やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

86歳

2024-09-23 17:21:35 | おもう。

 

来月(10月)はスペインから帰国したらすぐに

知床へツアー。表に出していない特別ツア。

その知床のツアーは、今年(今週)86歳になられるある男性のお客様から

「人生最後の旅」と依頼を受けたもの・・・

最後ではないようにする、という私の目標もある・・・

しかし、その男性、この夏の暑さもあり、ずっと引きこもっていたららしい。

かつては70代後半でキリマンジャロ5895m、や、エベレスト間近な

カラパタール5545mのツアーへご一緒させていただいた。

登山を始められたのは70歳からで、私が前の会社にいたときから

ずっとついてきてくださっていた。

先週は、引きこもりの彼を誘い、他のいつものメンバーたちと、はーたん&彼氏と

高尾山へ行って来たのだけど、

「キリマンジャロよりきつい」と汗だくで、普通のコースタイムの1.5倍くらいかかってなんとか

山頂に行き、息も絶え絶えみたいな感じで歩いて下りたものの、

みんなで食べたソバも食べれず、家に買ったら夜中に三回吐いたとおっしゃっていた。

一週間たった昨日、2度目の高尾山トレーニングへ。

別の今年86歳の男性も誘い、総勢10名で高尾山へ!

そのもうひとりの86歳の男性は去年一緒にパキスタンに行ったとき、

85歳の誕生日を迎えられ、その日、「ジップラインに挑戦したい方」と

私がお客様みなさんに聞いたとき、まっさきに「はいっ」と手をあげられた方。

80代とは思えないくらいしっかりしてて、お元気だったのだけど

今年になって体調を崩され、家にこもっていらっしゃった。

昨日は「ケーブルで行きます」と。高尾山口駅で言われたものの・・・

みんなに「大丈夫、ゆっくり行きましょ」と励ましてもらい

全員で歩いた(しかもケーブルどころかすごい足取りしっかりしてて

早い彼・・・)

 

高尾山、雨でしっとりして木々がとても美しかった。

海外の山ではなかなか見れない幻想的な雰囲気。

マイナスイオンがただよっていてマジで気持ちいい。先週はめっちゃ暑かったけど

昨日は気持ちよい感じだった。

ゆーっくり歩き、心配していた86歳のお二人も無事に歩き、山頂へ。

先週バテバテだった彼も今週のほうが良くなっていた。

雲海もすてき。これは景信山方面。富士山は昨日は見えなかったけど

快晴よりこの天気のほうがいいね

そしてみんなでケーブル駅のところにあるビアガーデンに行った@高尾山ビアマウント

眺め最高

新宿のほうの高層ビル群が、アニメの世界の中の景色みたいだった。

もうすぐ地球が破滅しかけていて残った最後の幻の都市・・・って感じ。

でも希望を捨てちゃいけない、戦おう・・・まだ人類には生存者がいる・・みたいに霧が晴れ・・・

 

かんぱーい。86歳おめでとうございます

 

あたたかいメンバー全員で、86歳のお二人を祝福

お二人は「みなさんのおかげで」とか「励ましていただき無事に登ることができました」

とかおっしゃるけど、それは逆であり。私は思うの。

励まされるのはこちら。

なかなか体調管理でさえ大変だと思う、自分の両親も80代だけどこんなに歩けないし。

出歩く気力もなくなると思うし、

物忘れが多く認知能力は下がるわ、疲れは大きいわ、耳は聞こえにくいわ、などなどたくさんあると思う。

できていたことがどんどんできなくなっていくんだろうなとよくわかる。

そういうなかで、自分に折り合いをつけながら、努力も続ける・・

年を重ねていくというのは大変なことじゃ。

他人事ではない。

私もこんなふうでありたいと、いつもお客さんを通して元気をもらう。

86歳の先はまた未知。山にはどんなふうに行けるのかな、歩けるのかな、と思う。

怪我をしないように。

なるべく現状を長く維持できるように・・・

などなど。

 

 

歩いて下山して二件目はイタリアンでワインとか飲んで、笑。解散。

(86歳の方が歩くと言われるので、ケーブルで降りる気満々だったメンバーも歩く・・・笑)

私がスペインに行っている間も「トレーニングしてくださいねっ」と念を押し・・・。笑

 

家に帰り、すーとお散歩したときの昨夜の空

いろんな一瞬が美しい。

 

 

やっと涼しくなってきたね。

自然災害が多く、胸が痛む、早くおさまりますようにと祈る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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