幸運のつかみ方

運は万人に平等に与えられている。

　この運を見逃さないで自分のものにするのが幸運の持ち主である。そのためには何をしなければならないか考えてみた。運には幸運と不運があるが、どちらも運であることには変わりない。幸運を見逃さないで生かして、不運による被害を最小限にする努力を怠らないことが幸運の持ち主であるかもしれない。なおかつ不運を踏み台にしてさらに向上することを目指すことによって不運さえも幸運にしてしまう。

幸運を見つけるためには、

　周囲の状況に敏感である必要がある。過去、現在、未来の流れの中でその変化に気づく感覚が重要である。これを見逃さないのが運を見つけるコツである。運そのものがそんなものである。この変化こそが運の兆候である。幸運であろうと不運であろうとこれをいち早く察知することが求められる。幸運を見つけられない人はこれをスルーしてしまう。こういう人には未来永劫幸運が訪れることはない。ちょっとした変化でも興味をもって注視する人に幸運が訪れる。

幸運を掴むためには、

　幸運と思ったら、まずはチャレンジすることである。何も行動しないと幸運は逃げてゆく。常に幸運と思われることに対して行動し前向きにチャレンジすることだと思う。もしかしたら、幸運と思われないことでも自分で興味を持ったなら何でもやってみることである。たとえ無駄でもいいし、面白いと思ったら首を突っ込んで経験してみることである。幸運と思われることだけが幸運であるわけではない。毎日が冒険であるが、その冒険を試みるのは本人自身である。興味がなければ無視してもいい。

次に必要なのが、冒険のやり方の多様性である。

　同じことを繰り返していても仕方ないし、よりよいものへの向上は期待できない。いわゆる試行錯誤である。一つの考え方で片づけてしまうのでは発展性がない。いろいろなアプローチをしてみることに意義がある。幸運でも不運でも同じである。幸運をより発展させるために、不運の被害を最小限にするための試行錯誤そのものに多様性が必要なのである。人生は常に冒険の連続であり、冒険そのものは創造性に富んでいる。解かりきった冒険なんてないのである。

最後に、失敗してもくよくよしないことである。

　失敗から立ち直ることが幸運を持ち続けるもう一つのコツである。失敗から回復できる自信があれば心置きなく失敗できるし、試行錯誤の回数も多様性も変化への対応にもより以上の効果が発揮できる。多くの失敗の中に貴重な幸運が眠っているのである。失敗する数が多いほど幸運に遭遇する確率は高くなる。そして、失敗が新たな冒険と挑戦のための教訓事項となり、幸運を掴む確率はさらに高くなる。

全体を通して言えることは、

　準備の必要性と継続性である。何でもかんでも闇雲に冒険しても仕方ない。そのために熟考し準備する段階が必要である。どちらかと言うと、常に熟考し準備しているのである。その時に運が見えてくる。そして、このことを常に継続することである。あきらめないでよりよく生きることを継続する人に幸運は訪れる。決して怠惰な人に幸運は訪れない。幸運に恵まれないと嘆く人は自分が怠惰であると言っているようなものである。