ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

闇と光の慈愛のコントラスト(73)侵略

2019年11月20日 15時09分16秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(73)侵略
--侵略(023)呪いの呪文②--
空が黒ずんで雲が集まりだした。
「空がぁぁぁ」
光の兵士は、驚いてうろたえている。
「ドドドドッドドゴォォォォーーーン」
黒い空に光る球体。
天空の城である。
「ドゴーーーーン」
天空に光る人影。
天空神イリノイスである。
「うろたえるな光の民よ」
イリノイスの声が大地を揺るがし響いた。
今度は、闇の村人が騒(ざわ)めき出した。
「あれは、光の神」
イリノイスは、両手を空にかざし
手のひらに力を込めた。
「天は、我に従え。従えり」
黒い雲は薄れて白くなり消えていった。
「アハハハ」
「愚か者目」
つづく 次回(侵略024)呪いの呪文③
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

闇と光の慈愛のコントラスト(72)侵略

2019年11月20日 14時24分28秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(72)侵略
--侵略(022)呪いの呪文①--
光の兵士は、闇の村に火を放つ。
慌てふためく闇の村人。
一斉に家から飛び出る。
子供を連れ。逃げ惑う。
光の兵士は、切り捲(まく)った。
最初は、闇の村人はあっさりやられていたが、
闇の種族の男子は屈強な体をしている。
剣を掴(つか)み抵抗する者もいた。
しかし、鉄の剣は容赦なく闇の村人を切り裂いた。
子供、女性。区別なく。
殺戮(さつりく)が繰り広げられる。
逃げ切れた人々は村の中央の広場に集まつた。
手には鍬(くわ)を持つものもいた。
アクデシアは、しんがりをつとめている。
横にアクティスもいる。
村はずれにぼんやり木の大きな十字架が明かりに照らされて浮かび上がっていた。
「アイリスーーーーー」
「なんて惨いことを」
「まずは、火をけさねばならぬ」
アクデシアは、手に持っている杖を振りかざし、
空に文字を書き、天に突き刺した。
「空の水よ集まり来りて雲と為し、雨を降らしたまえ」
魔法をかけて雲を呼び雨を降らそうとする。
「ゴゴォゴォォ」
空が黒くなり、雲がもくもく集まりだす。
つづく 次回(侵略023)呪いの呪文②
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

闇と光の慈愛のコントラスト(71)侵略

2019年11月20日 10時28分11秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(71)侵略
--侵略(021)殺戮--
窓から明かりが漏れる。
何もないように家族で団欒(だんらん)をしている。
これから恐ろしいことが起こるのに。
光の村人は、一軒一軒、闇の村の家に油をまき火をつけていった。
外側の周りの家100軒に火をつけた。
火は風にあおられ燃え上がった。
闇の村人は騒ぎ出した。
「何か煙たいぞ」
「家の屋根や壁から火の影が見える」
「大変だ。火事だ」
闇の村人は、慌てて家から出てきた。
扉を開けて出たところに光の兵士は立っていた。
「わ。誰だ。」
光の兵士は、よしゃなく切り裂いた。
「ズバー」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
女性も子供も区別はなかった。
容赦なく叩き切られて殺されていく。
難をのがれた者は、村を駆け回り、殺戮(さつりく)が起こっていることを伝えて回った。
火のついていない待ち伏せのなかったものは、武器代わりに農具の鍬(くわ)をもって広場に集まった。
アクデシアも騒ぎに気が付き家から飛び出てきた。
森の外れに十字架が照らし出されていた。
「あれは、アイリス」
アクデシアは、森をじっと見つめていた。
つづく 次回(侵略022)呪いの呪文
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする