『おん祭の信仰と美術展』奈良国立博物館
毎年毎年行っている、『おん祭の信仰と美術展』に今年も行く。
今回は後期のみ。
『正倉院展』と同様、毎年規模は縮小傾向だが、昨年からさらに縮小され、「紙衣」や雅楽の大太鼓(?)は今年も展示されてなかった。
だた、昨年よりも、展示内容が面白く、絵巻物に見入ってしまった。
「春日若宮御祭礼絵巻」はわたくしが行った後期では、中巻と下巻が展示されていた。
松の下式、相撲、御宴能など親しみを持ってみていた。
御宴能だが、若宮様を背に、能楽が行われる。
舞台から考えて、
下手客席(左) 貴族、関係者
真正面客席 僧兵(衆徒)たち
上手客席(右) 一般民衆
が描かれており、観覧席の決まりが今とはずいぶん異なり、興味深かった。
また、今回の展示は二部制で、修復された美術品や絵画が展示されていた。
その中に、江戸時代のものではあるが、「壷阪寺縁起有絵巻」があったので楽しく読んでいた。
展示にはなかったが、この絵巻は
【龍女がやがて 天に上り、観音様となるという話】
らしい。
時々見かけるパターンの縁起絵巻なので、感動した。
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