準フリーソフトAutoGateを使ってWAVから変換して作成したDSDファイルは、
正直期待はずれというか、WaveFilePlayerを使って聴くWAVと大きく違わないです。
若干天井が高くなったような印象があり、DSDらしさは感じるのですが。
よくよく考えてみるとこれって
PCM44.1kHz16bit→DSD2.6MHz→PCM96kHz16bit(?)というかなり無駄なことをしています。
試しにAutoGateでWAVを再生してみると、WaveFilePlayerにはかなり差をつけられている感じです。
CDからリッピングして作ったWAVを変換したのがよくなかったのかなと思い立ち、
CDからリッピングして直接DSDファイルを作って見ることにしました。
サンプリング周波数は、先ほどの倍5.6MHzにしてみました。
そうすると、これはさすがに違いが出てきます。
試聴に使ったのは、Philip Koutev National Folk Ensembleの「Bulgarian PolyphonyⅠ」です。

かなり古い録音ですが、録音自体はかなり良いです。愛聴盤です。
一番の違いは、音の響き方。
音が残響音を残してすーっと消えていく感じが極めて自然です。
単純にプレーヤー側でアップサンプリングしたものだと、
このあたりが不自然になることが多いのですが、これは全くといっていいほど感じません。
あとは、ひとつひとつの音(この場合は声ですが)の分離感が高いです。
音のエッジが立った解像度感ではなく、ごく自然に音がほぐれた感じがして
やわらかい質感になります。
このへんは、SACDを聴いたときに感じる印象と共通ですね。
そしていままでCDで聴いたときに感じてきた若干の暗さみたいなものがなくなり、
明るく感じるのです。
これはこのCDをだいぶ聴いていますが、初めての印象です。
PCMのハイサンプリング音源を何度か聞いたことがありますが、
サンプリング周波数が上がると、音が「鮮明」「明瞭」になるという印象を強く受けます。
これがSACDの場合だと、音が「自然」になるという印象です。
どちらが聞き疲れしないかといえば、もちろんSACDのほうなのですが、
聴いた感じのインパクト、鮮烈さではPCMの方でしょうか。
今回のDSDの音は、そういった印象を再確認することとなりました。
音がとても自然になるのですが、聴きようによっては素直になりすぎて
インパクトに欠ける印象を持つ人も少なくないのではと思います。
このCD場合、ホールでの演奏をペアマイク一発録りしたものなので、
差が出ましたが、通常のポピュラー系の音源のように
スタジオでのマルチトラック録音を2チャンネル落とし込んだものでは
その際はかなり小さくなります。
しかのそのファイル容量は、2.6MHzの倍、アルバム1枚で5GBを優に超えます。
さて、AutoGateを使ってCDからDSDファイルを作れるようになったのはよいのですが、
PC保存されたこのファイルをPCMに変換しないで直接アナログ変換して聞く方法は今のところありません。
DSDフィルターを搭載した単体DACは売ってないですからね。たぶん。
現状では、このファイルをDVDに焼き、DSDディスクを作成して、
ソニーのSACDプレーヤー(あとPS3も)で聴くしかありません。
対応しているSACDプレーヤーは、SCD-XA5400ESとSCD-XE800だけ。
SCD-XA5400Eのほうは、TA-DA5400ESというソニーのAVアンプと
HDMIケーブルで接続すれば、スーパーオーディオCDのDSD信号を
ダイレクトに出力することができるってことは知っていましたが、
DSDディスクのことは全然知らなかったですね。
手持ちのCDがほぼDVD-R代だけで「ほぼ」SACD化できるというのは、
とても魅力的です。
実際SCD-XA5400ESで直接CDを聴くよりも、
同じCDをDSDディスク化してSCD-XE800で聴いた方が圧倒的に音がよいという報告もあり、大変興味を惹かれます。
(ちなみにSCD-XE800とSCD-XA5400ESの価格差は約4倍。通常ではまずありえない。)
CDが登場して約30年。CDが販売数でLPを追い越してから25年。
音楽配信がメジャーになりつつある現在でも、安定的にたくさんの曲を高音質で
聴こうと思ったら、その条件を満たすのはやはりパッケージCDしかありません。
この状況はしばらく続くことでしょう。
(パッケージ化されず、配信のみで提供される楽曲も増えつつありますが、
その多くが圧縮音源のみの提供で、失望させられることが多いです。)
ということになると、いまのうちにSCD-XA5400ESを入手しておくというのは
かなり有力な選択肢になりそうです(少なくとも自分の場合は)。
実際にCDとの音の違いを自分で検証してみてということが前提にはなりますが。
AutoGateがフリーで使えるうちに、CDをすべてDSDファイル化してHDDに保存して、
特によく聴くものをDSDディスク化して聴く。
HDDの大容量化と現在のDVD-Rの価格を考えれば、かなり安価に実現できそうです。
しかし、SCD-XE800とSCD-XA5400ESとの音質の差が価格差ほどなければ、
DSDディスクの使用をメインにして、SCD-XE800とDA-200と一緒に買うというのも
魅力的だなー、と考えたりもして。
しかし、SCD-XA5400ESと同じクラスのSACDプレーヤーでCDを再生した音より
同じCDをDSDディスク化したものをSCD-XE800で聴いた方が音がよいなんてあるんだろうか?
正直期待はずれというか、WaveFilePlayerを使って聴くWAVと大きく違わないです。
若干天井が高くなったような印象があり、DSDらしさは感じるのですが。
よくよく考えてみるとこれって
PCM44.1kHz16bit→DSD2.6MHz→PCM96kHz16bit(?)というかなり無駄なことをしています。
試しにAutoGateでWAVを再生してみると、WaveFilePlayerにはかなり差をつけられている感じです。
CDからリッピングして作ったWAVを変換したのがよくなかったのかなと思い立ち、
CDからリッピングして直接DSDファイルを作って見ることにしました。
サンプリング周波数は、先ほどの倍5.6MHzにしてみました。
そうすると、これはさすがに違いが出てきます。
試聴に使ったのは、Philip Koutev National Folk Ensembleの「Bulgarian PolyphonyⅠ」です。

かなり古い録音ですが、録音自体はかなり良いです。愛聴盤です。
一番の違いは、音の響き方。
音が残響音を残してすーっと消えていく感じが極めて自然です。
単純にプレーヤー側でアップサンプリングしたものだと、
このあたりが不自然になることが多いのですが、これは全くといっていいほど感じません。
あとは、ひとつひとつの音(この場合は声ですが)の分離感が高いです。
音のエッジが立った解像度感ではなく、ごく自然に音がほぐれた感じがして
やわらかい質感になります。
このへんは、SACDを聴いたときに感じる印象と共通ですね。
そしていままでCDで聴いたときに感じてきた若干の暗さみたいなものがなくなり、
明るく感じるのです。
これはこのCDをだいぶ聴いていますが、初めての印象です。
PCMのハイサンプリング音源を何度か聞いたことがありますが、
サンプリング周波数が上がると、音が「鮮明」「明瞭」になるという印象を強く受けます。
これがSACDの場合だと、音が「自然」になるという印象です。
どちらが聞き疲れしないかといえば、もちろんSACDのほうなのですが、
聴いた感じのインパクト、鮮烈さではPCMの方でしょうか。
今回のDSDの音は、そういった印象を再確認することとなりました。
音がとても自然になるのですが、聴きようによっては素直になりすぎて
インパクトに欠ける印象を持つ人も少なくないのではと思います。
このCD場合、ホールでの演奏をペアマイク一発録りしたものなので、
差が出ましたが、通常のポピュラー系の音源のように
スタジオでのマルチトラック録音を2チャンネル落とし込んだものでは
その際はかなり小さくなります。
しかのそのファイル容量は、2.6MHzの倍、アルバム1枚で5GBを優に超えます。
さて、AutoGateを使ってCDからDSDファイルを作れるようになったのはよいのですが、
PC保存されたこのファイルをPCMに変換しないで直接アナログ変換して聞く方法は今のところありません。
DSDフィルターを搭載した単体DACは売ってないですからね。たぶん。
現状では、このファイルをDVDに焼き、DSDディスクを作成して、
ソニーのSACDプレーヤー(あとPS3も)で聴くしかありません。
対応しているSACDプレーヤーは、SCD-XA5400ESとSCD-XE800だけ。
SCD-XA5400Eのほうは、TA-DA5400ESというソニーのAVアンプと
HDMIケーブルで接続すれば、スーパーオーディオCDのDSD信号を
ダイレクトに出力することができるってことは知っていましたが、
DSDディスクのことは全然知らなかったですね。
手持ちのCDがほぼDVD-R代だけで「ほぼ」SACD化できるというのは、
とても魅力的です。
実際SCD-XA5400ESで直接CDを聴くよりも、
同じCDをDSDディスク化してSCD-XE800で聴いた方が圧倒的に音がよいという報告もあり、大変興味を惹かれます。
(ちなみにSCD-XE800とSCD-XA5400ESの価格差は約4倍。通常ではまずありえない。)
CDが登場して約30年。CDが販売数でLPを追い越してから25年。
音楽配信がメジャーになりつつある現在でも、安定的にたくさんの曲を高音質で
聴こうと思ったら、その条件を満たすのはやはりパッケージCDしかありません。
この状況はしばらく続くことでしょう。
(パッケージ化されず、配信のみで提供される楽曲も増えつつありますが、
その多くが圧縮音源のみの提供で、失望させられることが多いです。)
ということになると、いまのうちにSCD-XA5400ESを入手しておくというのは
かなり有力な選択肢になりそうです(少なくとも自分の場合は)。
実際にCDとの音の違いを自分で検証してみてということが前提にはなりますが。
AutoGateがフリーで使えるうちに、CDをすべてDSDファイル化してHDDに保存して、
特によく聴くものをDSDディスク化して聴く。
HDDの大容量化と現在のDVD-Rの価格を考えれば、かなり安価に実現できそうです。
しかし、SCD-XE800とSCD-XA5400ESとの音質の差が価格差ほどなければ、
DSDディスクの使用をメインにして、SCD-XE800とDA-200と一緒に買うというのも
魅力的だなー、と考えたりもして。
しかし、SCD-XA5400ESと同じクラスのSACDプレーヤーでCDを再生した音より
同じCDをDSDディスク化したものをSCD-XE800で聴いた方が音がよいなんてあるんだろうか?