おいしそう
昨日は夫と植物園に行ました。植物園と言っても、私の住まう区の植物園です。
実はここにも薔薇園があると聞き、行ってみたくなったのでした。
近所のスーパーに食料品の買い出しに行く以外に、夫と二人で出かけるのは久しぶりのことでした。確かコロナの前の年に、秋の皇居の通りぬけに行ったきりです。
区のホームページで薔薇園があると知って、私の方から声をかけて誘いました。ところがいざ行ってみると、お目当ての薔薇園は「たったこれだけ」ってくらい小規模なものでした。おまけに時期も遅かったのか、薔薇の花は既に終わっておりました。
それでも本園、万葉・薬用園などをゆっくりと回り、ミニ森林浴を楽しむことができました。とりわけ本園の樹木見本園では、日ごろ私が十杷一絡げに雑木と呼んでいた樹木の名前を知ることができ、感慨深いものがありました。
一方夫の方は柿や梅などの実のなる木の方に興味があったようです。とりわけ梅の木に実がどれくらいなっているか気になるのでしょう。いちいち梅の実を数えておりました。
千切りしたとろろ芋と刻んだ梅干を混ぜて、ポン酢をかけて食べるのが、最近の我が家のブームだからでしょうか。
また果樹の中にカリンの木が一本ありました。高い木の枝先に青い実がなっていました。今年はカリンの苗木を夫と二人で、生家の畑の隅に植えました。でもこんなに大きくなってしまうとは知りませんでした。もう少し大きくなたら剪定をしっかりして、大木にならないようにしなければと決意しました。
さてそんな私たちですが、一番熱心に見たのは竹のコーナーでした。孟宗と真竹の二種類が植わっていて、真竹の根元には筍がニョキニョキ出ていました。
「おいしそう」
つい言ってしまいました。水族館で鯵や鯛を見ると、言ってしまいませんか?あれと同じですね。もはや植物園の筍は、食べる対象でしかありませんでした。真竹の筍は面倒なあく抜きなしでも、おいしく食べられるのです。
夫は嬉しそうに出ている筍の数を数えて、竹のコーナーから離れようとはしませんでした。筍は夫の大好物なのです。
さてさて、楽しかったのか期待外れだったのか。とにかく梅雨前の半日、久しぶりの夫との外出でした。