去る3月16日(日)に黒松市民センターにて、会員で「ゆと森倶楽部」の料理人・齊藤知洋氏を講師にお迎えして仙台いちご「もういっこ」を使った「いちごの料理教室」を開催しました。
参加者は、会員が15名と、一般の方2名の計17名。今回は,福島在住の野菜ソムリエの方にもご参加いただきました。
講師をお願いした齊藤氏。今回いちごカレーを作ることになったきっかけは、栃木県産のとちおとめのピューレを使ったいちごのカレーというレトルトカレーを見つけ、これを仙台いちごで出来ないかと思ったことがきっかけだそうです。
講座はわかりやすいデモンストレーションの後,各グループに分かれて実習に入りました。
いちごカレーのデモの様子です。参加者も真剣なまなざしです。写真奥の手前の鍋に入っているのはカレーのベースになる野菜のみじん切りです。プロのテクニックでかなり細かいみじん切りとなっていました。これにいちごのみじん切りと豚の挽肉を加え,赤ワインと,カレー粉で仕上げていきます。
こちらは,いちごのスープ仕立てのサラダ。スープは,途中でみんなで味見をさせて頂きましたが、いちご甘味と酸味に,オリーブオイルもマッチしていてすばらしい味となっていました。
これは,いちごリゾット。鍋の中にはお米の中にいちごの角切りがたっぷり!!ブイヨンと合わさり、ピンク色のイチゴのリゾットになりました。
さて,本日教えていただいた,スペシャルないちご料理をご紹介します。
☆いちごカレー
カレーの中にも丸のままのいちごが入っています。奥に盛ってあるピンク色のご飯はいちごを入れて炊いたご飯です。初めてみましたが桜色の春らしいご飯です。
☆春野菜のサラダいちごのスープ仕立てと共に
春野菜のサラダといちごのスープをマッチング。また,サラダには帆立の貝柱を加え,旨みをアップ。これがまたいい味を出していました。
☆いちごのリゾット
色もきれいなリゾットに仕上がりました。もちろん,味も最高です。
☆いちごのクラフティー
スイーツは,クラフティ。卵と牛乳を使いオーブンでじっくりやきました。ふんわりさわやかな一品です。
☆鶏の人参ジュース煮込み、いちご風味
この料理は当日のサプライズ料理。オレンジで煮込む鶏料理を,人参ジュースといちごという組み合わせで応用。とても美味しくすばらしいレシピでした。
参加者の方々から感想ををご紹介します。
魅惑のいちご料理ホントに楽しく勉強になりました。また,プロ料理人の方の教室は初めての体験でしたからワクワクでした。スイーツ以外の料理にいちごですからどうなるか,手品でもみるきもちで楽しく体験しました。 一番印象に残っているのは,山菜好きの私にとって,サラダの中に入っていた山菜といちごスープとの組み合わせがとてもよく合うのが,新しい発見でした。(食素材研究部会只浦さん)
生食でこそ輝く「いちご」の料理教室は,正直話のネタ程度にしか考えていませんでしたし,作業工程の途中でもまだ半信半疑でした。もちろん,デザートのクラフティーは間違いなく美味しいと想像はできました。
料理をすすめるうちに,生姜にニンニク、ホタテ缶?なぜ炒めちゃうの?なぜ潰しちゃう の?なぜ炊飯器に入れちゃうの??と、何度も心でツッコミましたが、最終的にカレーを味見してびっくりしました。いちごの酸味と赤ワインがカレー粉に馴染んでる…!
特別参加させていただいた娘は、コンソメに粉チーズの「いちごリゾット」を気に入ってしまいました。家庭では考えもつかないメニューです。色合いも可愛らしく、春を先取りしたレシピで本当に楽しませていただきました。個人的には、サプライズで出していただいた鶏手羽の煮込みが最高でした!新しい発見をありがとうございました。(料理研究部会 八巻さん)
「イチゴカレー」・・・栃木県の方はよく食べているのかな?と勝手な妄想を抱きつつ、今回の教室に参加させて頂きました。イチゴジャムをカレーに入れるというのは聞いたことがりますが、生のイチゴを使ったのは初めてでした。できたカレーは、イチゴの酸味が程よく効いていて香味野菜・高級カレー粉のコクもあり、今まで食べたことのないような香り高いカレーでした。
インパクト大だった(まるで衝撃映像のようなでした)「イチゴご飯」のできあがりは、桜ご飯のようでピンク色で春らしくこの時期にピッタリだったと思いました。
クラフティーは勿論、春野菜サラダソースも絶品でした。ビタミンたっぷりでシミが気になる年頃女子にはたまらない一品です。ソースは安くて小さいイチゴで作っても十分堪能できると思いました。イチゴのリゾットはとてもお洒落な一品で、イチゴとコンソメって合うんだな♪とイチゴの概念を変えてくれました。
今回のイチゴ料理を教えて下さった斎藤さんに感謝しております。やはりプロの料理人は一味違いますね。野菜・果物は使い方によっては料理の幅が無限に広がることを改めて認識致しました。(食素材研究部会 高橋さん)
「いちご」は,生で食べたりスイーツにする事が多かったかと思いますが,今回紹介いただいたレシピは,火を入れても美味しく食べられることや,スイーツ以外の料理の可能性を広げてくれるものでした。まさに,宮城県産の「仙台いちご」の魅力が広がる機会でした。
講師を引き受けてくださった齊藤氏,朝から準備を手伝っていただいたスタッフのみなさん。そして,参加いただいた皆さん,ありがとうございました。
また,宮城県産野菜の魅力が広まるような,料理講習会を企画したいと思います。お楽しみに。
(料理研究部会 関口)