大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

満中陰の笠餅

2013年02月17日 | 我が家
本日、無事満中陰を終えることができました。
写真は我が家の“笠餅”。

【忌明け餅(笠餅)】
・精進落としの膳を食す前に、忌明け餅を食し、故人との喰い別れを行います。
忌明け餅は,満中陰法要を勤める朝、一臼の餅をつき、臼の全体の三分の二位を49 個の小餅に丸めます。
残りの三分の一を笠餅といって、直径25cm位の大きさの丸い盆の様な薄くて丸い餅にも
みます。
その49 個の小餅を丸いお盆に盛り、49 個の餅を覆う様に笠餅をのせます。
四十九餅は、満中陰法要が始まる前に祭壇にお供えをして、法要終了後、お坊さんに切っていただきましょう。

・人が亡くなって、四十九日間を中有または中陰といい、特に四十九日目の満中陰には、中陰最後の法要を営み、四十九あるいは五十の餅を作って死者の往生を祝います。
 この四十九餅を供える由来については、幾通りかの説があります。
 『福田纂要』によると、四十九の餅は人間の大骨と血肉を表しており、滴中陰を過ぎると中有から他界に移る死者の五体五輪を、これらの餅で支え助けるのだといわれています。
 また、死者が地獄などの世界に行ったとき、手足など身体のあちこちに釘を打ち込まれるので、この四十九日餅を作って地獄の冥衆(鬼類)に献ずることによって、釘が餅に当り、死者が苦痛を受けずにすむともいわれます。
 あるいは、四十九の小餅は参会者や親族に配って食べてもらうことで、死者の身体の節々に打ち込まれた釘が抜けるともいわれます。
 四十九餅は、ひと臼の餅から四十九の餅と少し大きめの餅を一つ作り、満中陰の法事のときお寺に持参して、位牌の前に供え、大きめの餅だけはお墓に持って行き、親族が少しずつ指でちぎって、塩をつけて食べます。
 また、地方によっては、五十個の餅をお寺に持参しますが、それは途中で鬼に一個取られてしまう場所があるからだとか、または五十個の餅を作り、一個はお寺の前で兄弟が引っ張り合ってちぎり、後方へ投げる(兄弟餅)のに用いるとするところもあります。
 いずれにしても、四十九餅は、古代インドから行なわれてきた、死者を祖先の位まで到達させるための儀式が、後に仏教に取り入れられたものと考えられます。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人間ドックとTVと | トップ | 箸墓古墳調査へ »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kazuyoo60)
2013-02-18 10:54:35
人型に切られますか。我が家にはこの風習は残っていません。宗派に寄るのかな?。
返信する
Unknown (瓜亀仙人)
2013-02-19 07:11:10
kazuyoo60さんへ
宗派の違いなのでしょうか?
この後、1個の餅を後ろ向きで屋根(棟)に抜かって投げ上げるのです。
我が家、屋根が高くって大変でした。
返信する
Unknown (山口ももり)
2013-02-20 10:05:23
やっぱり、流石に古い土地柄ですねえ。こんな風習は初めて知りました。三分の一を笠餅といって、直径25cm・・・・とても、印象的です。その切ったお餅の形も・・・いいですねえ。
返信する
Unknown (瓜亀仙人)
2013-02-20 18:14:39
ももりさんへ
1升餅で笠餅を作ると小さくなるので、1.5升くらいで作ったようです。
笠の餅は小さく切って、すぐに供養に焼いて食べました。
返信する

コメントを投稿

我が家」カテゴリの最新記事