夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

ACアダプターのノイズ対策

2024-12-14 04:44:44 | オーディオ
■HUBにノイズフィルターを入れてみる
オーディオをやっていて悩ましいのが電源のノイズ対策である。
特にPCオーディオ、ネットワークオーディオになってから、ACアダプターを使う機器が増えた。
機器の付属してくるACアダプターは当然スイッチング電源である。
これが音に悪影響を及ぼすというのは今や常識になっている。
そうなると、ACアダプターに対策を施したいところだが、トランス電源となると場所も取るし高額でどれにでも使うというわけにはいかない。
自分の場合は、肝となるPCとDACにトランス電源を使っているが、その他の機器にはローノイズのスイッチング電源を使っている。
具体的には、価格のことを考えるとiFi AudioのiPowerⅡぐらいしか選択肢がない。
iPowerⅡの場合、出力電圧は固定なので、電圧が異なる機器には使えない。
iFi Audioには、ACアダプターに接続して使うiPurifier DCというのもあって、これは付属のACアダプターを利用して使うノイズフィルターだ。
iPurifier DCの場合、対応電圧に幅があるので、ACアダプターが変わっても対応電圧内なら使うことができる。
自分もiPurifier DCと2代目のiPurifier DCⅡを持っているのだが、このiPurifier DCⅡがiFi Audioのカタログから落ちてしまった。

それで、汎用性のあるACアダプター用のノイズフィルターはないものかと調べていたときに見つけたのが、使っているDDCと同じメーカーで作っているPetit SusieとPetit Tank Solidである。

Susieの方は純粋なノイズフィルターだが、Tankの方は電圧の変動に対応するキャパシタのようなもので、その2つを直列に接続して使用すると効果が高いらしい。



先日PC周りにNETGEAR製のHUBを入れたばかりだが、NETGEAR製のHUBにこのSusieを導入したら、かなりの効果があったという記事を見つけた。
ちょうど汎用性のあるACアダプター用のノイズフィルターがほしかったところでもあり、何せ価格がリーズナブル。
Petit Susieの方にも固体コンデンサーを使ったSolidバージョンがあったのだが、ノイズフィルターの方に固体コンデンサーを使ってもあまり差がなさそうだったので、こちらはノーマルバージョンにした。


価格が安い分見栄えはあまりよくないが、専用のスタックケースを使うと、なかなかコンパクトかつ見栄えよく収まるので、この際買ってみることにした。


■Petitシリーズの効果
届いたPetit SusieとPetit Tank Solidは想像以上に小さかった。
早速組み立てにかかったが、Petit SusieとPetit Tank Solidは保護用の半透明熱収縮チューブに覆われているので、ケースに取り付けるにはこの熱収縮チューブを外さなければならない。
これが思った以上に難航。
熱収縮チューブが厚すぎて、中の部品を傷つけないように取り外すのが大変だった。
組み立てマニュアルなんて付いていなかったので、商品写真を参考に組み立てた。
上から、次のような組み立て方になる。
 ○ナベネジ
 ○ケースアクリル板
 ○ケース付属のプラ柱(長・両側メスネジ)
 ○Petit Tank Solid基盤
 ○多段スタック用プラ柱(上側オスネジ・下側メスネジ)
 ○Petit Susie基盤
 ○ケース付属のプラ柱(短・上側オスネジ・下側メスネジ)
 ○ケースアクリル板
 ○ナベネジ
ケースといっても、横ががら空きで埃よけにならないので、対策が必要だ。
昔使っていた雑誌付属のミニアンプのカバーを思い出したので、何かいい物はないかと考えてひらめいた。
クリアファイルをコの字型に切ってかぶせればいいんじゃないか。
これは後ほどやってみよう。


出力のケーブルは、Petit Susie、Petit Tank Solidとも同じ方向にした。
出力ケーブルの長さがそこそこあるので、同じ方向に出力ケーブルを配置しても上と下の基盤を直列に接続することができるし、この方がケーブルが出っ張らず、コンパクトに収まる。
さて、直列につないだ場合の順番だが、とりあえず
ACアダプター → Petit Susie → Petit Tank Solid → HUB
の順番にして聴いてみた。
順番の入れ替えは、ケーブルをつなぎ替えるだけで簡単にできる。


正直価格も安いし、使用するのはHUBだし、その効果はあまり期待していなかったのだが、思いのほか音に変化があった。
低域がかなり厚くなり、音に力感が出る。
その反面、やや繊細さに欠ける感じになり、音の広がり方が小さくなり、音がヘッドフォンの近くに集まっている感じなる。
音の厚さに隠れてあまり気がつかなかったが、ノイズ感もかなり減っている。
HUBを導入して、すっきりとした感じになったがやや躍動感に欠ける音になったと感じていたが、その反対方向の変化になった。
聴いていて楽しいのは、Petit SusieとPetit Tank Solidを付けた方だが、もう少しすっきりした方がいいか。
これまでの経験上、新品の機器については通電してしばらくすると音に変化がある場合が多いので、しばらく通電した後で確認してみる。

24時間ほど通電後、音を確認してみるとやはり変化が感じられる。
ちょっと厚ぼったい感じがとれ、すっきりした、見通しのよい方向に変化した。
これはいい方向での変化になった。
試しに、Petit SuiteとPetitTankSolidとの順番を入れ替えて、
ACアダプター → PetitTankSolid → Petit Suite  → HUB
という形にしてみたが、聴感上感じられるような変化はなかった。
Petit Suiteのみ、PetitTankSolidのみという構成も試してみたが、Petit SuiteとPetitTankSolidとを直列でつないでみたときと大きく変わったという感じはしない。
どちらも単独で使うと、おとなしい印象に感じられる。
最終的には、一番最初に試した構成に決定した。
ACアダプター → Petit Suite → PetitTankSolid → HUB
当初の予想に反して、かなりいい方向に変化したので満足している。

■Wi-Fiルーターの位置を変えてみる
PC周りにNETGEAR製のHUBを入れたのだが、Wi-Fiルーター付属のLANケーブルの長さの都合上、Wi-Fiルーターの真横30cmのところにHUBを置かざるをえなかった。
この位置だと、さすがにWi-Fiの電波のHUBに対する影響が気になる。
ずっと気になっていたことなので、この際LANケーブルを買って、Wi-Fiルーターの位置を変えて、ルーターの受信スピード向上とHUBのノイズ対策の同時に狙ってみることにした。
ついでに、埃よけとポートのノイズ対策を兼ねて、HUBの空きポート用のキャップも購入してみる。

現在のWi-Fiルーターの場所はPCデスクの机上にある。
親機は隣の部屋にあるので、このWi-Fiルーターは子機アクセスポイントとして使っている。
親機の方向にものがたくさんあるので、Wi-FiルーターをPCデスクの上棚に移動して、少しでも受信環境を改善したい。
この位置だと、HUBとの距離もある程度離れるので、精神衛生上はいい。
小型軽量のWi-Fiルーターなので、LANケーブルの自重に引っ張られてうまく設置できないかと思っていたら、LANケーブルの自重が意外と軽く、高い位置でもちゃんと設置することができた。
あとは埃よけのキャップとHUBの空きポートに挿した。
キャップが余ったので、Wi-Fiルーターの有線LANの空きポートに使ったら、キャップを無駄なく使い切ることができた。
音の変化はそもそも期待してなかったが、全く変化は感じられない。
ネットワークオーディオにおいては、まずHUBを導入すること自体が先決かつ重要だということを確認できた。

■結果には満足
Qobuzを聴くために、いろいろと試してきたがここでいったん終了。
当初の予定より大幅にデスクトップシステムに手を入れることになったが、結果としてはかなり満足のいく結果になった。
追加の費用を払ってAudirvanaを使わなくとも、満足のいく音でQobuzを楽しむことができる。
これ以上手を入れるとすれば、ストリーマー導入、機種はZEN Streamer一択だ。
Qobuzとの機能的なマッチングがあまりよくないので、当面ZEN Streamerの導入は考えていない。
導入を検討するとすれば、ZEN StreamerがQobuzにフル対応した場合か、日本でTIDALが正式にサービス開始をしたときかになると思う。
現状ではPCオーディオメインなので、ROONの導入は費用対効果でメリットがあまりない。
PCオーディオから本格的にネットワークオーディオに移行するのならば別だが、そうするといろいろと沼になりそうなのでやめておく。
今後は、機器の更新時に、なるべくシンプルな構成にシフトしていきたい。

デスクトップ環境にHUBを導入

2024-12-09 04:44:44 | オーディオ
■デスクトップ環境にもハブを導入
エレコムのハブの調子に不安があるので、その予備としてハブを追加で導入してみるか。
使う場所は、デスクトップのアクセスポイントの直下。

Wi-Fi Router…(Wi-Fi)…AccessPoint→(LAN)→HUB→(LAN)→PC〔WASAPI〕→(USB)→DDC→DAC→(XLR)→HeadphoneAmp→Headphone

PCにはマザーボードのLANポートではなく、PCIeバスに取り付けてあるNET Card Femtoというオーディオ用のLANボードの方に接続している。
ただ、接続するのはネットワーク機器ではなく、PCのみになる。
効果があるかどうかも分からないので、高価なオーディオ用のハブを導入する気は更々ないが、とりあえず信頼の置けるメーカー製で、金属筐体のファンレスハブを使ってみることにしよう。
そんなハブを調査してみると、NETGEARのGS305-300JPSが良さそうだ。


型落ちだが、アマゾンでまだ購入することができて、かなりリーズナブルな価格で入手できる。
そういえば、LANケーブルも手持ちがなかったので、同時に購入。
手堅く、エレコムのCAT6eの1mにした。

NETGEARのGS305-300JPSは、価格は安いがすでに使っているエレコムのプラ筐体のHUBとは違い、作りがしっかりしている。
金属筐体ということが大きいが、重量もあり硬いLANケーブルをつないでも、本体が浮いたりしない。
ポートの端子もしっかりしていて、LANケーブルのコネクタががっちりはまるので、なかなか抜けない。

正直結果についてはあまり期待していなかった。
接続するのがPCなので、その通信ライン上にHUBをはさんだところで変わらないだろうと思っていた。
音を出してすぐはほぼ変わらない印象だったが、いつもの試聴用のオフィシャルプレイリストの曲を聴いていくと、以前とはやはり違う。
具体的には、全体的にすっきりした感じになり、聴きやすい。
見通しがよくなった印象で、楽器の分離も若干よくなった。

HUBをかませるだけで意外と変わるものだな、というのが率直な感想。
メインシステムのHUBと入れ替えてもいいぐらいだが、とりあえずデスクトップで使うことにしよう。

■ストリーマーとTIDAL
当面デスクトップでストリーマーと呼ばれるものは使わずに、Qobuzのハイレゾストリーミングを楽しむつもりだが、ストリーマーを入れるとするならZEN Streamクラスのものを選ばないと、安物買いのなんとやらになりそうだ。
そういえば、Qobuzがようやく日本で正式にサービスを開始したばかりだが、それに対抗したわけでもないだろうが、もうひとつのハイレゾストリーミングの雄TIDALが日本参入を準備しているという情報がある。
確かに、以前はなかったと思われるTIDALの日本語ウエブページが公開されている。
TIDALはMQAでのストリーミングをやめて、Qobuzと同様にFLACでのストリーミングに統一したようなので、ユーザー側としては利用するためのハードルはぐっと下がったといえるだろう。
あとは料金とコンテンツ、特に邦楽の品揃えがどうなるかといったところだが、当面Qobuzを利用して、TIDALのサービスが始まったらまた考えよう。

■You Tubeへの恩恵
デスクトップ環境では、DDC経由で音を出すというのはこれまでどおりだが、QobuzのためにBusPower-Proを使ってDDCの電源強化を行った。
Qobuzのために行ったことだが、普段視聴しているYou Tubeの音声への恩恵がとても大きい。

You Tubeの音声チェック用にはTHE FIRST TAKEの曲を聴くことが多い。
You Tubeだから、その音声は当然圧縮されているロッシー音源なのだが、見直し後のデスクトップ環境で聴くと、ちょっと感動を覚えてしまうほどよくなっている。
あれ、DISH//の「猫」ってこんないい曲だったっけと思うほどだ。
SU-METALのようなハイトーンの女性ボーカルはそれほど感じないのだが、それよりちょっと低い帯域のボーカル、そうまさに北村匠海くんのような男性ボーカルがとても気持ちよく聴ける。

ハイレゾだからよくて、ロッシーだからだめということじゃないんだ。
好きな音楽を楽しく、気持ちよく聴きたいだけなんだ。
その点でいうと、今回のデスクトップ環境の見直しは成功だといっていいだろう。

デスクトップでWiiM Proを使ってみる

2024-12-01 04:44:44 | オーディオ
■デスクトップでWiiM Proを試聴

Qobuzのために昨年のブラックフライデーセールで買ったWiiM Proはとりあえずメインシステムの一部になった。
しかし、なかなかリビングにあるメインシステムでQobuzを聴く機会がない。
同居する家族がいるので、なかなか使いづらいのである。

一方、デスクトップ環境の方は何とか整ったものの、Qobuzハイレゾストリーミング再生時のプチノイズがやはり気になる。
WiiM Proをストリーマーとして使ったら、ノイズは消えるのかな。
そんな疑問を持ったので、まだ試していなかったデスクトップ環境でのWiiM Proを試してみることにした。



接続自体はあっさり終わった。
音を聴いてみると、ノイズらしきものは感じられない。
ただ、これまでDDC経由やDiretta経由で聴いてきた同じ音源を聴いているのに、何か別な物を聴いているように感じる。
音楽に力感というか躍動感が全くといっていいほど感じられない。
「生き生きとした」という形容の対極にあるような音で、「眠い音」というよりは「死んだ音」といったほうが適当かもしれない。
要するに、音楽を聴いていて全然楽しくない。
これでは、デスクトップ用にWiiM Proを採用することはできない。
数千円のDDC経由で聴いた方がはるかにましというか、WiiM Proを使うこと自体がそもそも選択肢にならないほど差がある。
この結果はちょっとショックで、ネットで調べてみたが、WiiM Proをストリーマーとして使って同様の感想を持った人がいたので、自分だけではないようだ。
メインシステムで聴いた時にはこれほど悪い印象はなかったのに、どうしたことだろう。
音楽を聴いてよいと思う音の要素が、ごっそりと抜け落ちているような印象だ。
好きな音楽をより楽しく、気持ちよく聴きたいからオーディオ環境を整えようとしているのだが、WiiM Proから出てきた音には久しぶりにショックを受けた。
レンジが狭いとかノイズが多いということでもないのに、あそこまで躍動感のない「死んだ音」を聴いた記憶がないかもしれない。
たぶん、音楽の一番「おいしい」音の成分が出ていないのだろう。
機能的な面では、192kHz/24bitが出力できるようWiiM Homeで設定しているのに、192kHz/24bitの曲がDACには96Hz/24bitで出力されるという現象があったが、WiiM Proは出力上限を光(WiiM Home上は「S/PDIF」)と同軸で分けて設定できるようになっているので、単純に設定ミスかもしれない。
これについては、デスクトップでWiiM Proを使う気はないので、もはやどうでもいい。

これだけ差があると、もう迷うことなくDDC経由でQobuzを聴くことに決まりだ。
WiiM Proを取り外し、DDCにケーブルをつなぎ直して、あらためてQobuzのオフィシャルプレイリストを再生してみる。
そうだよ、音楽を聴くならこうじゃないといけない。
音楽を聴いて楽しいと思えないようなものは、オーディオとは呼べない。
その意味では、数千円のDDC FX-D03J+は間違いなくオーディオ機器だ。

■テレビのデジタル音声出力にiPurifier S/PDIF
デスクトップで不用となったWiiM ProとiPurifier S/PDIFは、メインシステムで使うことになった。
iPurifier S/PDIFは、WiiM Proに使うことも考えたが、テレビから出力される音声にやたらとプチノイズが入るので、テレビの光デジタル出力の方に使ってみる。
いままでiPurifier S/PDIFは同軸出力か同軸と光の同時出力で使っていたので、光出力のみで使ったことはない。
同軸で出力しないと、同軸入力端子にiPurifier S/PDIFを挿して固定できないので、床置きになってしまうが、iPurifier S/PDIFに付属している光ケーブルが短過ぎる上に硬いので、ちょうどいい場所に置くことができない。
この問題は、BDP-105DJLの空いているRCA端子にiPurifier S/PDIFを挿して固定することで解消すればいいので、光デジタル入力端子の近くにある7.1ch用のアナログ出力端子を使うことにする。
BDP-105DJLのヘッドフォン出力でiPurifier S/PDIF装着後のテレビの音声を確認してみたが、ノイズは全く入らないクリーンな音だ。
Qobuz再生のときはトラブルの主な原因だったiPurifier S/PDIFだが、テレビからのデジタル音声出力のようなサンプリングレートの低いPCMフォーマットだと問題なく使うことができる。
問題があるとすれば、192kHz/24bitのようなハイサンプリングレートのフォーマットだから、そんな音声が出力される可能性のないテレビからの音声出力に使うのが適材適所ということになるのだろう。

以前やたらとプチノイズが入っていた配信動画の音声を確認してみたら、You Tube、Netflix、Amebaともノイズが入らず、遅延もない状態で音声を聞くことができる。
ブルーレイレコーダーに録画したテレビ番組も再生してみたが、こちらはHDMIで接続しているので別系統になるが、レコーダーにはAV Pure機能が付いているので、音声だけがHDMI経由で出力される。
当然何の問題もない。
問題があるとすれば、この状態でテレビの音声を聞くとノイズはないが、なぜか音声が遅延してしまうことだ。
普通は逆で映像の方が遅れるのだが、原因がよく分からず、テレビ側の設定を変えてだいぶましにはなったのだが、まだ映像と音声のずれが残っている。
こうなったら、ヘッドフォンを使ってテレビを見るときは、テレビのチューナーではなくレコーダーのチューナーでみることにする。
こうすると、音声の遅延は発生せず、通常の状態で見ることができる。

■メインシステムでWiiM Proを使ったら音が違う
WiiM Proは、これまでどおり20年物の同軸デジタルケーブルでブルーレイプレーヤーBDP-105DJLのデジタル入力に接続し、ストリーマーとしてQobuzのイージーリスニングに使われる。
WiiM Proを元通りに接続し直したはずなのだが、どうも様子がおかしい。
有線LANで接続しているはずなのに、有線でつながらず、Wi-Fiでの接続を求められる。
セットアップの画面ではそれ以外の選択肢がでてこなかったので、とりあえずWi-Fiで設定をした上で、WiiM Proの設定メニューから有線接続に切り替えようとしたが、そもそもそんな項目がどこにもない。
おかしいな、初めてWiiM Proを設定したときは自動的に有線で接続されたのに、と思っていたら原因が分かった。
WiiM Proを接続してたハブの調子が悪く、WiiM Proが正常に認識されていなかった。
このハブにはテレビやNASも接続しているので、それらもネットにつらがらない状態だった。
LANケーブルを抜いて、電源を入れ直したら元通りになったが、こんなことは初めてだった。
このハブは、ルーターの有線ポートが不足してきたので3年ほど前に導入したエレコムの最もベーシックなプラ筐体のファンレスハブだが、NASを接続していたり、テレビで配信動画を見たりしているので、稼働率ははかなり高い。
調べてみると、一般用のハブの耐用年数は3年から4年ぐらいらしい。
これまで単体のハブを使ったことがなく、Wi-Fiルーターは5、6年使ってもハードが原因でトラブったことがなかったので、通信機器の耐用年数なんて全然意識していなかった。
NTTからのレンタル品だが、光通信に使うホームゲートウェイ(HGW)なんて10年以上使っているが、今まで問題を起こしたことはない。
突然つながらなくなり、電源を入れ直すと元通りになるという症状が出始めると、ハブの寿命が近いらしい。

気を取り直して、Qobuzがちゃんと再生されるか確認をしてみる。
夜だったので、スピーカーではなくヘッドフォンで確認を行った。
使うヘッドフォンは、オーディオ用として一線を引退したが、AV用途にまだまだ活躍中のゼンハイザーのHD595。
軽くて着け心地がよく、長時間装着しても疲れないので、映画とかを見るのにぴったりなのだ。
BDP-105DJLのヘッドフォン端子は、抵抗で出力を落としただけの「おまけ」ではなく、ちゃんとしたヘッドフォン回路が組まれており、しっかりといい音が出てくる。
これでQobuzを再生してみると、正常に再生されるのはもちろんだが、ちょっと驚いたのはその音である。
普通にいい音で鳴っている。
十分音楽を楽しめるだけのクオリティーになっている。
ついさっきデスクトップで聴いたWiiM Proの音は何だったのか。
デスクトップ環境と違うところといえば、もちろんDACもヘッドフォンも違うのだが、WiiM Proに上流にハブがあり、ハブを介してルーターと接続されていることぐらいだ。
さっきは、WiiM Proをアクセスポイント化しているWi-FiルーターのLANポートに直接接続している。
やはり、ルーター直ではなく、オーディオ用の高額なハブではなくとも、ハブを使ってルーターから切り離した方がよいのだろうか。

Qobuzのリスニング環境~その3

2024-11-18 04:44:44 | オーディオ

■光デジタル出力の問題

同軸出力時のプチノイズ問題は、新しい同軸デジタルケーブルが届いてからじっくり検証するとして、光出力時の問題の原因を特定しておきたい。

考えられる原因としては、次の3つが考えられる。

①iPurifier S/PDIF

②DDCの光デジタル出力

③光デジタルケーブル

 

まず、①のiPurifier S/PDIFについては、ずっとこれを介してDACと接続していたので、これを外した状態で、直接DDCとDACを接続してみる。

iPurifier S/PDIFを使うと同軸変換になり、同軸デジタル入力端子に接続していたが、DACには光デジタル入力端子もあるので、直接光デジタル入力端子から入力する。

直接光デジタル入力端子からの入力に切り替えてみたが、176.4kHz/24bitのプチノイズは聞こえるが、iPurifier S/PDIFを通して再生したときのように、音が途切れるようなことはなかった。

iPurifier S/PDIFを通すと、信号が減衰してしまって、音が途切れるような症状が出たのか。

 

②のDDCの光デジタル出力だが、手元にFX-D03Jがあるので、

 FX-D03J→WiiM Pro付属ケーブル(iPurifier S/PDIFなし)→DACで試してみる。

そうすると、以前試した時は全く音が鳴らなかった88.2kHz/24bitが普通に再生できる。

おそらくiPurifier S/PDIFに引っかかっていたと思われるが、なぜ88.2kHz/24bitのみ音が出なかったのかは謎のまま。

 

③の光デジタルケーブルだが、現在はWiiM Proの付属品を使っていたが、まともな光デジタルケーブルも持っている。

まともな光デジタルケーブルとは、AUDIOTRAKのGLASS BLACKⅡplusというガラス製の単芯コアつかったケーブルだが、iPurifier S/PDIFとレシーバーとの接続に使用している。

こうしておくとDACを介さずに、PC側のデジタル音声信号を直接レシーバーに送ることができるので、この光デジタルケーブルはDDCには使っていなかった。

この際DDCにこのケーブルを使ってみようと思ったが、つなぎ替えが面倒なのでやめた。

どのみち同軸ケーブルで接続することになるだから、やめておいた。

 

こうしてみると、どうもWiiM Pro付属の光デジタルケーブルとiPurifier S/PDIFの相性が悪かったようだが、同軸だとほとんど問題が出ないのかは分からない。

176.4kHz/24bitでプチノイズが入る問題も、ケーブルを替えるとなくなるだろうか。

 

■仕上げは同軸デジタルケーブル

さて、仕上げは同軸デジタルケーブルだ。

今までは、それしかなかったので20年物のオーディオテクニカの古い同軸デジタルケーブルを使っていたが、いまどきアース線のある同軸デジタルケーブルなんて見たことないので、同軸デジタルケーブルを新調し、OAYIDEのDST-75RV2に更新した。

単芯のケーブルなので、硬くて取り回しが悪いのではと心配していたが思ったほどではなく、なんとかDDCとDACを接続することができた。

音については、そもそも大きな変化を期待していなかったが、若干すっきりしたような気がする程度で、実際はほとんど変わっていないだろう。

プチノイズも相変わらずあるなと思って、今まで聴いたことがなかった192kHz/24bitの曲を連続で再生していたら、音が途切れるようになった。

ノイズが入ると言うことではなく、単純に音が途切れる。

いままで発生していなかった症状で、原因がよくわからなかったが、とりあえずiPurifier S/PDIFを外してみたら、音の途切れはなくなり正常に再生できる。

Qobuzのハイレゾストリーミング再生において、トラブルの原因はiPurifier S/PDIFだったのか?

とりあえず、正常に再生できているので、iPurifier S/PDIFは使わないようにする。

レシーバーへの光出力については、DDC FX-D03J+が同軸と光の同時出力に対応しているので、DDCの光出力端子とレシーバーの光入力端子を、手持ちのまともな光デジタルケーブルGLASS BLACKⅡplusで接続する。

こうしておくと、今までどおりDACを介さずPCの音源をレシーバーのDACで鳴らすことができる。

 

■まとめ

Qobuzを普通に聴きたいだけなのに、それだけなのにトラブルが次から次へと発生したが、いったんこれでQobuz再生のデスクトップ環境整備は終了。

今回は、USB-DACの前段に使うDDCの効果を再確認した。

考えてみれば、Diretta USB Bridgeも一種のDDCということができる。

ただ、USB-DACの前段にDDCをはさむと、PCとDACが直接接続されない状態になり、DACのASIOドライバーが使えず、ASIO接続ができないという問題がある。

そこへいくとFX-D03J+はWindows標準ドライバーで動くので、ASIO接続はできなくともWASAPI接続は使えるメリットがある。

 

あとは、やはりUSBバスパワー機器の電源強化は効果がある。

5年前手放したBusPower-Proを買い戻し、死蔵品となっていたFIDELIXのACアダプターをまた復活させることになるとは思ってもみなかったが、その効果は十分感じられた。

とりあえずこれで行こうと思うが、プチノイズが取り切れていないという問題が残っており、当面この体制で使ってみてどうしても不満を感じるようであれば、Audirvana導入を検討することになるだろう。

 


Qobuzのリスニング環境~その2

2024-11-17 04:44:44 | オーディオ

■5年ぶりのBusPower-Pro

Qobuzのハイレゾストリーミング再生の方向性は固まったので、必要なものをオーダーした。

まず、最初の届いたのは、中古のBusPower-Pro。

現在はBusPower-Pro2という2代目にモデルチェンジしているが、入手したのは自分も使っていた初代の方。

また、こいつの世話になる日が来るとは思ってもみなかったが、比較的程度のいい中古を安く入手することができたのでよかった。

 

早速BusPower-Proに付属しているトランス型のACアダプターを使って試聴してみる。

音源はもちろんQobuzのハイレゾストリーミングだが、オフィシャルプレイリストの「ハイレゾ50」の中からあれこれピックアックして聴いてみた。

そういえば、付属のACアダプターだとこんな音の変化だったよな、というのを思い出した。

フロアノイズのレベルは下がったのは感じられるが、劇的な効果はない。

やさしく穏やかな音の傾向だが、DACに使っていたときよりも効果は感じられないような気がする。

使っている機器が激安のDDCだからだろうか。

 

まあ、こんなもんかと思いながら、電源をFEDELIXのオーディオ用ADアダプターに交換。

こちらも5年ぶりだったので、ちゃんと動くが心配だったが、ACアダプターなのに電源スイッチがADアダプター本体に付いているので、接続せずに電源だけを入れてみると電源ランプが点灯した。

電源が入るのを確認した上でBusPower-Proに接続し試聴してみると、FEDELIXのADアダプターの効果が大きかったのを思い出した。

フロアノイズがさらに下がり、細かい音が聞こえてくる。

一番違うのは、出てくる音の躍動感だ。

ありきたりに言い方になってしまうが、音が生き生きしてくる。

繊細な音というよりは、やや太めで躍動感のある音だ。

DACだけでなくDDCでも、BusPower Pro+FEDELIXのADアダプターの効果はかなり大きかった。

Qobuzのデスクトップアプリだけでなく、まもなく試用期間が終了してしまうAudirvanaでも確認してみると、Audirvanaでもその効果は十分感じられる。

このBusPower-Proを導入したおかげで、今まではっきり見えてこなかった再生アプリの音の傾向がはっきり分かるようになってきた。

Audirvanaの音は、美音系で非常に整ったいい音がするが、躍動感という点ではQobuzのデスクトップアプリの方が上だろうか。

こうなると、どちらがいい悪いということではなく、音の好みの問題といってもいいかもしれない。

 

実はBusPower-Proの効果を実感できるのは、いつも見ているYou Tubeだったりする。

You TubeでTHE FIRST TAKEの曲をいくつか聴いてみたが、もちろんロッシー音源なので、高域の伸びはないものの、昨日まで聴いていたものとは別物に思える。

ヘッドフォンはHD6XXと変わっていないのだが、聴き心地の良さがさらに増している感じだ。

音源の良し悪しもはっきり分かるようになっているものの、殊更音源のアラを際立たせるような感じにはなっていない。

このあたりも、ヘッドフォンHD6XXのよさだろうか。

 

そういえば、以前BusPower-Proを使っていたときは発熱がすごくて、白いプラスチック筐体が熱で変色するほどだったが、今回は2時間ぐらいつけっぱなしでも全然熱くならない。

もしかして、以前使っていたDAC Babyfaceの消費電力が多かっただけか。

BusPower-Proの初期モデルでは、Babyfaceの消費電力が多すぎて保護回路が作動してしまうという話もあったような気がする。

このDDCは、あまり電気を食わないようなので、ACアダプターの負荷も少なくて安心だ。

 

■DDCをアップグレード

そして、いよいよ新しいDDCが届いた。

DDCがFX-D03J からFX-D03J+になり、対応するサンプリングレートが増えるので、純粋な機能的なアップグレードということになる。

筐体は全く同じで、コンパクトな金属筐体だ。

 

まずは、いままで鳴らなかったサンプリングレートが鳴るのかどうかの確認だ。

FX-D03Jでは全く音が出なかった88.2kHzを再生すると、無事に音が出て一安心。

192kHzも問題はなかった。

しかし、全てすんなりうまくはいかなかった。

最後に176.4kHzを再生させると、音は出るのだが途切れ途切れで、ノイズも混じる。

FX-D03Jのときもそうなのだが、48kHz系は大丈夫なのに、なぜ44.1kHz系はうまくいかないのか。

どこに原因があるのだろう。

 

まずは、ストリーミング再生ではなくファイル再生でも同じ問題が発生するか試してみた。

しかし、176.4kHz/24bitのサンプル音源など持っていない。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」が176.4kHz/24bitのFLACフォーマットで Qobuzのダウンロードストアにあるのは知っているが、このために「スリラー」のハイレゾを購入するのもどうかな。

検索するとレコチョクのサイトに、44.1kHz/16bit、48kHz/24bit、88.2kHz/24bit、 96kHz/24bit、176.4kHz/24bit、192kHz/24bitと6種類のFALCファイルがサンプルとして用意されていた。

レコチョク素晴らしい。

このうち176.4kHz/24bitのFALCファイルをダウンロードし、TuneBrowserで再生してみると、ストリーミング再生と同様の症状が出る。

DDCの初期不良も疑ったが、176.4kHz/24bitだけがうまく再生できないというのが解せないので、光出力をやめて、同軸で接続してみた。

新しい同軸デジタルケーブルはまた届いていないので、WiiM Proに使っている古いケーブルを外して、同軸でDDCとDACを接続してみたら、あっさり音が出た。

光出力に問題があったのか。

ただ、よくよく聴いてみると、ストリーミング再生時に30秒くらいの間隔でプチノイズが発生している。

今回使った同軸デジタルケーブルは、20年くらい前に買った古いものなので、ケーブルの不良ということも考えられる。

そういえば、FX-D03Jを使い始めたときにもこの古い同軸デジタルケーブルを使っていて、プチノイズが発生したので、iPurifier S/PDIFを使ったら収まったのを思い出した。

今回はハイレゾ再生、しかも176.4kHz/24bitなので、iPurifier S/PDIFを使っても補正しきれていないことも考えられるが、それなら192kHz/24bitの方にもプチノイズが出てもおかしくなさそうなのだが、こちらには出ていない。

しに同軸デジタルケーブルからiPurifier S/PDIFを外して、DACに直接同軸デジタルケーブルを接続してみた。

結果的には、iPurifier S/PDIFがあってもなくても176.4kHz/24bitでプチノイズは発生するのが確認できた。

そうすると、その上流のDDCか同軸デジタルケーブルの問題か。

(つづく)