写真は『近松浄瑠璃集』より「双子隅田川」
近世文芸叢書 小説第三
近世文芸叢書 第3
各巻書名 小説 上巻
出版者 国書刊行会
1910年00月
その他 【サイズ】23cm 【ページ数】527p
【価格】\0 【刊行形態】全集
事実上貸し出し禁止のため、近隣の図書館で楽しませていただく。
『近世文芸叢書 小説第三』より「角田川物語」をメモを取りながら読む。
「角田川物語」は明暦丙申歳十一月日 山田市郎兵衛版のものを、明治四十三年九月廿五日印刷のもの。
明治四十三年九月三十日に発行された非売品。
メモを多くとったがここでは割愛します。
興味深かったのは、『近世文芸叢書 小説第三』での「角田川物語」は母が隅田川に着いた時は、謡曲の『隅田川』に似ている。
また歌舞伎の『双生隅田川』は演目の名の通り双子であったが、『近世文芸叢書 小説第三』の「角田川物語」では
むめわか丸(梅若丸) 七歳
まつわか丸(松若丸) 五歳
…ちゃくなんをばむめわか丸、次に、松わか丸とて、七つ五つに
なりたまふ、 …
さらに、『近世文芸叢書 小説第三』の「角田川物語」ではむめわか丸が殺され、まつわか丸があとを継ぐ設定。
『説経節』の「さんせう太夫」とぼ関連性も色濃く、色々な書物や芝居で読み比べると一層興味深く感じました。
1 小説 上巻
ショウセツ 1
2 伽婢子
オトギボウコ 浅井 了意/著
アサイ,リョウイ
3 恨之介
ウラミノスケ
4 七人比丘尼
シチニン ビクニ
5 二人比丘尼
ニニン ビクニ 鈴木 正三/著
スズキ,ショウサン
6 四人比丘尼
ヨニン ビクニ
7 角田川物語
スミダガワ モノガタリ
8 一本菊
ヒトモトギク
9 貧人太平記
ヒンジン タイヘイキ
10 水鳥記
ミズドリキ 地黄坊 樽次/著
ジオウボウ,タルツグ
11 あだ物語
アダ モノガタリ 三浦 為春/著
ミウラ,タメハル
12 薄雪物語
ウスユキ モノガタリ
13 薄雲物語
ウスグモ モノガタリ
14 他我身の上
タガミノウエ 山岡 元隣/著
ヤマオカ,ゲンリン
ご覧くださいましてありがとうございます。