7月7日は“七夕”だが、吉野・蔵王堂の“蛙飛び”の日でもある。
延久年間、一人のへそ曲がり男がいて、蔵王権現の悪口を言い、修験者の修行をあざけった。
ある日、男はいつものように悪口を言い始めたところ、晴れて いた空が急にかき曇って真っ暗になり、どこからともなく大鷲が飛んできて男を谷間にそそり立つ岩山の洞窟にさらっていった。
男は下へ降りることもできないまま、助けを求めて泣き叫んだ。村落の人々は、いつも悪口ばかり言ういやな男だからいい気味だと思いながらも、こうなっては放っておけない。といってどうすることもできないで、困っていると、一人の修験僧がやってきて、地上に降りやすいように法力で男を蛙にしてしまった。
蛙にされた男は地上に降りられたが、人間に戻ることはできない。僧は蛙を蔵王権現の前に座らせて、山伏修験者らとともに読経を上げ、もとの人間の姿に戻してやったのだという。
延久年間、一人のへそ曲がり男がいて、蔵王権現の悪口を言い、修験者の修行をあざけった。
ある日、男はいつものように悪口を言い始めたところ、晴れて いた空が急にかき曇って真っ暗になり、どこからともなく大鷲が飛んできて男を谷間にそそり立つ岩山の洞窟にさらっていった。
男は下へ降りることもできないまま、助けを求めて泣き叫んだ。村落の人々は、いつも悪口ばかり言ういやな男だからいい気味だと思いながらも、こうなっては放っておけない。といってどうすることもできないで、困っていると、一人の修験僧がやってきて、地上に降りやすいように法力で男を蛙にしてしまった。
蛙にされた男は地上に降りられたが、人間に戻ることはできない。僧は蛙を蔵王権現の前に座らせて、山伏修験者らとともに読経を上げ、もとの人間の姿に戻してやったのだという。
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