ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

0017_満月の夜⑩(儀式)裕也日記

2011年05月04日 16時13分24秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)
0017_満月の夜⑩(儀式)裕也日記

アクドナェは何やら唱え始めた。
聖書の言葉のようなぁ。違うようなぁ。
黒ずんだ少女の手がメンディアの心臓に伸びる。
少女の剣の天空に黒ずんだ渦がまき始める。
裕也(次元の扉。どこに繋がってるんだ!)
見る見る広がってくる。
そして、声が
「ぎゅぅぅぅ がぁがぁ あははは」
裕也「魔界?そんなものがあるのか?」
裕也は意を決した。
アクドナェ「今、ここに解き放たん
      エジェ
      確定を…」
少女の手が振り下ろされる。
メンディア「裕也ぁぁあ」


エジェ「あ あ 誰の手」
裕也はエジェの手をつかみ自分の元に引き寄せた。
エジェは裕也に向かって剣を振り下ろす。
裕也は左手でガシットと受け止めた。
血が滴(したた)る。
それを見ているのか闇の目が二つ光る。
天空の黒ずんだ闇が閉じ始める。
闇から
「裕也 解放の時は まだらしい
 今度は お前が来るのだ!
 あははは」
少女は剣を離した。
裕也は、やさしく、それを取り。
少女に血がしたたる左手を口元にかざした。
少女は口開け、一滴それを飲む。
裕也「俺の血だ。闇と光の種族の血だ」
なぜ、そんなことをしたか分からない。
ただ、そうすれば何かが変わると思った。
血の縁?
裕也「血の縁を結ばん。少女を向かい入れん。我が肉に」
少女の体の黒ずんだ皮膚を覆うように
肌色の肉が現れる。
そして、少女に笑顔が現れた。
ニコッ
儀式は終わった。

つづく


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0016_満月の夜⑨(儀式)裕也日記.txt

2011年05月04日 10時15分18秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)
メンディアは、部屋の中央の石舞台に手と足を鉄の鎖で
縛られていた。
そして、幼い子が一人、剣を持ち構えている。
その顔、手足は黒ずんで鱗(うろこ)が覆(おお)っているようにも
見える。
そして、周りを黒装束(くろしょうぞく)の人々が囲んでいる。
裕也「メンディアをどうする気ですか?」
中央にいる黒装束の男、顔を露(あらわ)にしている。
アドウェ神父が町長と呼んだ男。
名前をアクドナェ。街の町長をしている。
アクドナェ「ようこそ神父
      と あぁ 
      もう一人 異邦人さん
      まあ良い
      黙ってみてるが良い」

アドウェ神父「何をするきだ」
アクドナェ「その異型の子は私の娘だ。
      その子は魔物に選ばれし子だ
      私は、その子を愛している
      この世を魔物の支配する世界にする
      その子が自由に生きれる世界に
      私たちは使いとしての役目を
      やっと果せる時がきた。
      イエスが持つ闇
      それを解放するのだ。」


つづく



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