味覚の秋ばかり、実践しているので、ちょっとここらで読書の秋
も楽しまなきゃ!
「月と六ペンス」(モーム)。読み終えたばかりのこのストーリーを紹介。
(書いておかないと、忘れるってこともあって)
主人公チャールズ・ストリックランド。
40歳まではごく平凡な仕事も家庭もある普通の人生。そんな男が
妻子までを投げ打って画家への道を歩み始める。友人ストルーフェは
、才能にほれ込み、彼は妻までもストリックランドに奪われる・・と言うか
、妻はストリックランドに何故だか走ってしまうのだ。
可哀そう過ぎるのはストルーフェ。(=自身が、病魔に侵されたストリッ
クランドを家で妻に看病して欲しいと懇願したことから始まったの
だから、ますます悲しすぎるんじゃないの~・・・その上彼のキャラは
悲哀があっても、何故だか人目には笑いを誘ってしまうみたいで(T_T))
そうまでしても、ストリックランドへの畏敬の念まで持つって、いったい
なんなんでしょう(?_?)
終盤になって、舞台はタヒチへと変わり、ストリックランドは、現地の娘
と結婚。最後は病に侵され光を失いつつも絵の制作へ没頭し、亡くな
った後に、魂で描いた壁の絵も、家ごとその娘によって焼き消される。
(彼の願いでもあったため)
私から見れば、どうしてそこまで、家族や友人までも投げ打って、芸術
にのめり込んでいくのか?は謎ばかり(?_?)
ただ、タヒチでの暮らしになってから、ようやくストリックランドの凄まじい
執念が分かりかけた気もしないでもなかった・・
絵画は亡くなってから途方もない価値が出てくるって言うし
無理やり納得しようとしているのかも(苦笑)