(写真は奈良)
記録だけ
2008年度 144冊目
『うわさの神仏』日本闇世界めぐり
加門 七海著
集英社文庫
2006年8月7日第5版
251ページ 457円+税
『うわさの神仏』日本闇世界めぐりを読む。
この本も楽しい。
簡単且つコミカルなタッチの文章。
中には首を傾げる部分もあったが、全体をとおして良く調べ上げられている。
行動的で好奇心旺盛の著者には、魅力を感じる。
写真を見ると、結構かわいい。
こんな風なまともな感じの女性が、こういった本を書いているのかと思うと、同じ女性として、余計に興味が湧く。
彼女は良い意味で、女を捨ててはいない。(爆)
著者は民俗学にも触れる中で、付け足しのように泥縄で調べ、或いは観た歌舞伎を書き上げていた。
しかし、彼女は歌舞伎には興味はないだろう・・・。
宮田登氏など、たいていの民俗学学者は神楽や能楽や歌舞伎、伝統芸能や祭が好きなように思う。(笑み)
文中で『累(かさね)』を累さま、『番長更屋敷』では菊さまなどと律儀に書いていたのには笑った。
東京では様付け市内と、恐ろしいたたりに見舞われるとの言い伝えがあるらしい・・・。
結構興味深い内容も多い。
私は夜中に読んでいたが、この本は昼間に読むことをお進みした。
『な~~んだ!こわくないや!』
と高をくくっていた。
が、撤回する。怖いのである。
文中で、突然
===二本の指が肩に・・・===
ここで、びびった!
横に息子がいたものだから、たまらない。
== 「ぎゃぁあぁぁ~~!!」 ==
気がつけば、奇声を放っていた。
「おかぁさん、もう二時だよ。」
にやにやと笑いながらも、彼は至って冷静である。
私は、またもやこの本で、親の威厳を失ってしまった。
教訓 1
『うわさの神仏』日本闇世界めぐり
は、夜中に読むことなかれ!