大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

私の「孤高の人」

2009年07月25日 | 北陸
高校2年生の夏は,槍ヶ岳と穂高岳に登った。
高校の部室から重いザックを背負って最寄駅へ。
名古屋を経由して木曽福島駅?で下車し,バスで上高地を目指す予定。
しかし,夜行列車のこと・・・
木曽福島駅の手前で,メンバー全員が眠ってしまったらしい?
私がふと目を開けた時には,列車は木曽福 島の駅に停車していた。
キャプテンである私は大慌て。
部員と顧問の先生を起して,列車の窓から下車することに。
先に身体と片手に持った登山靴が下車。
その後,列車の中の者が,ホームの者に窓からザックを渡した。
部員全員が降りたと同時に,列車は発車して行った。
バスから降りて,上高地から涸沢まで,徳沢,横尾を経て約6時間歩いた。
屏風岩が見えた時は感動したよなぁ~
キャンプ地である涸沢は,氷河が作ったカール地形。
だからモレーンを越える時のシンドさは,睡眠不足も相まって厳しかった~
翌日は,ザイテングラードから奥穂高岳,そして前穂高岳へのピストン。
奥穂高岳から前穂高岳へのピストンの行程で,一人の男性と知り合いになった。
その人は,我々に山の魅力をいろいろ語ってくれた。
前穂高岳から奥穂高岳への帰り,涸沢での再会を約束して,その人はピッケルを使って雪渓を涸沢へと下って行った。
我々は元来た道を下山し,涸沢のキャンプへ到着した時,山岳救助隊が前後にロープをつけた橇を引いて下山してきた。
橇の上にはビニールシートに巻かれた物体?が乗っていた。
何があったのかを聞くと,前穂高岳から奥穂高岳の間の雪渓を降りた登山者が滑落し,岩にぶつかって死亡したとのこと・・・
多分・・・我々と涸沢での再会を約束して別れたあの人・・・
今,北海道での山での遭難事故が大きな話題になっているけど,それが人生で初めて出遭った遭難やった。
なんかショックで・・・
憧れの穂高岳登頂の興奮が一度に冷めてしまったのを覚えている。
「写真;大正池から見た穂高連峰」


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