「あ~、午後はダメよ。黄楊背負い行くから」
籠編みに使う竹の切り方を教えてもらおうと「た」さんの所に行ったら、こう言われました。
つげしょい@@?
描きについて行ってイイ@@?
黄楊山について行きました。
島の西側、エビネ公園周辺には「八十年間山」という面白い名前の地名があり、
村が80数年前に村民に貸し出し、黄楊を育てさせている場所が広がっています。
あらかじめ『たまぎった』←御蔵ことば 黄楊を背負子に乗せます。
昔、御蔵に嫁に来る時には必ず持たされたという背負子。
なるべく上の方に材を乗せ、紐で括りつけます。
一本だいたい1m 、鉛のように重たい黄楊。
それを背負って山を登る。
切った重い黄楊材を運び出す用に、その辺りはモノレールの線路が設置されているので、
運ぶのは楽・・・な、はずだったのでしたが、
肝心のモノレールがタイムリーに壊れ、人力で運ぶことになったらしい。
そのおかげ?でリアル黄楊背負いをスケッチ出来るうつぼ ♪
これは置いてくの?
「細いのは安いのよ。もったいないけどな」
ふーん。。。
月一回各戸に配布される「広報みくら」。
その12月号に『黄楊・桑原木の購入について』というお知らせが載っていました。
なんでも『御蔵島産業センター原材料購入価格基準』に基づいているらしいのですが、
・黄楊は総重量2t、桑は4㎡で引き取り停止
・林業農家一戸あたり黄楊150Kg程度の引き取り
購入の期間と末口(円周なのかな?)cm、それとKgあたりの価格が記されていて、
多量に超過すると引き取り出来ないこともある・・・らしい。
どのくらいが集まるのか?確認していませんが、
そこに『末口5cm未満は受け取り不可』と、ありました。
なるほど・・・それで、枝は置いて行くのだな。
黄楊の育ちは遅いです。
80年間育てても、やっとこ20cmになればいいほうで、ほとんどは10cm以下、
虫やウィルスにやられ、葉が枯れ白く立ち枯れしてしまう木も多いと聞きます。
温暖化も影響しているらしい。
『御蔵の民は山の民。
そんな時代もありました』
そんな台詞を言われる日が、近い将来来ませんように。