写真は、江戸時代の瓦版(京都大付属図書館所蔵)
京大の瓦版を全面複製して御朱印を押して初穂料500円(コロナ危機に復活、癒やしの妖怪アマビエ)を見て、米誌『New Spaere』「日本ならわかる」と言う記事を思い出す。
疫病退散ご利益ありとばかりに、多くの商品が出回っているのは微笑ましいが。
岐阜新聞Web
◯◯八幡宮では、京都大付属図書館所蔵の瓦版を全面複製。妖怪アマビエの疫病退散護符を作り、お金までとって授与されているから、笑ってばかりもいられない^^
護符はアマビエの瓦版の写しに◯◯八幡宮と、末社にまつられる大物主神(おおものぬしのかみ)(疫病退散の神)、少彦名神(すくなひこなのかみ)(病気平癒の神)の朱印を押しておはらいしたもので、初穂料は500円。
おまけに京大の瓦版の元印の上に、八幡宮の朱印を上乗せして押印しておられるからびっくり。ついでに言うと瓦版詞書右下の、京大のシールも半分隠し、トリミングするなどと好き放題。
○山八幡宮宮司はおそらく、大学の許可を得られているとは思うけど、もしも許可なしで一部ではなく全面、絵も文面も載せて、京都大付属図書館所蔵って記されてないんであれば、お金とっちゃったら、まずいんじゃない? と、ブツブツと、どなたかが申されておりました^^
桜○八幡宮の宮司曰く
「昔から人々は祈りを捧げて疫病を乗り越えてきた。コロナウイルスも乗り越える気持ちを持ちたい」
と。 京大所有の資料をベースにお金を取るという、違法な違和感はあるが、気持ちはわかることにしようと、ほくそ笑む。
岐阜新聞Web引用
NewSphereは、世界と繋がるミレニアル世代に向けて、国際的な視点・価値観・知性を届けるメディアだそうです。
New Spaere
Society Apr 16 2020
コロナ危機に復活、癒やしの妖怪アマビエ 米誌「日本ならわかる」
コロナ危機に復活、癒やしの妖怪アマビエ 米誌「日本ならわかる」 乱鳥(恥ずかしや〜〜)
あらあら^^
日本は◯◯◯検査数は少ないし、この二ヶ月余り他国の批判をし続け、諸国からお叱りも受けていまする。
世界から、厳しいお言葉を頂戴して、はずかしゅうござりますると、どなたかが申されておりました。
再度登場の、アマビエ
アマビエ(半人半魚 人魚)
当年より六ケ年の間諸国豊作也、侃
病流行、早々私写シ人々二見セ候え(候得)
肥後国海中へ毎夜光物出ル、所の役人行
見るニ、づの如く者現ス、私ハ海中ニ住申アマビエト申
者也、当年より六ケ年の間諸国豊作也、侃
病流行、早々私写シ人々二見セ候えと
申て海中へ入けり、右写シ、役人より江戸へ
申来ル写也
弘化三年四月中旬
当年より六ケ年の間諸国豊作也
五穀豊穣が六年続く。
侃
病流行、早々私写シ人々二見セ候え(候得)
「病が流行るので、早く私を描き写して 云々」
役人が写して江戸に事情を話し、持って来た絵図(写)です。
づの如く者=図の如く者
侃=ただし
右(ママ) =左の間違いではなく、右の文章の事
弘化=日本の元号の一つ。天保の後、嘉永の前。
1845年から1848年までの期間を指す。
この時代の天皇は仁孝天皇、孝明天皇。
江戸幕府将軍は徳川家慶。 (ウィキペディア引用)
厳密にいうならば、疫病退散は希望願望的読み方であり、実際の言葉だけを捉えるなら
当年より六ケ年の間諸国豊作也、侃
病流行、早々私写シ人々二見セ候えと
申て海中へ入けり、
というアマビエの言葉を聞き、アマビエを描き写した役人が江戸へ申来ル写也
すなわち江戸に持ってきたとだけ記した瓦版ですから。
この解釈は書かれた事実だけを私がするしており、アマビエや天彦の研究者も、
「アマビエが疫病に効果があるのかどうかは私にはわからない。」
とおっしゃっています。
妖怪アマビエが描かれた江戸時代の瓦版(京都大付属図書館所蔵)