草むしりしながら

読書・料理・野菜つくりなど日々の想いをしたためます

夏景色

2023-05-20 05:57:53 | 日記

夏景色

  昨日と一昨日の暑さに比べ、今日はなんと涼しいことか。朝から曇ってはいるが、風が吹いてベランダの洗濯物を揺らしている。おかげで乾燥機にかけなければダメかなと思っていた洗濯物が、意外に早く乾いた。

 生家から東京のマンションに戻ってきて五日目になる。生家での働きに比べ、夫と二人暮らしの東京での生活は、必要最低限のことしかしない。夫の方がマメなのだ。

 それでもザリガニの水を換えるという仕事は、私の大切な役目だ。去年の夏に孫と一緒につかまえたザリガニは、無事に冬を越して二年目の夏を迎えた。午後の仕事の第一番はこのザリガニの入っている飼育箱の掃除と、水の交換になった。実にお気楽で申し訳ない。

 水はベランダにバケツに入れて汲み置いている。バケツの中には水と一緒にAmazonで購入した水草もたっぷりと入っている。水も水草も小さなザリガニに有り余るくらいに用意してあるのだ。

 しかしザリガニには市販の餌も与えているので、この水草はあまり食べない。正直冬を越すとは思っていなかった。だから無事に生きていたのを見た夫が喜んで、水草をたくさん買ってしまったのだ。

 おかげでバケツの中の水草は増える一方である。あまり増えても困るのだが……。とバケツの中の水草に目をやると、なんと梅の花にも似た白い花が一輪咲いていた。

 なんて清々ししいのだろう。数年前に行った安曇野のワサビ畑の横を流れていた清流を思い出した。もっとも向こうは梅花藻で、こちらカナダモなのだが……。

 早速掃除の終わった飼育箱に入れ、ザリガニを放して居間に置いた。すると殺風景で季節感の中tgタ居間に、夏の景色が広がった。


椎茸終いの後には

2023-05-18 14:12:51 | 日記

椎茸終いの後には

 今年は椎茸の原木になるクヌギの木を全部伐採した。椎茸終いである。

 当地は昔から椎茸の産地である。我が家では昔から自分の家で食べるくらいは作っていたので、これがなくなると思うと寂しいものである。しかしもうこれ以上は林の維持ができないと判断してのことだった。

 その時ついでに付近の栗や杉の大木も伐ってしまった。これでもう台風が来ても、よそ様の屋敷に倒れかかる心配がなくなった。そう思うと急に心が軽くなり、椎茸終いのさみしさなど吹っ飛んでしまった。

 ところがどっこい、そうは問屋が卸さなかった。その後の管理が私の肩に重くのしかかってきたのだ。このまま放置しておけば、草が生い茂り、そのうち雑木が生えてきて、気がつけば大木になっていた。なんてことになるからだ。少なくとも年に二、三回は刈り払い機で草刈りをしなければならない。この先どこまでやれるやら……。と、刈り払をかついでクヌギ林の跡地行ってみた。

 まだ五月初旬なので、草はそれほど大きくはなっていなかった。だが芽を出したばかりのアメリカセンダンクサが、空き地に芝生のようにびっしりと生えていた。この草の実は秋になると洋服にひっついて取るのに難儀する。その他にも葉っぱに先にとげのあるアザミや雑木の若木などもある。今のうちに切っておかなければ……。

 それでも人間にとって困った草木ばかりではなかった。一か所蕨が群生しているところもあれば、山椒の木もいたるところに自生していた。大きな木には実がなり、爽やかな香りがあたりに漂い、とても気持ちよく草刈りを続けることができた。

 うまくいけば蕨畑や山椒林ができるかもしれない。と思った矢先だった。杉の大木を伐採したあたりに、ごみが捨てられていた。草や石ころの混ざった土と一緒に、黒いマルチが混ざっている。

 ごみを捨てた場所のすぐ傍に、ベトナムの若い人たちが住んでいる家があるので、その住人の仕業だろう。その家の庭には我が家の山に捨てた同じ、黒いマルチが残っていた。困ったものだ。どうしたものか。一人で談判に行く勇気もない。

 こういう時には姉の出番である。さっそく彼らの雇い主である建設会社に電話をかけた。姉は草むしりなどの畑仕事は不得手なのだが、こういう交渉事や地区の会計などは得手なのだ。その日も三日前に地区の水路掃除にいき、その後具合が悪くなりずっと寝ていのだ。

 しかし私にその話を聞いた姉はすぐに起き上がり、電光石火に早業で、彼らの雇い主である関節会社に電話を入れた。その後姉の方もしゃっきりとして元気になった。

 二度と捨てないという約束するなら、土や小石や草はそのままでいいが、黒いビニールのマルチだけは片づけるという条件だったので、ごみの方もすぐにかたづけられた。これで私の悩みも解決された。それほどまでに強く言わなかったのは、片づけた手間賃を彼らの給料から差し引かれでもしたら可哀そうだと思ったからだ。

 果たしてこの跡地の管理がいつまでできるとも限らない。せめて古くからいる隣人とも、新しい隣人ともうまくやっていきたいものだ。

 

 

 

 

 


スローライフのためには

2023-05-15 08:25:01 | 日記

スローライフのためには

 スローライフなんて聞くと、のんびりとした生活を思い浮かべませんか?畑で野菜を作ったり、薪ストーブで暖をとったり。なんだかゆっくり時間が流れていくようですね……。    

 ところがこの生活、実際にやってみると、けっこう忙しいんですよ。

 野菜を植えようと思えば、まずその前に畑を耕さなければなりません。薪にしたってまずは木を伐り倒し、それを小さく切って薪割をしなければなりません。

 という訳で連休の前後三週間、スローライフのためにひたすら忙しく働いておりました。まずは庭の草むしりして花に追肥を施し、次に畑にとりかかりました。

 当初野菜は、姉が食べる分だけでいいだろうと思っていました。ところがあれも植えたいこれも育ててみたい。できれば子供たち(私の)にも送ってやりたい。という姉の希望を聞き入れたものですから、広すぎると思っていた畑が狭く感じるほどになりました。

 コロナ禍で二年間生家には戻れずしまいで、やっと去年戻ってきて畑を再開しました。しかし大半はそのまま放置した状態で草地のようになっています。

 そこをスコップで掘り返し草の根を取り除き、管理機で耕運し、その後畝(うね)あげをして、草むしりのできない姉のためにマルチを張りました。それが終わったのが四日前になります。

皆さん、スローライフってなんて忙しんでしょうね!


苔むしりしながら

2023-05-13 06:19:35 | 日記

苔むしりしながら

 しばらくブログをお休みして、生家の草むしりに専念しておりました。一か月振りの生家です。畑の野菜はそこまで大きくなっていませんでしたが、草は見事に大きくなっていました。

 とりわけ父の遺した庭は前回手をつけていないので、見事な草庭になっておりました。大人の背丈ほどもある庭石や庭木には、苔や蔦が絡みついておりました。

 まさに苔庭、蔦庭になっておりした。草をむしり、苔をはぎ、蔦を引きむしる作業は、夫と二人で一日仕事でした。

 中でも我が家に昔からある赤い小さな花が咲く久留米つつじは、蔦や苔がびっしりと絡みついておりました。こうなると素手ではぎ取るしかありません。ほぼ半日このつつじに費やしました。元気になるといいのですが。

 作業中の蜂に刺されそうになったり、蔦のむしりすぎで手が痛くなったり。日本庭園の草むしりは本当に大変でした。それでも庭が清々しくなり、とても気持ちがよくなりました。やっぱり草むしりっていいですね。