夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

WIREDとG-SHOCK

2019-11-04 13:04:28 | ガジェット
腕時計はあまり好きではない。
外に出るとき必要なので身に着ける。
外出の時にスマホという名の電波時計を持ち歩く現在となっては、もやは必要とはいえないのかもしれないが
時刻を確認するためにスマホを取り出すのは面倒なので、やはり腕時計は必要。

今まで安いデジタルの腕時計が中心だった。
安価だし、樹脂バンドのものだと軽く、着けていてもそれほど気にならない。
面倒なのは電池交換と時刻合わせ。
安いクォーツ腕時計といっても月差15秒ぐらいなので、月に一度時刻合わせを行えばいいが
やはり面倒は面倒。
以前は電池式の腕時計しかなかったので、数年に1度は電池交換の必要が出てくる。
必要な時に限って、電池が切れたりするので何とかならないものかと思っていた。
そのうちソーラー充電の腕時計が登場してきたので、買ってみた。10年以上前のことである。
カシオのWL-S21Hというモデル。

樹脂バンドばかり使ってきたので、ナイロンバンドのモデルを買ってみた。
光に当てることを特に意識しなくとも充電不足なることもなく、機能的には全く問題なかったが
何せ安っぽいのと、ハンドがナイロンと合成皮革を張り合わせたものだったが、
合成皮革の部分の端がほつれて白っぽくなりみっともないので、別なものを探すことにした。
この腕時計自体は今でも所有している。
内蔵されている二次電池がどのぐらい持つのかという興味本位から捨てずにとっておいたが、
10数年たったいまでも全く問題なく動き続けている。
ただ肝腎のクォーツの精度が落ちてきており、現在月差30秒以上になっている。

気に入ったものを探そうとするとなかなか見当たらない。
この時点ですでに時刻合わせの不要な電波時計が登場しており、
どうせ買うならソーラー電波時計で、デジタル表示、ラウンドフェイス、軽量な樹脂バンド、などと条件を挙げていくとそんなものは売っていない。
どうしようかと考えていた時に見つけたのが、結局10年以上使い続けた愛用のWired-h AGWH601である。

WIREDとhoneyee.comとのコラボモデルで、金属バンドのモデルもあったがもちろん樹脂バンドモデルをチョイス。
この当時はまだあまりなかった反転液晶で、ベゼルの色も遊環も黒で統一されたブラックモデルだった。
ソーラーパネルの部分が黒ではなく、若干紫ががっているのもアクセントになっていて格好よく、
honeyee.comとのコラボモデルのため、ソーラーパネルの部分にハニカムの模様がかかっていてこれがまたよい。
樹脂バンドもかなり薄く仕上げられており、ケースとの接合部が特殊形状で腕に触れる部分に凹凸が少なく、着け心地が非常に良かった。
唯一ケースの厚さが少々厚めだったので、これがもう少し薄ければ自分的には完璧だった。
機能からデザインまですっかり気に入り、一度バンドが切れたので交換したが、これまでずっと気に入って使ってきた。
最初は仕事の時も使っていたが、フォーマルな会議に出るようになったこともあって、
仕事用はオシアナスの3針モデルOCW-T150-1AJFに譲ったが(これも大変気に入っている)、プライベートではずっと自分の相棒だった。

しかし、その時はやってきた。
週末にしか付けない状態が続いたのであまり気にしていなかったが、バンドに亀裂を発見。
交換をしようと試みたが、製造終了から10年以上が経過し、純正バンドの在庫はなく、
着け心地の良さを支えてくれていたバンドは特殊形状であることが仇となって、代替品もないとのこと。
とっても残念。
本体は全く問題なく、液晶のコントラストもほとんど落ちておらず、視認性も十分。
二次電池も全く問題なく、毎日しっかりと標準電波を受信して正確な時刻を表示し続けている。
それなのに切れそうなバンドが交換できないなんて。
WL-S21Hの例からすると、バンドさえ交換できればあと10年くらいは使えるのに。

仕方がないので、次の相棒を探すことにした。
プライベート用の腕時計に求める条件はAGWH601と変わらない。
〇ソーラー電波時計
〇デジタル表示。場合によってはアナデジでもよい。
〇反転液晶でなるべく差色の少ないブラックデザイン。
〇可能な限り薄くて軽いこと。
〇ケースは大きすぎないこと。できればラウンドフェイス。
〇軽くて汗をかいてもメンテナンスが楽な樹脂バンドで着け心地がいいこと。
  ただし、今回の反省を踏まえてケースとの接合部は特殊形状ではないこと。
〇防水は日常防水があればいいです。
〇価格は自分の気に入り方次第だが、あまり高価なものはいりません。

以上の条件に最も近いということで、G-SHOCKのGW-M5610-1BJFとなりました。

以前G-SHOCKは持っていて、ケースがごついという印象しかなかったが、これはケースが大きすぎず、
AGWH601よりも薄い。これでラウンドケースならさらによかったが、まあ仕方ない。
肝腎のバンドについては、G-SHOCK共通のもののようなので、代替品がないというような状況は避けられそう。
身に着けるものは必ず実物を確認しないと失敗するので、店頭で確認。
アナデジの候補もあったが、実機を確認するとやはりGW-M5610-1BJFがいいようだ。
店員さんにショーケースから取り出してもらって、試着。
AGWH601ほどではないが装着感に問題はない。バンドはかなり薄いものとなっている。
そして問題の液晶表示。AGWH601と並べてまじまじと比較する。
GW-M5610-1BJFはAGWH601より表示面積が小さいのと、デジタルのフォントが異なるので、
AGWH601よりは少々劣るがまあ問題ないレベルと判断し、購入となった。

しかし、である。
実際に購入して使ってみると、液晶が見づらい!
店頭の明るいところでは気づかなかったが、暗いところではかなり見づらい。
原因としては、
①液晶自体のコントラストが低め。
実はAGWH601には液晶のコントラストを調整する機能があって、
液晶のコントラストが経年劣化で落ちてきたらコントラストを上げればいいやと思っていた(実際は10年経っても調整の必要はなかったが)。
残念ながらGW-M5610-1BJFに液晶コントラストを調整する機能はない。

②液晶の視野角が狭い
腕時計の場合、左右の視野角はあまり問題にならないが、上下、特に上から見た場合の視野角が狭いように感じる。

③風防の形状が異なる。
実はこれが見にくさの一番の原因のような気がする。AGWH601はカーブした風防になっている。
素材自体はプラスチックのようだが反射して見にくいということはあまりなかった。
GW-M5610-1BJFはフラットな無機ガラス。形状がフラットなので角度によっては全面が反射して見えなくなるし、
液晶にしっかり光が当たっていない薄暗いような状況だと、液晶のコントラストが低めなのと相まってかなり見づらくなる。
同じ状況でもAGWH601の場合は全面的に反射するということがないので、そこまで見にくくはならない。

初めての反転液晶の腕時計がAGWH601だったので、反転液晶が見づらいという人の意見がよく理解できず、
GW-M5610-1BJFでも表示が見づらいという口コミがあるのは知っていたものの、通常の液晶と比較しては見づらいという意見だろうと考えていた自分が甘かった。
正確に言うと、AGWH601と比較してGW-M5610-1BJFの場合、表示が見やすい条件が限定される。
見やすい角度に腕を傾けなおしたり、AGWH601ではライトの点灯までは不要だったの場面でライトの点灯が必要だったりする。
(GW-M5610-1BJFにはAGWH601にはないオートライトの機能はあるが)
時計自体の装着感もまだベルトが馴染んでいないせいか、少々違和感があるが、これはベルトが馴染めば改善されると思う。
価格も安く(AGWH601の半分ほど)、液晶の見え方以外は気に入っているのに、肝腎要の見え方に問題があるとは。
通常の液晶ならばそれほど問題にはならないと思うが、反転液晶とフラットな風防の組み合わせは要注意だということか。
暗いところでの見え方の確認は必要だった。

いや、でも使いますよ。GW-M5610-1BJF。
初のスクエアフェイスですが、G-SHOCKとしては小型で薄いのでかなり気に入ってます。
重さもAGWH601の75g(実測)に対して51.7gとかなり軽くなってますし。
なので見え方の差が残念でならない。
見やすさ重視なら、通常の液晶モデルよりも、むしろアナログを選んだ方がいいかもしれません。

自分の本当のお気に入りの探すのはなかなか難しいですね。