おじさんの人生はB級

想いは着実に現実となる。B級の結果の場合もあるけど。

ビクター FX71CとFXT90LTDを聴き比べて <比較>

2011年04月21日 | オーディオ&ビジュアル
FXT90LTDは使用初日であり、FX71Cは約8ヶ月使用した状態であることを前提として。

朝いつものようにGigabeat MES30をポケットに入れ、通勤した。
昨日までと異なるのは、FX71CからFXT90LTDにヘッドホンがさし変わったこと。
昨日の購入レポートに記載したが、ツインユニット化による音の変化を期待した。特に低音域の。
しかし、聴き始めた瞬間にその期待は裏切られた。いつもの音だ、と。
歩き始めて「こんなはずではない。きっと低音域は変わっているはずだ」と違いを探そうとしていた。
ハッとする違いを一瞬感じることはあったが、正直、、、あまり変わんないじゃん!と、落胆が混じってきた。

しかし、ダクト径は同じようなものだと思うのだが、長さとイヤーパッドの形状が異なりまず装着感は別物だ。画像を参照。
FX71Cの感想にも記載しているが、FX71Cはダクトが細長く耳の奥まで入れるようになっている。
私は耳の穴が狭いのか、イヤーパッドはSサイズに差し替えて使用しているが、それでもきつく感じるほどで、最初は違和感を感じていた。
一方、FXT90LTDはFX71Cほど耳の孔奥まで差し込まないのと、イヤーパッドは標準サイズのままでぴったりだった。この違いは大きく違和感は最初から感じなかった。
FX71Cですでに矯正されたとも考えられるが、帰宅して聴き比べをしてみると明らかに装着感は異なり、圧迫感は少ない。
かといって、遮音性が低いことはまったく無い。早足で歩くと自分の鼓動が聞こえてくるほどだ。

またクリップもコード受けがクリップ一体だったFX71Cに対し、FXT90LTDは回転軸があるのでコードがよれにくい。
これはコードの擦れ音低減に貢献しているようだ。

肝心の音質だが、まったく違っていた。きちんと明確な差があった。
帰宅して聴き比べてみた。

宇多田ヒカルの声の場合、比べるとFX71Cは少々ヒステリックに聞こえてしまう。のどがかすれているような、、、FXT90をリファレンスとした場合の表現であることをことわっておく。
槇原の声は、なんか頭の中から顔の表面に出てきた感じがした。
カシオペアのアルバムで、トライアングルの音が入っているところがあって、高校生の頃から音質を計るときのリファレンスポイントにしているところがあるんだけど、リアル感がアップしている。
ここは、初めてヘッドフォン単体を購入したときに、誰かが耳のそばでトライアングルを鳴らしたと勘違いして振り返ってしまったシーンで、スピーカーとか初めてセッティングしたときは必ずチェックするポイントにしているところ。この感動はYAMAHAのNS-1000Mが最高で、これを超えるインパクトはそれ以降無いけど、ヘッドフォンでは最高クラスと感じた。(あくまで私のヘッドホン歴)
ドラム類の低音は、期待通りはっきりと差が出ていた。明らかにボリューム感が違う。FX71Cは重低音まで出ているけど、FXT90LTDは肉もついてきている感じ。ボワンという低音ではなく、締まりながら量感があるいい感じ。
低域から広域まで、肉厚感が増したことをはっきりと感じることができる。

ではなぜ音の違いを感じなかったのか。
はっきりとはわからないが、バランス感が同じなのかな。全体のまとめ方が同じというか、個性を強調するようなチューニングではないことは確か。
だから、自分が感じたように最初物足りなさを感じるかもしれない。
でも聴き比べるとはっきりと違いがあり、FX71Cの足りないところを埋めている実感を感じられる。

音域全体が肉厚になったことで、FX71Cがナイフのように鋭く切れる印象だったのに対して、自分には聴きやすい音になっていると感じている。
もっともこれもエイジングが進むことで、どう変化するか楽しみだ。

ちゃんと期待通りの方向に変わっていて良かった
コメント
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