辛夷が咲いて、白木蓮の蕾も
日に日に膨らみかけております。
待ち遠しいような、まだまだゆっくりでいいなどと
勝手なことを思ったりしています。
不思議な気持ちで、花が開くときを待っています。
誰の心の中にも、花との時間軸があるのかもしれません。
冒頭の『耕母黄昏』
宮澤賢治さんの作詞作曲の歌です。
風立ちて樹立さわぎ
鳥とびてくれぬ
子らよ待たんいざかえり
夕餉たきてやすらはん
風たちて穂麦さわぎ
雲とびてくれぬ
子らよ待たんいざかえり
夕餉たきていこひなん
美しい旋律が讃美歌のように
優しく響いてくるようです。
今日こそは記してみましょう。
いちはしさんの事を・・・
わたくしの大切なお姉さんのような方だった・・
昨年9月20日、賢治さんの命日の前日でした。
静かに天に召されたのです。
我が胸の内を聞いていただくあなたがいなくなっては
わたくしはどうしたらいいのでしょう
あなたの事を、訪ねお聞きしたいのにあなたがいなくては
わたくしはいったいどうしたらいいのでしょう
涙はいくらあっても枯れはしない
いくら呼びかけても答えは返らない
静かにただ微笑んでいるだけ
胸の奥にそっと寄り添っていてくれるだけ
昨日の夢の中にいたような
温かな涙がひとしずく頬をつたい
優しい眼差しを感じます。
大きく膨らんだ我が胸の内を
花時と合わせて開かせましょう。
ふと、庭の柏の老木にも話しかけてみたくなりました。
「静かにそこにいてくれたんだね。ありがとう」
日永(ひなが)は、春の季語ですもの、
いちはしさんには、春がよく似合う
我が家へ、遊びに来て下さったとき
いつも、キラキラ輝く指輪を身につけていらした。
これからも、いちはしさんがいらした時のように
長くなった昼時間を楽しんでみたいと思います。
野花や野草達と遊んでみよう。
チョウカさんのひとみさんが三年前結婚を祝ってくださって
いちはしさんにも日頃感謝の花束をプレゼントなさいました。
いつだって、一緒にいた私たちでした。
ひとみさんのお写真お借りしちゃった。やっと、会えたから
いちはしさんのおもいを受け継ぎ優しくありたいと・・・合掌