記録のみ
2010年度 166冊目 『日本人の心性を探る』
広瀬和雄 編
広瀬和雄
常光徹
新谷尚紀
国立歴史民俗博物館
吉川弘文館
2006/03 出版
146ページ ¥970
先日 広瀬和雄さんの『前方後円墳の世界』を読んだ流れで、『日本人の心性を探る』を選ぶ。
柳田國男の説く海上他界観は古墳時代には無かったと書いておられたのは、広瀬和雄さん。従って、『貧民史観を見直す』 だったか『ぼんやりの時間』に書かれていたというのは間違い。頭の悪いわたしの併読による害。ここに訂正致します☆
海上他界観は古墳時代には無かったと言い切られることにはまだまだわたしにはわからない点が多いが、とにかく 広瀬和雄さんの話は知らないことが多く わたしには勉強になる。
常光徹さんは以前読んだ『しぐさの民俗学』呪術的世界と心性 常光徹 著 ミネルヴァ書房との共通項が多かった。
学生に対するアンケートなどはおそらく重複している。
呪いの歌や文献引用部分は興味深く読む。
新谷尚紀さんも好きだ。以前読んだ『なぜ日本人は賽銭を投げるのか』 民族信仰を読み解く 新谷尚紀 著 文春新書はおもしろかった。
新谷尚紀さんも続けて楽しみたいなと感じる。
『日本人の心性を探る』も興味のある所が複数あり付箋の挟んだ数は多い。
暇を見つけて昼からノートに書き込んでおきたい箇所があった。
今回も記録のみにて失礼申し上げます。
国立歴史民俗博物館 刊行物
研究刊行物一覧 「歴史研究の最前線」
1.「揺らぐ考古学の常識-前・中期旧石器捏造問題と弥生開始年代-」
2004年1月発行 900円
日本旧石器文化の起源-旧石器捏造事件を越えて- 春成秀爾
年代研究の最先端-AMS炭素年代法による第二革命- 今村峯雄
[コラム] AMS年代測定の考古学への応用 小林謙一
[座談会]弥生時代の開始年代 今村峯雄
春成秀爾
小林謙一
[司会]
設楽博己
AMS炭素年代測定による弥生時代の開始年代をめぐって 設楽博己
2.「環境史研究の課題」
2004年3月発行 900円
水田の環境史-なぜ日本人は稲を選んだのか- 安室知
地球時代の環境史 辻誠一郎
[コラム] いま、なぜ環境史か-魚と人をめぐる比較環境史- 卯田宗平
[コラム] 環境史研究と時空間情報科学 津村宏臣
貝塚はゴミの山か宝の山か 西本豊弘
3.「新しい近現代史研究へ」
2004年9月発行 900円
幕末維新史の史料学 宮地正人
[コラム] 静岡藩←→佐倉藩の御貸人・留学生-維新期の軍事・教育と人材交流- 樋口雄彦
民衆史研究の現在-『<帝国>』との接点で- 安田常雄
[コラム] 環境史研究と時空間情報科学 一ノ瀬俊也
4.「出土文字資料の新展開」
2005年3月発行 900円
文献資料と出土文字資料 吉岡眞之
在銘鉄剣・銅印-その調査と保存活用について- 永嶋正春
[コラム] 柳町遺跡出土棒状留具の文字 永嶋正春
[コラム] 中世の出土文字資料-経塚の可能性 村木二郎
5.「歴史と文学のあいだ」
2006年3月発行 945円
倭武天皇の巡行する東国 三浦佑之
古代「東国」論-歴史と文学の往来- 平川南
[討論] 歴史と文学のあいだ 三浦佑之
平川南
[司会]
仁藤敦史
[補論] 相武の焼津と駿河の焼津 仁藤敦史
6.「日本人の心性を探る」
2006年3月発行 945円
古代人の心性を探る-弥生・古墳時代の首長墓からのアプローチ- 広瀬和雄
しぐさと呪い 常光徹
研究展示から見えてくるもの(企画展示「日本の神々と祭り 神社とは何か?」より)-博物館と大学院- 新谷尚紀
7.「儀礼を読みとく」
2006年10月発行 945円
中世の知と儀礼-日本中世史研究の現代的課題- 井原今朝男
[コラム] 中世における三席御会-漢詩と和歌と管絃と- 酒井茂幸
[コラム] 儀礼と食-赤飯とはなにか 安室知
修正会・修二会を読み解く-王権と民俗- 松尾恒一
[コラム] 儀礼の変遷からみる民俗習俗-山寺夜行念仏を例にして- 工藤紗貴子
[対談]儀礼を読みとく-王権、暴力、排除と統合- 井原今朝男
松尾恒一
8.「史料の新しい可能性をさぐる」
2004年3月発行 900円
中世の出土文字資料を読む 高橋一樹
[コラム] 戦死者の幽霊話を読み解く 村山絵美
呪術の歴史と民俗 小池淳一
[コラム] 今町供養人の特質と図解-初期洛中洛外図の魚棚描写をめぐって- 西山剛
9.「建築史と考古学の接点を求めて-平泉と鎌倉から-」
2008年3月発行 非売品
平泉と鎌倉、発掘された虚と実 小野正敏
[コラム] 平泉の発掘調査 羽柴直人
平泉・鎌倉の建築文化-建築史と考古学の接点を求めて- 玉井哲雄
10.「人がつくる環境」
2008年7月発行 非売品
つくられた景観-街道絵図を読む- 山本光正
[コラム] 創られた名所-文人層の旅世界- 原淳一郎
[コラム] 役者と「つくられた景観」 加藤征治
つくられた自然-人為的自然と生業- 篠原徹
[コラム] 干潟と風景-千葉県香取市与田浦周辺をめぐって- 秋山笑子
[コラム] 人がつくる景観-南房総の自然と農業- 渡辺鮎美
[コラム] 蒲田の植木市 厚香苗
11.「美術資料に歴史を読む-漆器と洛中洛外図-」
2009年3月発行 非売品
ヨーロッパ向け輸出漆器にみる異国観 日高薫
[コラム] 謎の御庭焼「三楽園焼」 新免歳靖
洛中洛外図屏風の登場人物 小島道裕
[コラム] 描かれた禁裏の記憶-洛中洛外図屏風(歴博乙本)- 杉山美絵
12.「分析科学と歴史学」
2010年1月発行 非売品
失われた技術「大鍛冶」の再現 齋藤努
炭素一四年代と新弥生時代像 藤尾慎一郎
[コラム] 安定同位体分析と家畜 金憲奭
[コラム] 弥生時代の新年代観に対する青銅器時代の年代観 李昌熙