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乱鳥の書きなぐり

2010年12月6日  龍田川 名残のもみじ    (11景)





   
     

    くくるくる 思うて渡る 龍田川 名残の錦 雲流に舞う






 先日は大雨大風が二日続きましたので、もみじの見頃には遅いのですが、今年も龍田川に行ってまいりました。

 地元のおばさんが、声をかけて下さいます。

「紅葉はもう終わりでっしゃろ。」

「層ですね。名残のもみじ、美しいですね。」

「ああ、今年はもう、おしまいやなぁ。」

 業平道を歩き、例年のように思い出す


    ちはやぶる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くくるとは (業平)



 今年は「ちはやぶる」は言うまいぞと気恥ずかしさを隠しながら でたらめに 詠みあそぶ


    くくるくる 思うて渡る 龍田川 名残の錦 雲流に舞う (乱鳥)








 
 主な派生歌を見てみると 色々あるらしい…。


    あやなしや恋すてふ名は立田河袖をぞくくる紅の波 (藤原俊成)

    神無月みむろの山の山颪にくれなゐくくる龍田川かな (式子内親王)

    霞たつ峯の桜の朝ぼらけくれなゐくくる天の川波 (藤原定家)

    龍田姫てぞめの露の紅に神世もきかぬ峯の色かな (〃)

    立田河いはねのつつじかげ見えてなほ水くくる春のくれなゐ (〃)

    龍田川神代も聞かでふりにけり唐紅の瀬々のうき浪 (〃)

    夕暮は山かげすずし竜田川みどりの影をくくる白浪 (〃)

    立田山神代も秋の木のまより紅くぐる月やいでけん (藤原家隆)

    春の池のみぎはの梅のさきしより紅くくるさざ波ぞたつ (藤原良経)

    これも又神代は聞かず龍田河月のこほりに水くぐるとは (〃「新拾遺」)

    秋はけふくれなゐくくる龍田河ゆくせの波も色かはるらん (藤原雅経「新勅撰」)

    秋はけふくれなゐくくる龍田川神代もしらずすぐる月かは (後鳥羽院)

    立田河くれなゐくぐる秋の水色もながれも袖の外かは (藤原道家「新後撰」)


 


 
    












































 見て下さいまして、ありがとうございました。

 こころより、感謝いたします。  乱鳥










コメント一覧

yoshyさんへ
こんばんは ☆
 きゅぁふふふ ふふ
 yoshyさん、ポチ、ありがとうございます^^;;

 yoshyさんに触発され、只今 観世流百番集「龍田」を楽しんでみました。
 龍田のもみじは例年少し遅めの11月終わりから12月かかりです。

 謡曲では 
   紅葉の頃も時過ぎて 川の面もうす氷にて…

   龍田川もみじを閉づる薄氷渡らばそれも中や絶えなんと
 きれいですね。

   今は氷乃下紅葉 あら美しや色々の 紅葉襲(がさね)乃薄氷  渡らば
   紅葉も氷も重ねて中絶ゆべしやいかで 今は渡らん

 素敵ですね!美しい日本語ですね…。
 能楽、聞きたくなりました*^^*

 yoshyさん
 コメントをありがとうございます☆^^☆
 上、写し間違いがあるかも^^お許し下さい。

 今夜も温かくして楽しんで下さいね^^
 
 
yoshy
ポチッ!とな
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshy_1220526
乱鳥さんの歌にポチッ!

謡 龍田から
不思議やな、此川を渡り龍田の明神に参り候ふ所に、何とて其川な渡りそとは承り候ふぞ。
さればこそ神に参り給ふも神慮に合はんためならずや。心もなくて渡り給はゞ、神と人との中や絶えなん。よくよく案じて渡り給へ。
pinkyさんへ
こんばんは ☆
 pinkyさん、こんばんは*^^*
 いつもコメントをありがとうございます☆

 7日から寒くなると言うことで,午後三時に思い立ったように出かけました*^^*
 pinkyさん、
 真っ赤なもみじの舞いを見ながら、業平道を歩来ました。
 歩く度、枯れ葉がカサカサと音を立てていました。
 冬ですね…☆

 そちらは山が冬化粧ですか?早いですね^^きれいでしょうね!
 
 pinkyさん,見て下さいましてありがとうございます☆
 これから本格的な冬に突入ですね。
 風邪をひかれませんように☆
 明日の楽しい時間を過ごしたいですね*^^*
 
pinky
こんばんは
http://blog.goo.ne.jp/lavieenrose_3317
乱鳥さま こんばんは。

名残の紅葉の数々が、とっても素敵に写真に納まっていますね~♪
~中でも、ススキと紅葉のが一番好きです。~

龍田川のタイトルに、あ~業平だわ!
とクリックしてみたら、龍田川を詠んだ句って沢山あるのですね。
乱鳥さまのも、素敵です。
くくるくる・・・水に浮かんでくるくるとまわる紅葉の葉が目に浮かびます。

こちらは、周りの山々が真っ白に冬化粧を始めました。
名残の紅葉を堪能させていただいて、ありがとうございました。
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