1時間45分ごとに
i phoneで山の天気予報を見てる。
一週間前から。
そして、ため息ついて
お願いしますお願いしますお願いしますお願いします
って
心の中でお祈りしてた
わたしの山歩きのお仕事では、お天気は最重要のひとつで
青空と太陽だけでお客さんたちも
満足度変わる。しかも
海外で、次はいけるか、もうないかもしれない
お値段もかかる旅だから
切実な気持ちで
ワンチャンスを運に賭けてる。
お天気の大変だった旅も逆にいつまでも心に残ってるし、
お客さんの方から
それでも良かったと言っていただくこともあり、
そういうときはお天気以上の喜び。
*
神様ありがとうございますっ
って時と、
呆然と白く分厚い雲の向こうをただただ
恨めしく見る時もある。
*
てるてる坊主を作りながら
この一番最近の、カンチェンジュンガ展望ツアー(ネパール)でのことを
思い出していた。
ミルギン・ラ峠(約4700m)
トレッキング12日目、11月5日、
標高4550mのキャンプ地に到着したとき
天気はとても悪かったの。
到着から2時間後の15時、
3人の有志達(笑)と、現地スタッフたち数人と
歩いて1時間ほど先のミルギンラ峠に、
ジャヌーを見に行った。
ジャヌー 7710m
眠れる獅子とか、スフィンクスと言われる
ほかのお客さんたちはお天気が良くないからと、
テントに残っていた。
(どっちみち明日の朝はミルギンラ峠を越えて降りていく)
3人の中には10年越しでここに来ることを
望んでいた方もいらした。
それが、全くの絶望的な感じでもなく、
雲の向こう側に太陽の光を感じるし
ところどころ、その白い空の裂け目から青空も見えるわけ。
晴れろ
晴れろ
と唱えながら向かったのだけど、
その、ちょっと希望も感じるところが
心憎い
結果。
やはり、真っ白でジャヌーは見えなかった。ジャヌー以外の
針峰郡などは見えてそれも美しかったけど。そのときは
20分いて、テント場に引き返したの。
翌朝、天気微妙。
全員でミルギンラに到着して、
一眼レフの方たちは(わたしも)三脚を立ててスタンバイ。
みんな、同じ方向を見つめてた。
白く雲がもくもくと流れていきながら
時々青空も見せていて
みんな、
あ、あ、あ。。。
と
ため息つきながら
雲が切れてくれることを願っていた。
ジャヌーの頭
わたしたちは
1時間もそこにいたの。
いつまででも待ちたいと思った。
あとできくと、
10年越しで待っていたという方は
この光景で涙が出たって。
そのときほど、集中して同じところを見てたことって
近年ない。ずーっと願いながら
山々にまとわりついているこの雲が流れ切るのを
待っていた。祈っていた。
どうぞ見せてください
どんなに丁寧に祈っても
ジャヌーの全容はここからは、これ以上は
見せてもらえなかった。
(ミルギンラ峠からのジャヌーはこのツアーの最高の見どころの一つ)
ここに来るまでは、
12日間の歩きや厳しいアップダウンだけではない、
日本での計画や準備から始まっていた。
諦め切るほどでもない
微妙な空だった。
それが、このミルギンラの思い出。
思い出すわ。
*
電車めちゃ遅れて新宿についた!!
ジャヌーの写真は前のネパールのカンチェンジュンガの
日記でアップしているので見てみてくださいね♪
良い一日を!!
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