女性宮家に旧皇族の呼び戻し。それぞれの女性宮家にお子様が何人か生まれ、呼び戻したそれぞれの旧皇族にもお子様が何人か生まれる。
現在の天皇家と秋篠宮家、女性宮家創設を契機に皇位争いが起きそうな雰囲気ではないか。歴史でしか知らない皇位争いというものを眼前にすることになるのだろうか。そんなものは見たくも無いが。
天皇家、秋篠宮家だけでも応援団を交えて不穏な雰囲気なのに、女性宮家のお子様、旧皇族家のお子様、似たような条件の皇位継承者がワサワサと増えたら、皇位の行方は混沌となるだろう。何しろ、明治天皇、大正天皇、昭和天皇、平成天皇、秋篠宮殿下、悠仁殿下、と続くれっきとした直系男子の皇位継承者がいても、愛子さまを女系天皇の祖にしようという声が上がるくらいですから。
菅首相 国民向け「女性宮家」と保守派向け「旧皇族復帰」で政権延命狙う
7/8(木) 7:05配信 NEWSポストセブン
女性宮家創設と旧皇族復帰を論点することが、政権延命に繋がるとは記者も思っていないでしょう。笑。
6月16日、安定的な皇位継承策を議論している政府の有識者会議は、専門家の意見案をまとめた。その会合で、座長の清家篤・慶應義塾大学名誉教授は今後の議論について、「まずは現在の皇位継承の流れを前提とし、その上で皇族数の確保のための方策を検討していきたい」と述べ、「男系男子」による皇位継承は変えずに女性宮家創設の議論を進める方向が決まった。
これは、既に昨日7日に同じNEWSポストセブンが報じています。
今日は、それに少し付け加えて管政権の今後とくっつけて記事を一つ拵えてみた。というところか。
一方で、菅政権の有識者会議の議論では、「男系男子」の皇位継承を維持する方法として旧皇族の皇籍復帰が検討されている
旧皇族の復帰については一部の保守派に支持があり、安倍晋三・前首相もかつて言及したことがある。しかし、9年前の野田政権の有識者ヒアリングの論点整理では、〈今回の検討の対象とはしないことが適当である〉と除外されていた。
それが今回の有識者会議では専門家ヒアリングの質問項目に、旧皇族など皇統に属する男系男子について、「皇族との養子縁組」と「新たに皇族とする」という2点を盛り込んで意見を聞いた。
野田政権時には、「旧宮家をそのまま復活させる」という案が却下されて、今回は「養子縁組」「(旧宮家復活ではなく)新しい皇族」と内容が変わっています。個人的には、どちらも反対です。
八木秀次・麗澤大学教授が語る。
「内閣官房の皇室典範改正準備室は有識者会議の落とし所を探るため準備段階の昨年2~4月に内々のヒアリングを行なった。私も呼ばれたが、事務方から旧宮家の臣籍降下(皇籍離脱)の経緯を教えてほしいと言われた。小泉内閣や野田内閣の過去の有識者会議ではオーソライズされなかったから資料がなく、一から勉強しているようでした。旧皇族の男系子孫の皇籍復帰案を重要視しているからだと考えている」
自民党内には旧皇族の男系子孫の皇籍復帰を主張する者が多いからねー。
ネットの男系男子派にも多い。私は良い案とは思わないが。
6月30日の有識者会議は女性宮家創設と並んで、「養子縁組」方式を軸に旧皇族の復帰を検討する方針を決めた。
ネットには「養子縁組」案を推す方も多いですね。
私は、それほど良い方法とは思わない。養子縁組すると皇統が解らなくなるからねー。
旧皇族と言うが対象となるのはすべて伏見宮系です。現在の皇室と伏見宮系は遡れば北朝三代崇光天皇に行き着く。皇室と伏見宮系の共通の祖先は崇光天皇の孫である。もし、復籍させるのなら養子縁組ではなく、旧宮家の直系から、人を選んで新しい宮を創設するなら、まだ筋が通っているかもね。今の天皇家も秋篠宮家もグダグダ。根拠無くふと伏見宮系の中に埋もれた人材はいるのではないか、と夢想する。しかし、まあ、居ないだろう。
「菅首相は、国民向けの『女性宮家』創設と、保守派の支持が強い『旧皇族復帰』の2案を同時に打ち出すことで、批判を避けながら国民的関心を呼び、支持率を上げて『政権延命』につなげようとしているのでは」(自民党ベテラン議員)
此処が記事の題になっているのでしょうが、無い!無い!無い!と、笑うところですよね?ベテラン議員も笑いを取るために言ったんじゃ無いですか~。笑。
現皇室は旧皇族の復帰を警戒してる?それは有り得る。
だが、この旧皇族の復帰こそ現皇室が敏感にならざるを得ないものだ。皇室ジャーナリストの久能靖氏の指摘。
「天皇家は古来の宮中祭祀を受け継いできた家系で、多くのしきたりもある。天皇陛下や皇族方はそれを肌で感じてお育ちになってきた。
一方、旧皇族の男子は皇籍離脱後に民間人として生まれ、皇室の伝統や祭祀を受け継いでいない。それを血縁という理由だけで法律で皇室に戻すのは妥当ではないという判断で政府の議論の対象にならなかった。現皇室は旧皇族の復帰を容易には受け入れ難いのではないか」
しきたりや祭祀は学ぶ気があれば身につくものです。
民間から皇太子妃、皇后になった雅子さまがしきたりや祭祀を身につけることが出来なかったのは、学ぶ気も修練する気もまったく無かったからです。
ついでに、儀式の折の宮内庁職員の所作がガサツで無様なのも学ぶ気がなく日頃の修練が足りないからです。
現皇室が旧皇族の復帰を歓迎しないのは、しきたりや祭祀に馴染んでないからではなく、ひとえに皇統が旧皇族系へ移ることを警戒するからでしょう。
女性宮家を創設し、旧皇族を復帰させたら、陰謀術策乱れ飛ぶ皇統争いが始まるかも?争いを皇室典範が規制する?自分達の都合で皇室典範を改正しようとしているじゃないですか!?自分達の都合で皇室典範改正できるのですから、何の歯止めにもならないでしょう。
102代後花園天皇が現皇室の祖。
貞常親王が伏見宮家の祖。
総本家と本家。(^^)
美智子さまが旧皇族(=伏見宮系)の復籍は何としても「嫌」だったのが解るような気がします。(^^)