■Qobuzのベータテストがなかなか終わらないと思ったら
Qobuzの正式サービス開始を心待ちにしているが、ベータテストがなかなか終わらない。
サービス開始時期は12月とアナウンスされているから、12月中にはと期待していたのだが、案の定サービス開始の延期がアナウンスされた。
何でも、既存のe-onkyoのデータがうまく移行できていないとのこと。
ベータテストをやってみないと分からなかったトラブルだと結構重大なトラブルかもしれない。
サービス開始の時期は現時点では未定で、進捗状況は公表するということだが、3月までにサービスが開始されるのは難しいかもしれない。
QobuzのデスクトップアプリがASIO対応であれば、Diretta経由で出力できて、ネットワークトランスポートが不要なので、
早くデスクトップアプリの仕様を知りたいのだが、正式サービス開始までは分からないのが、何とももどかしい。
■待ちきれずにWiiM Pro購入
Qobuzの正式サービス開始を待っている間にブラックフライデーの季節がやってきた。
そうしたらアマゾンでWiiM Proが2割引で売られているではないか。
QobuzのデスクトップアプリがASIO対応であればネットワークトランスポートは不要ではあるが、
その時はリビングオーディオ用に使えばいいので無駄にはならない、と自分に言い聞かせて買ってしまった。
しばらくして届いたWiiM Proは、予想どおり非常に軽くコンパクト。
オーディオ機器というよりはパソコン周辺機器とった風情だ。
このWiiM Proの電源はUSB-C入力となっており、付属のACアダプターもUSB用だ。
ケーブルはUSB-A→USB-Cとなっている。
WiiM Proの情報を収集すると、やはり電源周りにあまりコストがかかっておらず、
USBにしているのもパソコン周辺機器用の部材を流用してコストダウンを図っていると思われる。
■WiiM Proの電源強化
電源を強化するとかなりの音質アップが期待できるとのことなので、定番品のifi-AudioのiPowerⅡ5Vにしようかと思ったが、
WiiM Proの電源入力端子がUSB-Cなので変換プラグが必要となる。
どのみち変換プラグが必要になるのであれば、新規でACアダプターを購入するのではなく、
付属のACアダプターを利用しつつ、余っているiPulifier DCを使うことにした。
現在はDAC用のアナログ電源に使用しているが、本来は必要ない。
余らしているのももったいないので、とりあえず付けておいたものだ。
付属のUSBケーブルは使わず、USB電源変換ケーブルと変換プラグを使って、iPulifier DCを接続することにした。
付属ACアダプター(USB-Aメス)
→(USB-Aオス)USB変換ケーブル(DCプラグ5.5/2.1mmオス)
→(DCプラグ5.5/2.1mmメス)iPulifier DC(DCプラグ5.5/2.1mmオス)
→(DCプラグ5.5/2.1mmメス)変換プラグ(USB-Cオス)
→(USB-Cジャック)WiiM Pro
経験上ガジェットぽい機器の電源強化はかなり効果があるとみている。
■WiiM Proのジッター対策
WiiM ProとDACの接続は同軸デジタルでの接続を予定している。
PC(NET CARD Femto:LAN port2)→(LAN)→
→WiiM Pro→(Coaxial)→ADI-2 DAC
NET Card FemtoにはLANポートが2つあり、1つはDiretta用に使用している。
これでNET Card FemtoのLANポートがフルに活用できる。
WiiM Proにはデジタル出力が同軸と光の2系統あるが、両方あるのであれば同軸かなということでDACトの接続は同軸で行う予定だ。
Windows標準のオンボート音声はUSBで出力してDDCでデジタル変換し、DACに接続している。
DDCもデジタル出力が2系統あるので、こちらのDAC接続を光接続にする。
ただ、現在使用しているDDCが安物のためか、プチノイズが入る。
プチノイズ対策としてifi-AudioのiPulifier S/PDIFを使ったところ、プチノイズはピタッと止まった。
WiiM Proのデジタル出力がどの程度のクオリティがはっきりしないが、iPulifier S/PDIFを有無で違いをチェックしておきたい。
はっきり違いが出るようであればWiiM ProにiPulifier S/PDIFを使うことになるだろう。
ifi-Audioのアクセサリーで電源強化とジッター対策を施すとWiiM Proがオーディオ的にもそれなりになるのを期待しておく。
■リビングオーディオ用としてのWiiM Pro
WiiM Proをデスクトップ用として使用しない場合は、リビングで使うことになる。
WiiM Pro を接続するDACはブルーレイプレーヤーBDP-105DJLのDACを使うことになる。
BDP-105DJLには同軸と光両方のデジタル入力端子があり、現在はどちらも使用していないので、同軸デジタルで接続することになる。
ハイレゾストリーミングサービスで使用しているビットレートには十分対応できる仕様になっているので、本当にBDP-105DJLは頼もしい。
S/PDIF だけではなくUSBもHDMIも受けてくれるので、アンプではなくプレーヤーだが現在のトレンドを先取りしている。
入力のLANについては、現在使用しているHUBのポートに余裕があるのでそこに接続する予定だ。
HUB→(LAN)→WiiM Pro→(Coaxial)→BDP-105DJL→AMP→SP
iPulifier DCは当然使うこととして、iPulifier S/PDIFについては効果を試してからということになる。
リビングに置いたスピーカーFOSTEXのGX-100でハイレゾストリーミングをゆったりと聴く。
なんとも贅沢な環境だ。
■DirettaとROON
今回本命のifi-Audio ZEN StreamではなくWiiM Proにしたかというのには理由がある。
まずは、ハードの価格面。とりあえずこれが大きい。
あとはROONの対応である。
最初QobuzのデスクトップアプリがASIOに対応していければ、
ネットワークトランスポートを購入する前にROONを試してみることを想定していた。
しかし、ROONの使用料を考えると、ローカルライブラリーとストリーミングの統合といった使い勝手の面だけで
ROONを導入することはコスパがよくなく少々ためらわれる。
ROON対応の機器がないため高音質化が期待できるROON独自の通信プロトコルRAATが使えないからだ
(その代わりにDiretta接続を使うことはできる)。
ROON対応の機器であるWiiM Proを使えば、NET Card FemtoにはLANポートが2つあるため、
Direttaとハイレゾストリーミングの系統を分けることができる。
ということは、この環境でROONを導入すれば、Direttaを併用したまま、RAATを適用することができるということになる。
デスクトップでWiiM Proを使うようになったら、ROONを導入して音質面での効果を試してみたい。
その利用料に見合った効果、メリットがあればROONを導入して、QobuzもDirettaもROON上で使ってみたい。
もうすっかり準備は整った。
あとは、Qobuzのサービスが開始されるのを待つだけだが、いつになるのだろう。