夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

USBケーブルをアップグレード!(導入編)

2010-11-14 10:10:34 | オーディオ
ということで、フルテックというかADLブランドのFORMULA2が届きました。
パッケージは、GT2とほぼ同じですね。


中身を取り出すとこんな感じ。


かなりしっかりとした作りです。
早速HP-A3付属のUSBケーブルと交換!しようと思ったら、
コネクターが大きくて隣のUSBケーブルと干渉するので、
付属USBケーブルを挿していたUSBポートにつなげない。


仕方がないので、今までのUSBポートを変更してPCとつなげました。
ケーブル自体はそれほど曲げづらいということはありませんが、
変なストレスがかからないようにだけ注意しました。
1.2mのものを購入したのですが、ちょうどよい長さでした。

そしてちょっとドキドキしながら音出し。
現在の再生環境は、
PC:某ショップブランドのデスクトップPC
OS:WindowsXP SP3
サウンドプレーヤー:Lilith(ASIOなし)
ファイル形式:WAV(44.1kHz/24bitで再生)
USB-DAC:FOSTEX HP-A3
ヘッドフォン:ゼンハイザー HD595
です。

まず、一聴して分かるのは低音の変化。
かなり膨らみ気味だった低音が適度に締まったのが分かります。
しかし、実を言うと、第一印象は確かに付属ケーブルと交換して変化はするものの、
この時点ではそれほどでもないな、と思いました。
HP-A3はバスパワー専用なので、USBケーブルはデジタル信号ケーブルであると同時に
電源ケーブルでもあるのです。
なので、ACアダプター駆動のUSB-DACよりもUSBケーブルの交換は効果があるのではないかと、
勝手に推測していたので、この時点ではちょっとガッカリ。
ケーブルにもエージングが必要らしいので、
とりあえずいつものようにiTunesでシャッフルにしてしばらく放置して、様子をみることにしました。

1日ほどして改めて聴いてみると、最初に聴いたときの印象とはかなり変わってきました。
ひとつひとつの音が明瞭になり、分離がよくなってハッキリ聞こえるようになっています。
聴感上のS/N比がよくなって、解像度が上がっています。
出てくる音色はというと、低音は適度に締まり、音の輪郭がはっきりしました。
単に硬くなったという感じではなく、音にしっかり芯があって気持ちいいです。
膨らみ気味というか膨らみすぎだった低音については、ねらい通りになりました。
そして、印象的なのが中域。
ボーカルやギターの帯域がぐっと張り出した感じになりました。
聴いた曲の中で一番違いを感じたのが、ゴンチチの「風の国」という曲。
イントロが出た瞬間に、「これは違う!」と感じました。
ギターはもちろん、パーカッションの音もひとつひとつが明瞭になり、
優しい印象からかなり力強い印象に変わってしまいました。
この曲が収められているCDは、ブルースペックCDという高音質を謳ったCDなのですが、
USBケーブルを換える前は、若干靄のかかったような感じの音で、
特に「高音質」とは感じなかったのですが、
それがUSBケーブルを換えたら、「かなり違うかも」という印象に変わってしまいました。
低音の量感が減って、相対的に中域が優位になったという印象で、
一般的には好ましい傾向です。
ただ、これ以上強調された感じになると、
いわゆる「暑苦しい」感じの音になってしまうでしょうが、
そこまではなっていないので、歌ものをよく聴く自分としてはよい傾向です。
高音は、低音ほどの変化はないものの、若干きらびやかというかきつめに感じるかな、
という感じがします。

いろいろな曲を聴いていく中で、80年代前半録音の日本語の曲を聴いてみたら、
「サ行」が大変なことに!
とにかくサ行の音が耳について、相当気になる状態になってしまいました。
最新の録音のものについては、全くそういう感じはありません。
原因は、やはり中域が強調されたことなのでしょうね。
洋楽オンリーの人なら問題にならないのでしょうが、
日本語の曲を聴くことが多いので、この点は思わぬ副作用です。
fレンジ(あくまで聴感上の)については、特に変化なし。
音場の表現についても、特に広がったという変化はありません。
全般的な音の印象としては、中域中心でとても聴きやすくなったという印象です。
音の解像度自体は確実にアップしているのに、聴きやすいと感じるという
いままでに感じたことのない変化の仕方をしました。
ただ、何かもうひとつ足りないような感じがするのも確かです。
何だろう?躍動感かな?

さて、付属のUSBケーブルから換えた印象ですが、
その違いがハッキリ分かる程度に変化します。
オーディオグレードとはいってもエントリー向けなので、
それほど効果がないかな、と思っていましたが、そんなことはなく、
CD1枚程度の額でこの音が得られるのであれば、コストパフォーマンスは十分に高いと思います。
HP-A3クラスのUSB-DACを使っている方なら、
オーディオグレードのUSBケーブルへの交換は十分効果があると思います。

今回のFORMULA2の購入は、満足度がかなり高いものでした。
HP-A3は、光デジタル入力もあるので、USB入力との音の比較もしてみたいのですが、
今使っているPCには光デジタル出力端子はないので、
光出力の出来るサウンドボードを入れないといけないのですが、
まともそうなサウンドボードは結構いい値段がするので、ちょっと躊躇することです。
その値段なら、高級USBケーブルが買えてしまう値段です。
実は、オーディオクエストのUSBケーブルCarbonが気になっているんですよね。


フルテックのGT2を使っていてこのCarbonに乗り換えたという人が結構いるようなので。
オーディオグレードのUSBケーブルでも、価格が3倍に違うと、
どの程度音が違うのかっていうことにも興味がありますから。
それより先に試してみたいことがいくつかあるので、
それは資金に余裕が出来たらということで。

次は、電源関係かな。