恋するものは多いが、
愛するものは尠(すくな)いと言われる・・・。
しかし、
無意識に人間は愛する存在である!
社会実験・・・
どう観るか?
つまり、
恋愛は異性間の惹かれ合う作用で、
言わば、駆け引きの延長戦の様なものである。
最終的に、愛に目覚める場合もあるから、
それはそれで結構なことである。
過半は、駆け引きに終始し、
どちらかが現実に目覚め、疲れ、敗走する・・・。
世の常といえば常であるが、これは愛の形態とは言え、
奪うことを目的とした愛である。
しかし、
世の中には、何とも自然な愛の発露が垣間見られる。
利害得失のない愛である。
寧ろ、自分を省みない愛である。
犠牲的とまでは言わないまでも、
やむにやまれぬ愛の発露である。
これは見る人を安心させる。
これがあれば、人類は安泰である。
人間が人間である証明である。
「やむにやまれる大和魂」という言葉があるが、
これも似たような意味だろう。
世界共通の人間の魂の法則なのである。
にも関わらず、
駆け引きに暮れる人間の無明が照らされる時はいつだろう・・・。
やはり、
その松明は、
心の中にこそある。
この世のしらがみを離れた純粋な心の中にある。
世界中に感動を与えた社会実験 『寒さに震える1人の少年』