夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

BABYMETAL ARISES -BEYOND THE MOON- LEGEND–M – 参戦記その1

2019-08-24 11:30:18 | ライブ
すっかり気分はハイ。
まあ、週明けの仕事は残っているが、今はそんなことはどうでもいい。
BABYMETALの場合、LEGENDと名の付くライブには万難を排して行かなくてはならない。
行かないとずっと後悔する。
名古屋開催の土日公演なので、土曜日を申し込んだ。今回はシートはなくピットのみ。
超モッシュは競争率が高いうえにチケット代も高いが、1人1枚しか申し込めない。
嫁メタルと一緒なので並ピットを申し込んで見事当選!
MOAMETALの生誕祭だよ。気分が上がらないはずがない。
五大キツネ祭りの銀キツネ祭り以来の名古屋。その時はZeppだったが、今回は海沿いのポートメッセなごやという展示会場。

昼頃名古屋に到着し、味噌カツを食べようと思い、聖地巡礼、例のお店ではなくその系列店に行ったが、もうかなり並んでいた。
これからホテルにチェックインして、物販にも行きたいので、例のお店はパスしてほかの味噌カツ屋で味噌カツを食べて腹ごしらえ。
駅近くのホテルにチェックインし、まずは物販に出発。
移動手段は電車だけだが、あおなみ線で名古屋駅から終点の金城ふ頭駅まで乗る必要があり、片道30分と結構時間がかかる。
電車は比較空いていて、メイトさんだらけというわけではなかった。
金城ふ頭駅を降り、会場近くになるといつものとおり黒いTシャツを着たメイトさんだらけ。
メッセという名前のとおり、海沿いの展示会場という感じの会場だった。

LEGEND-M限定のTシャツは欲しかったので、物販開始時刻に来てみたが、
久々に見ました。物販待ちの長ーい行列。
超ピットの方は優先入場ができるが、並ピットの自分たちはこの列に並ぶ必要がある。
意外と外での待ち自覚は短く、一応冷房の効いた屋内に入ることができたが、ここからが長かった。

結局1時間以上待ってようやくグッズを買うことができたが、嫁メタルに待ち時間が長いとクレームをつけられた。
しかし、待った甲斐あり。
どうしようかと迷っていたピックセットは売り切れたが、限定Tシャツと嫁メタルが欲しがっていたキャップは手に入れることができた。
神器の受け取りは後にして、とりあえず一旦ホテルに戻ることにした。

ホテルに戻り、正装であるベビメタTEEに着替えて改めてライブ会場へ出発。
Tシャツは横浜で買ったばかりのTWO FORCE TEEを着用。
今回はピットなので荷物入れをどうするか迷ったが、嫁メタルがショルダーバッグをたすき掛けにし、
自分は嫁メタルがランニング用に持っていた薄いウェストポーチを借りることにした。
あおなみ線の車内は今度はかなりの混み具合になってきた。ベビメタTEEの着用率が高い。
途中の駅で乗車してくる一般の方に怪訝な顔をされるが、もはや気にしない。
会場に着き、まずは神器を受け取る。
LEGEND-Sの時は全員三種の神器着用必須だったが、今回は超ピットの方も着用が必要なのは、この「光る籠手」だけだった。
受け取ってみるとこれが意外と重く、装着用のゴムがうまく調整できない。
しばらく嫁メタルのトイレ待ちをした後、列に並ぼうとしたがどこに並べばいいかよく分からない。
外はかなり暑くなっている。
並ピットの記号はM。M8000番台のプラカードは見つかったが、自分はM2000番台なのでずっと奥の方らしい。
バックヤードの入り口らしきところへ既に整列済みのメイトさんたちの間をすり抜けていくと、すでに入場番号の呼び出しの声が聞こえる。
が、いつものように何番を呼び込んでいるのかほとんど聞こえない。
1000番ごとに整列場所が決まっているのだが、その表示の位置が低すぎて人が並んでしまうと全く見えなくなってしまう。
なんとか奥の方にM2000番台の整列場所を発見。この後ろの方で呼び込みを待つが、相変わらず呼び込みの声がほとんど聞こえない。
超ピットSの方たちを入れた後なので、遅くなるのはわかるが、入場開始時間1時間たってもまだ呼ばれない。
Mは8000番台まのであったので、開演は1時間程度遅れることが予想された。
そしてようやくM2000番台の呼び込み。
LINEのバーコードチェックの人数自体はいるのだが、その前のチェックを1列に絞ったため、入場が遅くなっている模様。
入場担当のスタッフも入場がかなり遅くなっているのが分かっているらしく、ちょっと焦り気味。
そして、手荷物チェックと金属探知機を通り抜けて、発券された自分のブロックを確認するとG。
会場入り口のボードでGブロックの位置をチェックすると、予想どおり横浜と同じステージ配置。
正面ステージから花道が伸びてその先にセンターステージがある。
花道とセンターステージを取り囲むように超ピット用のブロックが配置されている。
Gブロックはステージ最前ブロックの一番下手側。下手のスクリーンの直下である。
なんと並ピットでは一番いいブロックじゃありませんか。
急いでGブロックに向かうとすでにブロックの中は1/3ほどメイトさんで埋まっているような状況。
それでもステージ方向の柵から5列目ぐらいの位置は確保することができた。
ステージの位置が高いので目の前に背の高い人が来なければ、肉眼で表情が確認できるぐらいの位置。
横浜といい名古屋といいい、かなりいい場所当たってます。

中は暑いかと思いきや冷房がかなり効いていて、じっとしているとちょっと寒いくらい。
今回はシートじゃないので、立ったまま会場まで1時間以上待っているのはなかなか辛い。
今回も客入れSEをShazamに聞かせて暇をつぶす。
パンテラ、メイデン、スリップノット、ジューダス、BMTH、スレイヤーと横浜とあまり変わらないラインナップだったが、
アーチ・エネミーが結構かかっていたので珍しいなとは思っていた。
(今思えばしっかり伏線が張ってあったんですね。)
サバトンの「To Hell And Back」がかかると後ろの方から合唱する声が聞こえる。
ライブの時みんなで歌うのっていいな。
Gブロックのメイトさんたちはみんなじっとしていて大人しい(ライブが始まるまでは)。
嫁メタルを連れてきたので、サークルとかに巻き込まれないようにと思っていたが、
年齢層もかなり高めだし、これなら心配はなさそうだとこの時点では思っていた(これが完全な見込み違いなのはライブが始まってすぐ判明)。
もうそろそろ待ちきれなくなってきたメイトさんたちの今か今かの歓声が大きくなってきたころ、ちょうど1時間遅れて客電が落ちた。

紙芝居が始まったがナレーションの声が聴きなれない女性の声。
おや、これはMOAMETALの声ではないか。
今日はMOAMETALの誕生祝。1999年7月生まれのMOAMETALさんにかけてノストラダムスですか。「アンゴルMOA」ときたもんだ。
当時のブームを知っているおっさんとしてはとても懐かしい。
そして横浜と同様ラミエルの中からクラッシュロゴ型のスクリーンが飛び立つ。
ステージに一番近い前方のブロックなので、表側のスクリーン側が全く見えず、裏側しか肉眼では確認できないが、あれ人が乗っている?
どうも人が乗って人力で羽ばたかせているようだ。
ちらっと正面のスクリーンにその姿が映ったが、あれはMOAMETAL?
いや、あの姿は間違いない。え、あのラミエルの中でどうやって待機していたのか?
しかし、周りは気づいていないのか反応がない。
せっかくMOAMETALさんがフライングしてパタパタしているのに、ほとんど気づいている人はいない様子。
あまりに反応がないので自分の見間違いかと思ったが、後日確認したツイートでも少ないながらフライングするMOAMETALさんを確認した人がいた。
スクリーンの裏側だったし、カメラでもちらっとしか映らなかったので気づいた人が少なかったようだが、あれは間違いなくMOAMETALだと思うのだがなー。
おそらく後日映像化されるこの公演。その時に明らかになるでしょう。

フライングディスプレイが着地すると、あとは横浜と同様のナレーション。
いよいよ始まる!

BABYMETAL AWAKENS -THE SUN ALSO RISES- 参戦記その3

2019-08-10 15:27:48 | ライブ
後から新しい衣装を確認して思ったのは、この衣装は蝶、アゲハ蝶をイメージしているのかなと。

ダークサイドは蛹。美しい蝶として舞うための準備期間。
そんなイメージからの最初の羽ばたくスクリーンの演出だったのか。
SU-METALもMOAMETALもかわいいというよりは美しいと表現するのがしっくりくる。
髪型もポニーテールとツインテールに戻ったが、大人っぽくアレンジされている。

ステージの近くにはシューティングクレーンが動いており、
撮影しているのは間違いなかったが、後から確認したらWOWOWの撮影チームだったようで、これは久しぶりのWOWOWのライブ放送があるかもしれない。
そして、神バンドメンバーチェック。と思ったら、これまでの白塗りコープスペインとではなく、プレデター風のハーフマスクを着けている。全員共通だ。
ただ、楽器でメンバーはすぐわかった。
上手のギターは白のストランドバーグLedaさん。
下手ギターはESP E-Ⅱ ぶっといネックはISAOさん。
ベースはもちろんATLIER Zのカスタム赤 BOHさん。
ドラムは弧を描いたシンバル用スタンドが特徴的なYAMAHA 青山さん。
いつものメンバーだな。Dark Night Canivalのときはドラムが青山さんじゃなかったから、青山さんのドラム久しぶり。
しかし、あのマスクは何とかならんもんか。
演奏面でも神バンドのソロもなくなり、すっかり神バンドの存在が後退したようにも思える。
しかし、今回はフロント3人体制の新生ベビーメタルを印象付ける意味から、神バンドをあまり前に出さないようにしてるのかもしれない。
2曲目は「メギツネ」だ。めずらしい。
1曲目のセトリは以前はよくあったのだが、新曲を1曲目に持ってきたからか。
そういえば、201年の横アリ公演の時も一曲目が新曲「The ONE」だったから、
久しぶりの横浜アリーナでセルフオマージュか。

スクリーンに映されるSU-METALとMOAMETALには笑顔が溢れている。
DARK SIDEのときに笑顔がなかったわけではないが、
こんな溢れるような笑顔が見られたのは久しぶりのようか気がする。
盛り上がりは既に最高潮。
目の前のピットでは狭いのにもうサークルが出来ている。

2日目もアヴェンジャーズにはマイクは与えられていない。
アヴェンジャーズはあくまでダンス専門のようだ。
Scream&Danceを担当するのは正式メンバーのみということか。

インド風の新曲となった。
後ろのスクリーンには万華鏡的なイメージが投影されている。
そういえばBOHさんがボリメタルがどうしたとかツイートしていたな。
これの伏線だったのか。
インド風と言えばモー娘。の「恋のダンスサイト」を連想してしまうだが、
まさか鞘師里保さんがアヴェンジャーズになったこととは関係あるまい。
「PA PA YA!!」といい、3rdアルバムは日本を含めたアジアがテーマのひとつになっているのかもしれない。
個人的には、ちょっとポップよりかなという印象。
アレンジにもう少しベヴィーな要素がほしい気がする。

「Starlight」はSU-METALのボーカルを堪能する曲。
今回の宇宙、銀河を思わせるスクリーンの映像演出はとてもよかった。

そして、公演直前にリリースされた「PA PA YA!!」
DARK SIDEのディスクに付いてきたゴールドディスクに収められていたので、
早速リッピングして横アリへの車中でも聴いてきた。
大して聴き込んでいないが、ちょっとシンプルすぎるような感じを受けた。
「鋼鉄の夏の調べ」らしいので、サマーソニック用かな。ライブでは盛り上がりそうだと思っていた。
ライブにはいつもはゲジゲジロゴのタオルを持っていくのだが、
この曲があるので、久しぶりにクラッシュロゴの東京ドームタオルを持ってきた。
嫁メタル用にSUN&MOONのマフラータオルを購入し持たせてある。
イントロから大盛り上がりですよ。
フェスとかの映像を見て「タオル回しなんて」と思っていたが、
みんなでやると楽しいもんですね。
しかし、この位置でもパイロは熱い!
そして今日もF.HEROさん登場。
野太いラップが会場に響く。本職のラッパーは違うな。
SU-METALのクリーンハイトーンヴォイスとの対比がいい。

1日目のセットリストはチェック済み。
アヴェンジャーズがいる中では2日目も同じセットリストかなと思っていた。
新曲を除けば、あと鉄板のセットリスト。
「ヤバ!」を聴いたのが久しぶりかな。
3人体制が復活したので、ソロ曲はなし。
SU-METALのソロをやれば、BBMの曲もとなるがアヴェンジャーズにマイクはない。
MOAMETALのひとりGJ!とか勘弁してほしい。
広島のことを思い出して本当に切なくなる。

その替わりと言っては何だが、3人休憩用のインタールードが挿まれている。
「The ONE」の前の映像付きのインタールードが印象的だ。
かなりエフェクトがかけられて分かりづらいがSU-METALの声が入っている。
デジコアっぽいその曲は上田剛士かなと思ったが、まあ違うだろう。
この手の予想は当たった例がない。
映像もなかなか凝っており、この公演が映像化されるときはこの映像も収録されるかな。
いや、ニューアルバムの特典かもしれない。

やっぱ締めはRORだよね。
昨年のDark Night Carnivalのときも聴いたはずだが、感じ方が全く違う。
何が違うんだろう。
YUIMETALがいないことには違いないのだが、やはり3人体制に戻ったのが一番大きいのか。
演者も見る側もこの体制を受け入れる気持ちになったというのがあるんだろう。
久々の「We are?」「BABYMETAL!!」のコール&レスポンス。
SU-METALとMOAMETALの笑顔が輝いているように見える。

最後の紙芝居。
10月にニューアルバムリリース
11月にさいたまと大阪での公演
そして気になる20201010
先が見えない昨年とは違う。希望が見える。

久しぶりに笑顔で迎えられた終演。
とりあえず東京まで戻ったが、指定をとった新幹線まで時間があったので、嫁メタルと二人で打ち上げ。
とくかくダークサイドのスタイルに不満だった嫁メタルも今回のスタイルには満足していたようだ。
YUIMETALがいなくなったこともようやく受け入れられたみたい。
こんな楽しい気分でライブ後に酒が飲めるのは、一昨年の名古屋以来かな。
そう、来週は名古屋でMOAMETALの誕生祝だ。2週連続でBABYMETALのライブ自体が初めてだな。
その前に、グラストンベリーとブリクストンが待っている。

BABYMETAL AWAKENS -THE SUN ALSO RISES- 参戦記その2

2019-08-03 07:16:53 | ライブ
気持ちは高ぶっているが、BABYMETALのライブなのでいつものように雨。台風は避けられたのでよかった。
横浜アリーナは初めてなので、とりあえず横浜には早めに行くことにした。
新横浜近くになると、いつものようにベビメタTシャツを着たメイトさんが多数。
昨日の情報が入っているのでピリピリした感じはなく、リラックスした雰囲気。

物販開始の時間は過ぎてしまっていたが、とりあえず物販会場へ。
時間が時間だったので、待ち時間0分のガラ空き状態。
ただ目ぼしいものはすでになく、嫁メタルがキャップを欲しがっていたが、これも売り切れ。
Tシャツのデザインはどれもいまいちだったが、色味でTWO FORCE TEEをチョイス。

会場まで時間があったので、近くの喫茶店で待機。
気のせいか、メイトさんの年齢層がさらに上がったような気がする。
去年のSSAはもう少し若い人が多かった印象があるのだが、見た感じは自分より若い人はかなり少なかった。
今回から導入されたLINEチケットはとても便利だ。
スマホを絶対忘れない、失くさないことが必要だがスマホで全てが完結する。そして御丁寧に開場の時間まで知らせてくれる。
1日目の開場が50分遅れたということを聞いていたので、ほぼ定刻に集合場所に行ったが既に整列が始まっていたので慌てて列の最後尾に並ぶ。
横浜アリーナは周辺に余裕スペースがないため、集合場所も狭い。
もうほとんど傘はいらなかったが、わずかに降水を感じる。
今日は時間通りに開場。そりゃそうだ。なんと明日にはイギリスでフェスに出なくてはならない。この公演が終わったら、空港に直行だろう。
スマホに表示されたバーコードが読み込まれると、座席が表示された紙がプリントアウトされる。
あとはいつものように手荷物チェックと形ばかりの金属探知機検査だ。
通過儀礼を済ませると改めて座席を確認。
Fですか。事前に座席チェックをしないといい席にあたることが多いので、今回も験を担いで座席チェックをしていない。
どこかよくわからないが、案内に従って進む。今回は上手のようだ。
指定された入り口から入ると、これはステージが近い。
指定された席に座ると、これは神席だと思った広島よりステージに近い。

広島の時はかなり高い位置のシートだったが、今回はほとんどフロアレベルというかピットレベルに近い。
横浜アリーナのシートは、SSAに比べるとはるかに傾斜が緩やかだ。
その分ステージを見上げるような形になるが、この位置なら肉眼で表情を確認できそうな位置。
キツネ様ありがとうございます。
ダークサイドの時も辛いと感じたことはあっても、疑うということは微塵もありませんでした。
この席でネットの情報にあったようなライブが見られるのか。
ただし、音響は悪そうだ。ステージほぼ真横なので右側のラインアレイスピーカーの音しか聞こえない。今回は耳より目で楽しむことにしよう。
開演までにはまだまだ時間がある。いつものように自分の席に座って、客入れSEをShazamに聞かせる。
メタリカ、ドラフォ、ドリシム、BMTHといつもとあまり変わらない選曲だったが、ちょっとメイデンが多めだったかな。
開演時間近くになってもなかなかシートが埋まらない。また客入れに時間がかかっているのか。
チケットは完売しているはずだが、ぽつぽつと空席を残したまま時間通りに客電が落ち、紙芝居が始まった。
いよいよだ。

いつものように仰々しいナレーション。BABYMETALはこうでないといけない。
正面のスクリーンは左右の小さいものだけかと思っていたら、正面に大きなスクリーンがあったんですね。とても見やすい。
アリーナ中央の八面体ラミエルが赤く光り出す。
その中からBABYMETALのロゴ形のスクリーンが舞い上がる。
そのスクリーンはゆっくりと蝶のように羽ばたき出す。
そのスクリーンにはこれまでのBABYMETALの軌跡が映像で映し出される。
武道館、ソニスフィア、ウェンブリー、東京ドーム、ダウンロード、そしてDark Night Carnival。

そしてメンバー紹介。
「Vocal & Dance SU-METAL」とコールされ、Su-metalのシルエットがスポットライトに浮かぶ。
ああ、武道館の最後のセルフオマージュだ。
後になってこの紹介をした意味が分かった。武道館の後、棺桶に乗って初めてのワールドツアーに旅立ったBABYMETAL。7月に今や伝説となったソニスフィアを迎える。
そして2019年6月、ダークサイドを経て横浜から2度目のスタートを切る新生BABYMETAL。
翌日にはイギリスでメタル御法度(に近い)のグラストンベリーフェスに出演する。
ある意味これ以上ないアウェイな環境。BBCの生中継も行われる。
成功すればこれ以上ない効果だが、失敗した時のリスクも非常に大きい。
3人で挑戦者としてイギリスに渡る。そういうことだったのか。
「Scream & Dance MOAMETAL」
SU-METALに負けないぐらいの歓声が上がる。
広島のひとりGJ!を見て以来、 MOAMETALがいとおしくて仕方ない。
そして3人のアヴェンジャーズの紹介。
キツネ面を被った3人のシルエットが浮かぶ。今日出るのは1人なのに3人ともスタンバっているのか?
まあ、ほかの二人は代役だとは思うが、リハーサルもかねて会場に来てるの可能性もあるか。
そして、英語での煽り。「首の準備はできているか?」
これ自体もダークサイドの時はなかったのでちょっと懐かしい感じにすらなる。
叫びながらうれしさいっぱい。
そして、昨日と同じように新曲でライブは始まった。

RORを彷彿とさせるメロスピ前回の新曲。
RORよりもさらにメロスピっぽい曲。3rdアルバムの曲と思われる新曲共通の印象だが、歌のメロディーがより日本らしいというか、J-POPを通り越してもはや歌謡曲という感じになっている。
原点回帰。よりBABYMETALらしくを意識しているのかもしれない。
今日のアヴェンジャーは誰だろう。どうも鞘師さんではないようだ。
ん、化粧をしていてよくわからないが、なんか見たことある娘だな。
あれ、さくらの子じゃないかな。あの目とあごのラインに見覚えがある。
誰だったかな。卒業生のような、そうでないような。名前が思い出せない。
BABYMETALのメンバー在籍中のさくら学院のメンバーはほぼ覚えているが、卒業してからはちょっと分からない。父兄ではありませんので。
ライブが終わってから確認して間違いはなかった。
ただ卒業生のような気がしていたのは勘違いで、まさかの現役生徒会長、藤平華乃さんでした。
これにはビックリ。まさか現役生徒会長、中学生を連れてくるとは。
しかし、考えてみれば5年前、ソニスフィアのステージに立っていたのは高2と中3の女の子だったんだよな。それで5年前のゆいもあと同じ年のさくらの子を使ったのか。
彼女の踊りはとても初めてBABYMETALのステージに立っているとは思えない、MOAMETALとの息もぴったり。
相当練習もしただろうが、さくら学院はやはりエリートの集まりだな。
情熱的なダンスとともに、音響があまりよくなく歌詞が聞き取りづらいが途切れ切れにSU-METALの歌声から歌詞が断片的に聞こえてくる。

 誇り高く旗を掲げて 星の欠片を抱いて
 光の彼方遥か遠く 目指すは夢のアルカディア
 光より早く 鋼より強く この途に恐れなく
 闇が覆いつくそうと この途を歩こう

ああ、この横浜の1曲目のふさわしい新生BABYMETALの旅立ちの歌。
決然と前に進もうとするSU-METALとMOAMETALが自らを鼓舞するような歌詞。
全くずるいな。1曲目からこれだもん。ダークサイドを知るメイトとしては高まるしかないでしょう!
ただ、テンポが速すぎてノリにくいが、そのうち何か開発されるでしょう。

花道の先の中央のステージで歌い踊る3人。ステージが明るい。光り輝いている。
昨年のDark Night Carnivalを見て、こう書き記していた。

 BABYMETALに闇は似合わない。
 蝕は明け、光ある方へ。
 BABYMETALの未来にきっと光はある。

そう、今BABYMETALは眩い光の中にある。
-THE SUN ALSO RISES-
この横浜公演のサブタイトル。
「日はまた昇る」ヘミングウェイの小説の題名そのままだが、まさにダークサイドから日が昇った。
その高揚感は今までに感じたことのない種類のものだった。

BABYMETAL AWAKENS -THE SUN ALSO RISES- 参戦記その1

2019-07-28 20:15:19 | ライブ
いつものように何の音沙汰もなく、10月のニューアルバムリリースと同時に突然アナウンスされたベビーメタルの国内ライブ。
6月下旬に横浜、7月上旬に名古屋。
2019年に行われるそれは2017年のLEGEND-Sから予定されていたLEGEND-YとLEGEND-Mであるはずだった。
名古屋のライブはLEGEND-Mとなっていたが、横浜のライブはLEGEND-Yであるはずがない。
本来であれば全世界のYMYが横浜アリーナに集結し、狂乱の生誕祭となっていたはずだが、その祝祭の主人公はもうベビーメタルではない。
一昨年の大阪を最後にその消息すら明確になっておらず、情報源が株主総会の場での株主からの質問に対する会社からの回答という有様。

それを嘆いていても仕方がない。
何となく変化の兆しは感じられていた。
今年もダークサイドのままとは考えられず、3人体制に戻ることを示唆するような紙芝居が昨年のさいたま、大阪でも流されてた。
ニューアルバムは今年中には出るというのは大方の予想だったので特に驚きはなかったが、10月とは少々遅めの印象。
まずはチケット確保に動く。
横浜は土日ではなく、金土という変則日程(その理由は後日明らかになる。)だったので、躊躇なく2日目の土曜日を申し込んだ。
「ゆいちゃん出ないのなら行く意味ない」「とにかく衣装がかわいくない」と言っていた嫁メタルには、
ゆいちゃんの件はともかく衣装は去年よりはかわいくなっているに違いないからと口説いて、一緒に行くこととなったので、ピットではなくシートを申し込んだ。
昨年提携が発表されたLINEチケットだが、これはLINEをすでに使っている人にはとても便利。
チケットの申し込みから結果通知、チケットの発券、入場開始のご案内までLINE上で完結するのでとても利便性が高いと感じた。
同時に名古屋も申し込んだ。名古屋はシートがなく全てピット。一応嫁メタルもTHE ONEに入会したが、当落が分かれてしまってはいけないので、並PIT2枚で申し込みをした。
名古屋は土日なので、こちらは土曜日一択。
広島の時のような「何が何でも当たってくれぃ」という気持ではなかったが、去年のさいたまのような沈鬱な気持からは脱しつつあった。

結果発表の前に、横浜と名古屋の間7月2日にロンドンO2ブリングストンでのライブを行うことが発表された。
なぜ、この時期にロンドン? しかも単発のライブ?
発表されていない何かがある。そう思っていた(その理由は驚く内容だった)。

結果は横浜、名古屋とも当選!ほっと一安心。
THE ONEに入ってから申し込んだライブは全当。
そしてしばらくしてロンドン公演の理由が分かった。
6月30日イギリス、グラストンベリーフェス、しかもメインステージに出演とな!
は? グラストンベリーフェスってフジロックが真似して始めたあれですか?
しかも記念出場的なテントステージでなく、2番目の大きいステージですか?
え、6月30日って横浜の翌日じゃないですか?どうなってんのこの日程?
と、かなり困惑というか混乱した状態になった。
横浜と名古屋の会場は1年以上前に抑えておいたのは確か。
そのあとにグラストンベリーフェスのオファーがあってそれを受けたということなんでしょう。
せっかくイギリスのフェスに呼ばれたので、ついでにロンドンでライブということか。
それにしても10日間で日本とイギリスを往復して計6公演。
普通では考えられないスケジュールだが、グラストンベリーフェスからオファーとなれば話は別か。BBCで中継されるらしいし。
9月から10月にかけてのアメリカツアーも発表されていて、ベビーメタル本格始動という感じになってきた。

その前にあったTHE ONE会員限定の映像作品のアナウンス。
『METAL RESISTANCE EPISODE VII   APOCRYPHA - THE CHOSEN SEVEN』と題されたその作品は、Dark Side CarnivalとDownload Fesの2枚組。
なのに価格はかなりリーズナブル(今まで比べれば)。
いやね、正直ピザ箱に金かけるならもう少し安くしてくれってずっと言っていましたが、ようやく実現しました。
今までの強気の売り方が成りを潜めたのはやはりTHE ONEの会員数が減っているからなのか。
とにかくやたらと評判の悪かったダークサイドですが、あれはあれで試行錯誤ではあったが一つの形としてプロショットを見ておきたいもの。
あのダウンロードもセットとなればなおさら。さらにCDがつくらしい。
おや、これはアルバム曲の先行シングルかしら。

その正体はリリースを待たずにわかってしまった。
最近多いがいわゆるリークというやつである。
「PA・PA・YA !!」というその曲は、BABYMETALが他のミュージシャンをフィーチャーした曲としては初めてとなる。
公演前に配信でもリリースされたが、映像作品のおまけとして金色のディスクに収められて手に入ることとなった。
正直「ELEVATOR GIRL」もそうだが、かなりポップよりの曲だなというのが第一印象。
お祭りメタルに本格的なラップパートを加えた感じでライブでは盛り上がるだろうなとは思ったが、曲の作りが少々シンプルすぎるかなとも感じた。
ただこの曲、気が付くとベビーローテーションしてしまっている。
ライブでどんな振付になるのか気になるところ。

などと今は書いているが、ライブ直前まで仕事が忙しく、ライブ前日になってようやく気分が盛り上がってきたという状態であったが、
去年のSSAのような憂鬱さな気分を無理やり高めようという感じはない。
リリースされた新曲を聴いても、明るい兆しが感じられる。
そして横浜アリーナ1日目の情報をネットに張り付いて収集。

3人体制復活!しかもポニテにツインテも復活!
3人目がまさかの鞘師里保?
未発表の新曲2曲もやったの?
アルバムは10月11日リリースですか。これは予想通りだが、あらロサンゼルスFORUMの日にぶち当ててきた。
11月にSSAと城ホールだー!
来年2月のヨーロッパツアーか。北欧にロシア!寒そう。

いつものことのように、それまで情報らしい情報が全くなく完全に干上がった状態から怒涛の情報リリース。
これがBABYMETALですよね。
素直に3人体制に戻ったのはうれしい。
ライブ直前に届いたDark Side Carnivalの映像を見て、これはこれでありだと思ったが、SU-MEATL以外の存在感が薄くなりすぎる。
フロント3人の強烈な存在感がBABYMETALには必要だということを再認識させられていたので、本当に良かった。
しかし、3人目は3人いて、いつ登場するかわからない神ダンサー状態。
残りの2人が誰か非常に気になる。明日は誰なんだ?
名古屋まで日本とイギリスを往復しての6公演という常軌を逸した強行軍。
日本での公演は二人で分担し、3人目がイギリス帯同か?
とくかく情報が多くて整理しきれないが、ある程度情報があった方が安心してライブが楽しめる。
こんなにワクワクしてライブに向かうのはいつ以来だろう。
初めて行った東京ドームのときがこんな気持ちだったかもしれない。
明日が待ちきれない。

BABYMETAL Dark Night Carnival at SSA 参戦記 その3:光ある方へ

2018-12-02 18:25:19 | ライブ
紙芝居が始まった。
英語のナレーション。光と闇は表裏一体的なDarkSide共通の内容だった。
そして例のThe Chosen7。この設定、もうどうでもいいな。

いよいよステージが始まる。
JAPAN TOURのセットリストは共通だと思っていたが、オープニングはやはり「IN THE NAME OF」。
広島の興奮はさすがにないが、オープニングの曲としては悪くない。ただちょっと長すぎてだれる。
曲が始まって早々に、ピットCブロック上手方向から下手方向に勢いよくペットボトルが飛んで行った。
これまでのライブではあまり見られなかった光景。飛距離が長かったところを見ると、中身も入っていると思われた。
続けざまにもう1本宙を舞う。
Cブロックは若い人が多かったようだが、ちょっとこれまでと客層が変わってしまったようだ。中身入りのペットボトルが頭に当たったら相当痛いよ。
舞台上段にThe Chosen7が横一列になって登場。例の兜をかぶり、杖を手に持っている。
人多すぎ。
顔を隠して大人数って、仮面かぶったアイドルさんじゃないんだから。カッコいいという印象より、人多すぎの違和感が勝っている。

2曲目は「Distortion」。
もちろんライブで聴くのは初めて。海外ライブの映像は見ているが、やっぱライブはいいわ。
最初に聴いた配信音源では、なんだかチャカポコしててがっかりしたが、ドイツのフェスの映像を見て、印象が激変。
ギターの音が結構極悪でいい感じ。そう、SU-METALのクリーンなボーカルとバックのメタルの対比というか落差がBABYMETALだよなと再認識。
この曲を生で聴いていると、なんだかえらく音がいいな。
楽器の分離がよく、低音があまり被らない。
特に違うのが高音。SU-METALのボーカルの抜けが以前とは全く違う。
持ち込みのPAスピーカー変えました?
確かにPA卓真後ろという音響的には一番いい席にいるものの、それだけでは説明が付かない変わりっぷり。
今後毎回この音響を期待していいんですね!
かなり気分が上がってきた。

次は「ギミチョコ!!」
ええ、鉄板ですよ。さらに会場が盛り上がる。
Cブロックではすでにサーフがかなり発生。こんな早い時間サーフってあんまり記憶にない。
中国風のドレスに濃いめのメイク、さらにスターウォーズのアミラダ風の髪型は、幕張と変わらない。
遠目に見ると誰が誰やら判別は困難。
正面に3面設置されたスクリーンでは、ステージの様子が映されているが、基本的にSU-METALとMOAMETALしか映さない。
メイクは幕張初日ほど濃くないが、もう少し薄くていいのかなと思う。
SU-METALはともかく、MOAMETALにあのメイクは合っているとは思えない。

「 Elevator girl」が始まった。
この曲、海外ライブの映像で見て一番がっかりした曲。
音がスカスカすぎて、曲も単調な印象。
でも、こうして生で見ると意外といい。バックの演奏とのバランスが煮詰まってきたよう感じを受ける。
そういえば神バンドのドラム。青山さんでないことは間違いないのだが、誰がやっているかすごく気になる。かどしゅんさんかと思ったが、こんなに顔が丸かったかな。
SU-METALのボーカルはちょっと力が入りすぎ。調子自体は悪くないようだが、若干気負いが感じられた。歌いなれていない新曲の時にこういう傾向がある。
SU-METAL以外の人数は曲によって変わっていた。7人の時もあれば、5人の時もあった。
曲によって、いろいろなフォーメーションを試している感じ。基本3人だけでやっていたダンスとは違うことできるので、新鮮な印象はあるのだが、やはりコレジャナイ感が拭えない。
BABYMETALといえば、あの3人の存在感で押し通すというイメージがあるので、ダンスうまけりゃそれでいいかというとそうではない。
オリジナルメンバーがひとり欠けた状態での模索ということになるんだろう。

ここで「紅月」。
あれ、幕張とセトリが違うような、と思ったが、後で確認したら幕張で披露した「GJ!」がなくなっていた。
曲が始まる前の前奏というかバックトラックが変わっているが、以前のピアノとストリングスの方がいいかな。
そして、曲が始まる。ピアノのイントロに続いて、SU-METALのボーカルが始まる。
神バンドの演奏が始まるまでの30秒間、SU-METALのボーカルだけが響いた時間。
これがこのライブの至高の時間。今まで聴いたライブ、音源を完全に凌駕した。
驚きすぎて思わず声が出そうになった。
SU-METALのボーカルの高音の抜けが全く違う。
どこまでも透明に抜けていくのに、不安定さを微塵も感じさせない安定感。
透明で、優しささえ感じられるのに強い。
今でもその感覚が残っている。
心を貫くレーザービームではなく、すーっと魂を抜かれる感じ。
この30秒間のためにSSA来た価値があった。本当に行ってよかったと思う。

SU-METALのボイストレーニングをしているといわれている有名なボイストレーナーがいる。
その人がSU-METALのトレーナーになったのが、2015年の夏頃だったといわれている。
そのボイストレーナーR先生曰く、ボイストレーニングの効果は半年後ぐらいから出てくるが、本当に効果が表れるのには3年かかると。
2015年、BABYMETALは初めての日本ツアーを行った。そのツアーではあまり調子がよくなかったといわれていたSU-METAL。
(個人的にはSU-METALは暑い夏が苦手で、寒くなると調子がよくなるような気がする。)
そしたら、あれですよ。2015年12月の横浜アリーナのあの状態ですよ。
その後SU-METAL本人から語られた「思い通りに声が出る。数秒後に自分かこうなるなというのが分かっていて実際にそうなる」という完全にゾーンに入った状態。
そうSU-METALの中のモンスターが目覚めたライブ。
確実にボイストレーニングの効果が表れたものと思っている。
そのR先生、技術的なこと以上に、人前で歌う歌手として心の持ち方を非常に重視している方。
考え方がネガティブであったり、自己中心的な考えをとにかく嫌う方。ポジティブで常に感謝の気持ちを忘れない、そういうことを教え込まれる模様(特に若いボーカリスト)。
このR先生をSU-METALのボイストレーナーに選んだのはKOBAMETALのようであるが、歌のことしか頭にない、とにかく素直な中元すず香をこのR先生に引き合わせたのは慧眼としかいいようがない。
相性がぴったり。R先生のいうことを素直に聞き、成長していっている。
R先生の東京ドーム公演後のツイート。
 最強でした。
 純粋で素直で深い愛のやりとりが出来る可愛いボーカリストはすくすく伸び…伸び続け…莫大な感動と幸せをくれる。。

それから2年。ボイストレーニングを始めてから約3年。おそらくボイストレーニングは続いていると思う。
ずっとSU-METALの歌を聴いている人なら分かると思う。
東京ドームのころの彼女と現在の彼女ではまるで違っている。
特に昨年広島あたりからの変貌ぶりがすごい。
YUIMETALのことですっかり滅入っていて忘れていた。
BABYMETALが好きになったのは、ソニスフィアでのIDZ。
その映像で見たSU-METAL。その声に心打ち抜かれたのが最初だった。
SU-METALはすごいボーカリストになった。
ただ、まだまだこれから上がある。
SU-METALの歌が聴ける。この幸せを改めて噛みしめる。

次の「Starlight」は、配信の時点から気に入っている曲だった。
あまりメタルっぽさは感じないが、SU-METALのボーカルが堪能できる。
曲調も比較的明るく、聴いていて気持ちの良い曲。
歌詞は藤岡さんへの追悼のようだ。
暗闇の中の光。
気分が高揚してきた。

ここで見慣れない紙芝居。
スターウォーズ風というかゼビウス風のチープなアニメーション。
BABYMETAL、SABATON、GALACTIC EMPIREのバンドロゴが描かれた宇宙船が現れた。
おお、これはコラボある?
と思ったら「META!メタ太郎」のイントロが始まった。
SABATONが出てるんで、やっぱりこの曲だよね。
一番の歌詞が終わったところでSU-METALがSABATONとGALACTIC EMPIREを紹介し、迎え入れる。
やっぱり来た。今日はカーニバルだよ。祭りだよ。こういうのがなくっちゃ。
最初にGALACTIC EMPIREのDark Vaderがステージ上段に登場。ライトセーバーを手に持っている。
続いて、SABATONのヨアキムがバズーカを持って登場。
会場大受け。バズーカぶっ放してから階段を降りてきた。
メインの三角ステージがリフトをするのを知らなかったらしく、上昇するリフトにちょっと驚いたヨアキムがきょどる様子がなんともかわいい。
その間はメイトでウォーウォー大合唱。
SU-METALとMOAMETALに敬礼の振り付けを教わって、Dark Vaderがライトセーバーを交通誘導員のライトみたいに振るもんだから、MOAMETALに当たらないかちょっとひやひやしたが、とくかくゲストの二人の背が大きいのでその心配なし。
なんじゃこりゃの4ショット。こういうのがBABYMETAL。
MOAMETALが満面の笑顔でぴょんぴょん跳ねるのが見られて幸せな気分。

今年になってからのMOAMETALのダンスのキレがすごい。これまでのダイナミックさに加えてキレが格段に増しているので、見違えてしまう。
YUIMETALがいないことについての覚悟、その体現。
インタビューで自分から降りるという選択肢はないという悲壮な覚悟を語っていたMOAMETAL。SU-METALのことに触れることが多かったのもMOAMETALだった。
MOAMETALはカメラが自分のアップを映しそうなところで、ひょっとこ顔をする。
衣装とメイクはDARK SIDEだが、こういうところはいつものMOAMETAL。
変わらず愛くるしいMOAMETALがいてくれてよかった。

ここからは怒涛の鉄板セトリ。
「メギツネ」はライブでは外せない曲になっている。
盛り上がり最高潮。ピットが跳ぶ。揺れる。
ここから「KARATE」、「Road of Resistance」と続くわけだがとにかく盛り上がっているのはいいのだが、ピットが荒い。
肉眼で見えるCブロックのピットは、モッシュやらサークルやらでかなり激しい状態。若干ヤケクソ気味に見える。
やはりちょっとメイトの層が違ってきているのかも。

あとドラムの神は、新神であった模様。
青山さんとの比較になってしまうから厳しい見方になってしまうのは仕方がないが、ドラムが気になってライブにちょっと集中できなかったのも事実。
ドラムの神は、クリックに合わせながら、あのスピードの曲を演奏し、バンドとしての一体感とグルーブを出しながら、しかもSU-METALの歌を邪魔しないことが求められる。
いくら技術があっても、個性が強いドラマーはドラムの神には向かないようだ。今回前田さんがドラムの神にならなかったのは、もう神バンド要員から外れているのかもしれない。

そして締めは「THE ONE」
UNFINISHED VER.から途中でノーマルに切り替わる広島アレンジ。
SU-METALとMOAMETAL以外のダンサーは5人全員出てきた。
7人が固まるとやはりごちゃごちゃした印象が強い。
SU-METALとMOAMETALの二人だけだとYUIMETALがいないのが強調されちゃうから、これでよかったのかも。

最後の紙芝居。
海外ツアーと同様、今年のツアースケジュールが流された。12月にシンガポールで行われるジューダース・プリーストのサポートとオーストラリアでのフェスの予定も入っていた。
今年いっぱいは、メタルレジスタンス第7章DARK SIDEで行くんだろう。
その後に幕張でもあった映像。
逆三角形が2つあり、もうひとつ逆三角形が加わって大きな逆三角形になるというもの。
そのあとにメタルレジスタンス第7章ではほとんど使われなかったBABYMETALのクラッシュロゴ。
大きな歓声が上がる。
逆三角形の映像は幕張から話題になっていた。
メタルレジスタンス第7章終了後のメンバー追加を暗示しているのではないかと。
そうかもしれないし、そうでないかもしれない。OTFGK
ただ、二人だけのステージはバランスが悪すぎるのは確か。三人を前提とした振り付けもできない。
メンバーを追加するにしても、YUIMETALの代わりとなればプレッシャーは相当なもの。
メンバーを3人にするにしても、これまでとは少し形を変えて、3人に神バンドらならぬ神ダンサー数名を適宜加えて、大きいステージは5人ぐらいで臨むという形態になるのだろうか。

ライブは終了した。
想像していたよりずっと良かった。
SU-METALとMOAMETALがいればBABYMETALはBABYMETAL足りうるんだということを思い知らされた。

YUIMETALがいなくなった今、BABYMETALの本質はなんだろうと考えてみた。
SU-METALがBABYMETALの中心的な存在なのは間違いないが、仮にBABYMETALがSU-METALのソロユニット化したなら、それはやはりBABYMETALではないような気がする。
これからも変わらないBABYMETALらしさとは、メタルとダンスの融合、メタルダンスユニットとしての姿なのかなと思う。
DARK SIDEは転換、模索の時期。メイクも衣装も変わり、KAWAII要素は薄れた。
そのステージで5人のダンサーを入れたのは、BABYMETALにダンスの要素は欠かせない、これからもメタルダンスユニットとしての方向性に変わりはないことの表明なのか。

BABYMETALに闇は似合わない。
蝕は明け、光ある方へ。
BABYMETALの未来にきっと光はある。
ライブの帰り道そんなことを考えていた。