オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

主体性と情報発信

2024年03月26日 | Weblog
偽情報が騒がれている。

 偽情報であっても発信者がいるのであろう。その発信者がはっきりしていれば、偽情報ではなくなるし、その情報の真意を発信者に確かめることができる。その情報に対する責任もはっきりする。そうであれば、なぜ偽情報が世界を飛び回っているのだろう。原因ははっきりしている。情報の発信元がわからない状況で発信している又は発信されているのである。そうであれば、すべての発信されている情報に発信元のデータを付加するようにすればいいと思う。

すでに発信元は発信データに付加されている。

 URL(Uniform Resource Locator)という機能がある。インターネット上に存在する情報資源の場所を指し示すものであるが、現在時点ではこれだけでは不十分であり、この欠点が悪用され、情報源がわからないようにして情報発信することができる。もともとインターネットは善意の利用者を想定しており、悪意の利用者が増大している今日においてはその仕組みを見直す時期に来ているのであろう。だが、しかし、現時点でもURLを確認することは最低限の必要事項になっているだろう。

発信元が不明の情報のURLは如何わしい

 ただ単なる記号だと思うだろうが、見るだけでわかる。意味不明の乱雑な長文の記号が並んでいる。そのようなURLに直接アクセスすることは危険であるし、そこに行きついたら即アクセスを中止したほうがいい。また、使用するブラウザーは大手の信頼できるものにすべきだし、入り口が信用できれば中身も信用できる。外部のリンクに移動するときには警告してくれるし、外部リンクに跳んだ場合でも行先のURLをよくチェックする必要がある。

そんなことさえ教えてくれる人はいない。

 難しいことは後回しにして、便利さを追求して何も考えないで利用している人がたくさんいる。そういう意味で、日本は偽情報に脆弱なのではないかと思っている。日本国の情報発信の収支を考えてみると、国内情報よりも海外発の発信情報が圧倒的に多い。そうであれば海外からの偽情報が日本に対して押し寄せているともいえる。その偽情報に無防備であれば日本国はいずれ大混乱に陥ることとなる。

もともと、日本国内は性善説で成り立っている。

 受信した情報はまずは正しいものとして受け取ってしまう。海外は性悪説が強くて、受け取る前に偽情報かどうかをチェックする傾向が強い。周囲の他人を全面的に信用していないのである。また、日本人は情報を受動的に判断してしまう。主導的に自分で判断することは後回しになって、問題があったときに騒ぎ出す傾向にある。ほとんどの日本国民がそうであるから、常に全員が右へ左へと振り回されている。このことに忠告を発する者もいないし、その忠告を聞く耳もない。

日本人は出現する課題は与えられるものだと思っている。

 受験勉強に侵された結果なのだろうか。自分で課題を設けて、その課題解決を積極的に図ろうという気概は弱い。課題が与えられるまで何もしない。その与えられた課題でさえも試験問題の感覚で取り組んでいる。ひどいときは現実に直面した課題であるのに傾向と対策を考えている。そろそろこちらが正しくなるのではないかとか、たぶんこちらが正しいつもりで出題しているのではないかとか、一か八かやってみれば正解に当たるのではないかとか、考えている。

自分の主体性はどこに行ったんだろう。

 こんな考えで現実社会で決断されたのでは困ってしまう。現実社会に出題者はいないのであり、社会環境は目まぐるしく変化しており、その都度正解は変わっているのである。自分で判断することをしない限り正解に行きつくことはない。くじを引くつもりであれば、何も考えないでサイコロを転ばしたほうがよっぽど正解する確率は高い。居るはずのない出題者の意向を探って傾向と対策で回答しても現実の正解とは程遠い。

OP(Originator Profile)という日本(経済産業省)発の技術が検討されている。

 コンテンツの発信者情報をインターネット空間に発信するものであり、誰が発信したコンテンツかの情報を確認できる技術である。ただし、これは業界団体に属する企業などの利用を想定したもので、「偽情報ではありませんよ」という信用を与えるだけで、一般の個人利用がどうなるかも不明であり、私としては普及するとは思えない。それよりも本来のURL機能を見直しして改善するのが正しい方向だと思う。世界に向かって国際標準として提案するには弱いような気がする。

生成AIも同じである。

 「AIが作りました」で終わらせてはいけないのであり、「AIを使用して○○が作りました」であるべきで、〇〇はこの製作物の責任を取らなければならないのである。また、そのAIが使用したデータの出典も明らかにすべきなのだろう。そうすればAIを使っても何も問題なくなる。難しいだろうが、せめて作成者を明らかにすることは現時点でも追及すべきである。そこが不明なためにAIによる偽情報が野放し状態で飛び回っている。
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