月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

最高之宝

2013年01月26日 19時42分25秒 | 仏々相念(住職日記)

お気遣い・・・

 

気遣いのご門徒のお姉さん。

それはそれは、恐縮するほどの気の遣いよう・・・

「お姉さん、そんなに気を遣わなくていいですからお休みください。」

勿論、そのはたらきはコイツだけではなく皆さんに対しても同じ態度で接しておられます。

有難いお方だな~・・・っていつも頭が下がります。

 

いつも思うのです・・・コイツ。

人生の先輩方に接する度に大切にしてくださいます。

御衣・御袈裟のお陰なのです。

どこまでも・・・

 

なのに、少々勘違いしているものは自分が偉くなっているように思っているのではないのか・・・

そう思わせるような態度の人。

頭を下げてもらって、鞄持たせて、・・・

そのことに満足されてフンズリ返る姿はお世辞にもカッコいいものではありません。

 

お陰さまで・・・

言うのは簡単です。

態度で示そうよ!

姿で語ろうよ!

各ありたいと常に思うコイツ。

カッコつけでなく、マジそう思うコイツ。

 

「ワシの宝はなあ~、家族皆が仲がいいということなんよ!」

90歳の人生の大先輩のお言葉です。

それはそれは穏やかなお爺さん。

横にはもうすぐ結婚70年を迎える奥様が優しい笑顔でお座りになられています。

生き難い時を支え合って生き抜いてこられたのでしょう・・・

「お前のお陰で・・・」

「あなたのお陰で・・・」

その背中を見て育つ家族もそうなっていくのでしょう・・・

 

自らの姿を見つめつつ・・・

恥ずかしい己に出会いつつ・・・

目の前のあなたに接していこう・・・

 

すれば、最高の宝物に出会えるはず・・・


椿のはなし

2013年01月25日 21時29分20秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
寒風冴ゆる一日でした

今、あちらこちらで椿の花が見頃ですね

うちの境内の椿も次々と咲いてくれています



蕾はまるでビロードのようです



このふっくらと丸い蕾の中に、美しい色の花びらや雄しべや雌しべがちゃんと仕舞われているのですね

花びらを順に広げて、寒風に耐えつつ凛として咲いています



ぽとりと地面に落ちた花は寂しそうでもありますが、腐葉土の上でそのままを抱かれていると思えば寂しくはないのかもしれません



咲いては落ち、咲いては落ちする椿の花の姿に、無常を知り、そのまま仏地に還らせていただくことを知らせていただきます

子之名前

2013年01月25日 20時30分42秒 | 仏々相念(住職日記)

子の名前を・・・

 

どこに怒りをぶちまければいいのか、そんなニュースが続きます。

辛いです・・・

 

棺にすがるお母さんが子どもさんの名前をず~っと呼ばれていたとか。

信じられない・・・

信じたくない・・・

変わられた大切な子どもの姿に声も嗄れんとばかりに・・・

どれだけ揺すられたことでしょう・・・

 

「起きろ!起きてくれ!・・・」

 

言葉がありません。

 

愛する人は み教えとなって 合わす手に 還ってくる  (龍谷大学 鍋島直樹教授)

 

憤りを拳に込める・・・

震えながら・・・

 

握りしめる拳の上から、きっときっと重ねてくださるあなたの温もりがあります。

きっと、きっと・・・

 

悲しいけど、尊い・・・

そんな仏さまのおはたらきになられて・・・


日々修行

2013年01月24日 21時54分48秒 | 仏々相念(住職日記)

弱いものでして・・・

 

「またそんなこと言って心配してもらおうとしている!」

娘にキツイお叱りを受けます。

自分に厳しい娘は、日々のコイツの有様に腹が立つのでしょう。

 

風邪に敏感なコイツはよく風邪気味になります。

頭がモヤ~っとする・・・

鼻の奥、喉の奥が乾いた状態になる・・・

大したことではないんです、ないんですが・・・

そうなると素直に病人になってしまうコイツなのです。

黙っておれば言いものを「風邪気味・・・」ってつぶやくものだから。

 

確かに調子が悪くなると優しくしてもらえるので言うのかもしれません。

日々、優しくしていただいてない訳でないのです。

そりゃ、至れり尽くせりでよくしていただいているのです。

それ以上のものを求めるのでしょうか・・・

強欲なことです。

 

インフルエンザが流行しているそうです。

宇和島も警報が出ていました。

受験生とかおられるご家庭では大変心配でしょうね。

 

手洗い、うがいは習慣になっています。

最近では神経質になるほどに・・・

ゴシゴシ、ゴシゴシ・・・

ガラガラ、ゴロゴロ・・・

何回も何回もしているコイツ。

あんまりしすぎて身体が弱るタイプなのかもしれません。

大切な菌まで落としてしまって・・・

 

「清潔信仰」・・・

学生時代に恩師の講義の中で聞いた言葉。

ヒトが持つモノをジカに持てなくなります。

バスや電車のつり革・・・等々。

分かる気がします。

本屋さんで立ち読み大好きなコイツは好きな雑誌に手に取る瞬間にいつも思います。

本屋さんに失礼なことです。

 

持てなくなるまで酷くないものの、手洗い・うがいをしつつそのこと思うことが多々あります。

ちっとは腹の中をきれいにしようとすればいいものをそんなことは微塵にも考えないコイツ。

 

何気に見ていたブログランキング。

「月のひびき」のすぐ下にあった真面目そうなブログ・・・

題だけ見ただけで真面目な住職さんが書かれているんだろうな~って感じのモノ。

いつものように読みはしないものの、題の下のサブタイトルみたいな所に「日々修行」の文字。

頭が下がります、本当に・・・

 

それに比べコイツときたら・・・

情けないことです。

 

寒い外から帰ってきた息子、「どうしたん、顔赤いで!」

一日我慢して言うのを堪えていたコイツは、待ってましたとばかり「ちょっと風邪気味・・・」

あ~、言ってしまった!

すぐさま坊守が、「えっ、調子悪いん?」

「いや、大丈夫!何でもない!」

 

日々できることは、自分を可愛がることばかりで・・・

そんな日常のコイツ・・・

 

のどシュッシュ、しとこ!


不安解消

2013年01月23日 21時10分22秒 | 仏々相念(住職日記)

偶には・・・

 

どうしようって迷うのは嫌いではありません。

って言ってもどうでもいいようなことなのです。

急がんようなことをいつまでも、

「あ~したらいいかな~・・・」

「こうしたらいいかな~・・・」

いつまでも考えては結果が出ない今を楽しんでいるところあります。

 

でも、これ・・・どうでもいいようなことなので。

 

実際に道に迷うことは嫌ですね。

不安いっぱいになります・・・

「どうしよう・・・」ウロウロになってしまいます。

 

そんな時でも冒険心いっぱいで「なんとかなるさ!」

なんて新しき道を歩んでいることを喜びにかえれたらいいんでしょうけど。

「こんなところにこんなお店が・・・」

「お~、こんなところに出てくるんや~・・・」ってな感じで。

 

如何せんそんなことできるコイツではなく、

「イッパイ、イッパイ」になってしまいます。

早く出たい・・・

目的地に着きたい・・・

 

迷っていることに気付く時、帰る道もまた定まるのでしょう・・・

もうすでに整えられていたことに・・・

 

「聞かんといけない・・・」