夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

テレビの内蔵スピーカー考(その1)~困ったのは「人の声」~

2010-03-07 16:39:50 | オーディオ
昨年エコポイントに乗せられて液晶テレビを購入したことは以前書きました。
東芝の42Z8000です。

購入して半年以上経ちますが、おおむね満足しております。
しかし、一点重大な問題点があります。
内蔵のスピーカーです。
薄型テレビの場合、かなり筐体が文字通り薄く、
しかも、デザイン重視でベゼルの部分のなるべく小さくしているため、
スピーカーユニットの口径が小さく、
しかもストロークが取れないという劣悪な条件を強いられます。
これでまともな音が鳴るわけがなく、
アナログテレビに比べてオーディオ的に音が悪いというのは購入前から情報としては知っていました。

しかし、そのことは別に問題にはしていませんでした。
同時にAVアンプとスピーカーを購入したので、
音楽DVDとかはそちらで再生する予定でしたから。
ただ、ニュースなどの通常のテレビ番組を見る場合は、
当然内蔵スピーカーを使うつもりでした。

そして、実際購入。
画面の大きさとデジタル放送のきれいさに気をとられていたのも束の間、
初めに違和感を覚えたのは、夜7時からのNHKニュース。
武田と野村という男性アナウンサー二人がメインですが、
この二人の声がどうも聞きづらい。
お天気の半井さんと山本さんの声は大丈夫なのですが。
42Z8000前に使っていた28ZP50では感じなかったことです。

(写真は、36インチの36ZP50です。)
具体的にいうと、低音は出ているものの男性の声を分解し切れていないというか、モコモコというか、ボコボコした感じ。
なんかこれどこかで聞いたことがあるなー、と思って記憶をたどってみると、
思い出しました。
その昔、NHK-FMの定時のニュースをラジカセで聞いたときの感じによく似ています。
共通点は、どちらの放送音声も放送ソースとしての音質は比較的よいということです。

他の番組もチェックしてみましたが、NHKニュースほどではないものの、
やはり同様の傾向でした。
東芝のテレビには昔から「バズーカ」という低音増強システムかついていますが、
個人的には不快な低音しか出ないので、28ZP50の時もオフにして使っていました。
42Z8000になっても相変わらずついていたので、もちろんオフにしてあります。
しばらくエージングというか慣らしをしてみると変わるかな、
ということでしばらく様子をみていましたが、
多少聞き取りやすくなったものの大きくは改善せず。
仕方がないので、42Z8000のイコライザーで調整してみました。
このテレビの場合かなり細かく調整できるので、
とりあえず低音の方100Hz、330Hzとも-20と最低に調整してみたのですが、
多少は良くなるものの「自然な」感じとは程遠い。
同じ東芝のテレビでも28ZP50のときはこんな感じを受けたことはなく、
いわゆる「いい音」ではなかったものの、
少なくとも耳障りと感じたことはありませんでしたから、これは困った。
一度気になり出すとどうにも我慢ができなくなったので、対策を考えることにしました。
常時AVアンプとGX100を使えば何の問題もないのですが、
ニュース番組とか情報番組を見るのにそれもちょっと気が引けます。
どうしたものかと思案しながら、42Z8000の取説を見ていると、
このテレビには音声出力端子(RCA)がついていることに気づきました。
しかも、外部出力してもテレビのボリュームで音量を変えられるらしい。
ただし、イコライザー調整は不可。

ピンときました。PC用のスピーカー!
早速使用中のBOSEのMediaMateⅡをつないでみました。
左右のスピーカーをつなぐケーブルは何とか長さが足りました。
MediaMateⅡは入力端子がRCAしかないため(しかしなぜか2系統ある)、
手持ちのRCAピンケーブルを使用して接続。
感想は、だいぶ良い感じになりました。
ただ、BOSEの低域は、解像度なく量感ありという感じなので、
目的である「人の声を自然に鳴らず」というのはちょっと向いていない。
要するに低音の量が多すぎる感じなのです。

(次回は対策編の続き。)