までの距離が丁度いいのです。

片道2時間ちょっと・・・坊守と話したり気持ちの整理など、リラックスできるいいひと時。

 

今月は娘が免許取得していましたので、暇な時間を作っては「ドライブ行こうか?」って誘っていたことです。

免許取得すると車に乗りたいだろな~と思って・・・

煩い親父を横に孝行娘は運転してくれたことです。

そんなこんなで松山までも何回も訪れました。

「あ~やって運転してたよね~」って思い出しつつ同じ道のりを辿ると涙が・・・

 

今日は献血に・・・

先月も忙しくて献血できなかったので、久しぶりです。

「成分献血でお願いできますか?」「はい、お願いします。」

問診を終え順番が来たので行ってみると、中学生でしょうか可愛らしい女の子がお世話をして下さいます。

ブランケットを足元にかけてくれたり、「何かお飲み物は如何ですか?」ってメニューを見せて下さったり・・・

「職場体験なんです」って看護師さん。

「お疲れ様です。先程ロビーの方でいただきました。ありがとうございます。」とお礼を言ったことです。

大変な職場を体験しながら彼女たちは何を感じておられたのでしょうか・・・

 

「記念品は何がよろしいでしょうか?」って看護師さん。

実はここ献血ルームの食パンって絶品なのです。

柔らかくてもの凄く美味しいのです。

思わず、「じゃあ、食・・・」って言いかけたところで、その下に書かれてあるお米1キロに目が行きます。

そうや、娘に送ってやろう!すれば何日間はご飯がいただける(涙)・・・

「すいません、お米を・・・」

そんなことでお米をいただいて帰って来ました。

「ありがたいことです!」

 

さりげなく送ればカッコいいのでしょうが、「献血していただいたお米を食べんさい」と恩着せがましく言う私。

「そんなの食べづらいワ~」

そりゃそうでした・・・申し訳ないことです。

 

でも・・・お仏飯をいただくということはそういうことです。

ご門徒さんは私みたいにおっしゃらないけれど、血と汗と涙で仕立て上げて下さったお供えです。

それを下げさせていただくのですから感謝しなくてはいけません。

 

御仏とみなさまのおかげです・・・本当にありがとうございます。


秋味焼栗

2011年09月29日 20時56分38秒 | 仏々相念(住職日記)

う~ん、美味しい!・・・

 

今日は内子町にあるS寺さんにて住職会が行われました。

愛媛の小京都で和蝋燭が有名な優しい街です。

宇和島から1時間半程の道のりです。

 

「内子まで行くんだけどついでに松山でも行こうか?」って坊守を誘いました。

内子から30分程で着きます。

内子の隣り町には中山町があり、栗が特産であります。

栗は坊守の大好物!

前回は夕方だった為に栗は売り切れでしたので、今日こそは!って気合いを入れて中山駅の売店へ。

香ばしい香りが漂います。

「焼栗」でした。この機械で沢山出来あがっていました。

勿論、買わねば!

松山までの車内で歓声を上げつつ食べている坊守を横に幸せを感じていたことです。

豪華な料理を食べさせてあげるわけでもないのですが、本当に喜んでいただいてくださる坊守。

懐かしい故郷の香りがするのでしょうか・・・

 

一つ二つ口に入れてもらっては私も秋を感じたことです。


徳賢寺様のご法縁~香川常例布教回想録~のはなし

2011年09月29日 11時44分10秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

香川常例布教6日目は、9月13日、観音寺市徳賢寺様にお参りさせていただきました。

ご住職様はじめ、ご寺族皆さまにあたたかく迎えていただきました。

ご法座のおつとめが始まり、控え室で待たせていただいていると

ドーン、ドーン、ドーン、
ピー、ピー、ピー、
ガシャーン

鳴りものの音が聞こえます

拙寺でも、ミョウハチ・ドラの鳴りものを衝きますが、
どうもリズムが違うのです。

土地によって、いろんな鳴らしかたがあるのね~と、何気なく聴いていますと

どうやら、お寺のとなりの小学校の鼓笛隊の音のようでした。

運動会が近いのでしょうね。
廊下に出てみると、体操服姿の子どもたちが一生懸命に行進の練習をしていました。

ご法話の時間には、その練習も終わり静かになっていましたが…

なんともにぎやかで楽しいなあと思いました。

平等院鳳凰堂のご本尊阿弥陀如来様のまわりには、笛や太鼓や琴の演奏をしながら舞う天女や、踊りを舞いながら飛ぶ天女のお姿があります。

鳳凰堂にお参りしながら、どんな音楽が流れているのかな~と、思ったことがあります。

この日のご縁は、お浄土さながらでした!

お経のおつとめの声、お念仏の声、そして、かわいい子どもたちの奏でる音楽と笑い声…

その上、ご門徒様がお寺のことを漢詩に詠まれ、それを吟じていらっしゃいました。

教区や本山でもご活躍の総代様のお話もいろいろと聞かせていただきました。

副住職様ご夫妻とも親しくお話させていただきました。

本堂でご法座のお手伝いをするかわいいお嬢ちゃん

皆さんが生き生きとしていらっしゃる、そんな徳賢寺様でのご縁でした。

徳賢寺様、ありがとうございました。


脱帽のはなし

2011年09月29日 09時55分30秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
毎朝ウォーキングをしていると、いろんな方々に出遇います。

犬のお散歩、ジョギング、ご夫婦で、お友だちと、ひとり黙々と…

すれ違う時は「おはようございます」と挨拶をしあいます。

たった一秒ほどのことですが、
いいものです!


今朝は、4キロの道のりのラストの登り坂を登りきったところで、ひとりのご老人にお会いしました。

私は息も切れ切れに
「おはようございます…」
と、ようやくご挨拶したところ、その方は被っていらっしゃる帽子を取って
「おはようございます」
と丁寧にご挨拶してくださいました。

私は恥ずかしくなり、慌てて目深に被っていた帽子を取りました。

人生の大大大先輩に、たいせつなことを教えていただきました。

立ち止まり振り向くと
その方はゆるゆると坂道を下っていかれました…

その後ろ姿に…もう一度、脱帽で「おはようございます」

汗をかいた額に、秋の風があたりひんやりとしました。