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乱鳥の書きなぐり

『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』第3章 元・明・清との往来/第4章 チベットの暮らし






『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』

                 第3章 元・明・清との往来

                 第4章 チベットの暮らし



 先日『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』 序章 吐蕃王国のチベット統一 と 『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』第2章 チベット密教の成果を記録した。

 今回は第3章と第4章を記録したい。

 第3章は元・明・清との往来、第4章はチベットの暮らしといった風にわかられている。

 今回も前回と同様、簡単に記録することにする。




第3章 元・明・清との往来 気になった展示物

 【八吉祥】

   蓮華が伸びるその上に伝統吉祥意匠『八吉祥』がある。






 

第4章 チベットの暮らし 気になった展示物

 【チャム面】(マハーカーラ)A

   頭に轆轤がある。

   守護法神マハラカーラ



 【チャム面】(ヤマあるいはヤマーンタカ)B

   こちらは、牛。


   (マハーカーラ)や(ヤマあるいはヤマーンタカ)はいずれも舞踏に使う。



 【チャム装束】(忿怒尊)C

   この衣裳も舞踏劇『チャム』に使用

   衣裳に鈴がついている。

   日本では鈴を持つと方策という意味合いがある。

   よって『三番叟』などでも鈴を持ち鳴らし、豊作祈願して踊る。

   チベットにおける鈴の意味合いはどうなのだろうか。

   会場には説明されてなかったのでわからない。


 【チャム装束】(チティパティ)D

   鳥葬場の守り神「チティパティ」

   こちらも轆轤の衣裳。

   轆轤は外敵や悪魔から守るためと、この展覧会の子どもの棺にも書かれていた。

  【チャム装束】(チティパティ)を着る人の額には三つの眼があるのも興味深い。

   眼は轆轤と同様、悪魔などをにや見つけているのだろうか。

   チベット文化もわたしにとっては非常に興味深い。



 【アチャラモ装束】E

   チベットには民間演劇『アチュラモ』というものがあるようだ。

   多少演劇や舞台に関心のあるあたしにとっては、ABCDEの前でも釘付けになっていた。

   展覧会場の英オズ10分をみたが、『チャム』や『アチュラモ』の演劇が無かったのは残念。

   他にも楽器である竪琴があった。

   竪琴はことのほか美しく、魅了された。

   一体どのように演じられるのだろうか。



 【胸飾り】【耳飾り】

   トルコ石や珊瑚が使われる。

   これらにおいても髑髏と同様、魔除け効果があると考えられる。

   こういったことは比較民俗学で既に研究されているのだろう。

   諸外国との類似点に触れる都度、もう少しこういったことを知りたいと感じた。



 【四部医典タンカ・樹木比喩図】

  『四部医典タンカ・樹木比喩図』は次に書く『四部医典タンカ・中毒関連図』とともに、個人的に好みだった。

   とにかく面白い。

  『四部医典タンカ・樹木比喩図』は樹木に例えて病因に応じた具体的治療法が図説されていた。

   色分けされていて、

      青→ルン病(呼吸や血液循環)

      黄→チューパ病(心臓や肝臓)

      白→ペーケン病(胃腸や関節)  に区分されている。

   上も忘れるのでメモに頼っている。

   それにしても樹木で解説とは気が利いているなと感心した。



 【四部医典タンカ・中毒関連図】

   こちらは神々が不老不死の薬を得ようと海を掻き、混ぜたという。

   海を掻き回したことによって、猛毒が発生したという絵だ。

   こちらはヒンズー教の神話にもとずくのだそうだ。

   チベット文化や仏教などは温度の影響を受けたものが多い。





『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』の記録感想を書くことにより、展覧会で触れることができたほんの一部のチベット文化やチベット仏教を思い出すことができた。

『聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝展~』はわたしにとっては魅力的で、もう一度行きたいくらい興味深いものだった。

 パンフレットを購入しなかったことを、今も後悔している。



 以前中国の雲南省の山奥の岩屋或は洞窟のようなところにつくられたチベット寺院をみたことがある。

 雲南省はチベットにも近く高度も高いため、残されたのであろうか?

 わたしが訪れた以外にも雲南省にはチベット寺院がいくつか残されているらしい。



 チベットはわたしには未知の国だ。

 もしこの展覧会を先にみていれば、チベット寺院ももう少し深く知ることができたかもしれないと残念に思っている。

 日本弥中国と比較しながら楽しみ遊ぶのも面白いかもしれないと感じた。

 
   

   

      最後までお読み下さいましてありがとうございました。

      感謝申し上げます。

      次回 美術・芸術・文様では 二度鑑賞しました『ハプスブルク展』 を予定しております。

      どうぞよろしくお願い致します。

      



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