ササめがね~NPO法人あそびそだちiLabo【運動あそび塾しらさん家】ササのブログ~

しらさんちでの外遊び・運動遊び・自然体験活動
親子ふれあい運動『キズナビクス』
子ども達を取り巻く社会へのメッセージ

鶏をさばくことよりもお弁当を食べた時にこそ学びがある

2021-09-29 16:52:23 | 自然体験教室

お盆過ぎ

古民家キャンプあらため
『命を「頂く」ということ』

このとりわけ深いテーマのキャンプに
7名の小中学生が参加してくれました。

毎年高柳町門出にて田舎暮らしを体験させていただいております。

野菜収穫体験からさせていただき
生のオクラやトウモロコシなどにかぶりつき
その甘さにおどろきました。

ご飯は毎食お釜で炊いて
台所で味噌汁を作る
ということを
スタッフと一緒に行いました。

夜は焚火。
2日目は雨でしたので
この日が最初で最後の焚火となりました。

2日目。
朝からご飯を炊きました。
ご飯係は順番にやって全員が経験しました。

THE日本の食卓。
最高に贅沢だと思うのですが。

いきなりですみません。
午前中に生きている鶏をしめて、解体する体験を行いました。

下を見ていても真剣さが伝わるかと思います。

命のやりとりですから
本当に貴重な経験です。

羽根を取り
手取り足取り教えていただきながら
各部位に解体していきました。

今回はこの後の調理はササが担当しまして
鶏ガラでスープをとり
玉ねぎをひたすら炒め
お肉をじっくりと煮込んで
チキンカレーを作りました。

その間
みんなは達人から教わって
薪割体験です。
実際に斧を使うのはなかなか難しいので
ハンマーなどの降り方
身体の使い方を教えていただきました。

それから五右衛門風呂です。
これが身体の芯からあったまるんです。

夕飯。

「いただきます」と「ごちそうさまでした」
この2つを本当に心からいえる体験をさせたい。
これがこのキャンプの大きなねらいでした。

「ちゃんと言いましょう」なんて言いませんでしたし
よけいな説明もしていませんが
やっぱりこの経験をすると心の込め方が違います。

はいもう3日目です。
やっぱりご飯を炊いてみんなで配膳。

おかずは私が担当しましたけれども
味噌汁も子どもたちががんばりました。

載せきれないことがたくさんありましたが
かやぶきの家での思い出がたくさんできました。

最後にここもとっておきのブナ林へ。
疲れ知らずの子どもたちの歓声が響き渡りました。

最後の昼食は頼んであったお弁当でした。
いわゆる日替わり弁当です。
門出から離れた所で食べました。

みんな何気なく食べて
何気なく食べ終わり
遊びだしました。

そこで私はみんなを車座に集め
空の弁当容器を中心に置いて話しました。

「みんな、手を合わせてごちそうさまでしたを言った人はいるかな?」
ほとんどの子が横に首を振りました。

「考えてみて。
鶏さんはもちろん生きていたけど
このお弁当に入っていたものも生きていたんだ
ウインナーは何でできている?
そう、豚さんなどの肉だね。
サラダのマヨネーズは?
卵が使われているんだよ。
それに野菜やご飯も生き物だよね。
ぼくたちは
生き物の命を頂いて生きているんだ。
だから
いただきます
ごちそうさま
を言うんだよ。
さあ、みんなでごちそうさまを言おうか。」

そう話して
真ん中に置いてある空のお弁当容器に
「ごちそうさまでした」と手を合わせました。

この経験を経て
家へ帰ってからも
少し意識が変わった子もいたようです。

経済も ITも 科学技術も 医療技術も
どんどん発展を続け
その恩恵を受けてきた私たちですが

そんな中で
生きることと
死ぬことについて
感じたり考えたりする機会が
少なくなってきているように感じます。

学校では限界があるでしょう。
どうかご家庭でもお話ししてください。
大人の方の自然な言葉でよいと思います。
分からないことは分からないでよいと思います。

私たちは体験活動を続けていきたいと思います。
一緒に子どもたちに
大切なことを考える機会をつくっていきましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

めちゃめちゃ冷たい沢が子どもたちの挑戦心をかきたてる

2021-09-28 15:06:56 | 自然体験教室

沢の水はとっても冷たく
今頃になっての投稿は寒~くなってしまうかもしれませんが
すみません、とっても遅くなりましたが
8月に行った沢登りの様子です!

最初の難関。

普通のシューズはもちろん
いわゆるアクアシューズでも滑るんですよね。
こうやって経験した子が大きくなってから
沢用の靴を手に入れると
その性能のよさに感動するのかなあと思います。

寒くてあまり深くまでは進めませんでしたが
「めちゃめちゃ冷たかった」「寒さがやばかった」
などの感想が書き連ねられていて
これもきっと記憶に残る体験になったのだと思います。

そして
嫌な経験になったかなぁと思ったら
「来年もまた来たい」
と書いている子が多くて
沢が子どもたちの挑戦心や興味心を
引き出してくれているのかなと思いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しんどいことにチャレンジしてこそ得られるもの

2021-09-05 15:28:50 | 自然体験教室

8/5~7に開催しました、
「うちらのバックパッキング」の様子です!

初日は、出発地となる曹洞宗花栄寺に
宿泊させていただきました。

日中に、翌日に使うテントの設営を練習しました。
寝泊まりしたのは本堂です。

明日のコースなどについて話した後は、
トランプなどをしながらリラックスして過ごしました。
明日に向けてお互いの距離が縮まったようです。

お寺では、住職の九里さんから、食事を作っていただきました。
朝は玄米粥とお味噌汁。
なかなか慣れない味に苦戦した子もいましたが、
歩くためのエネルギーを蓄えました。

感謝を込めて、さあ出発。

かなり気温が上がることが予想され
予定よりも1時間早く出発しました。

市内で史上最高とまで言われる気温を
記録したと後で知りました。

子どもたちにとってはかなりの重量を背負っての歩きです。
想像を超える大変さがあったことでしょう。

チームの中で距離が空いてしまったり、
互いの荷物を持ったり、
いろいろなドラマがありました。

ようやく、登山口。

一気に急勾配となるコースは
気持ちが折れそうになるくらいこたえました。

時間はかかりましたが、一歩一歩着実に進み、頂上へ。
おにぎりを頬張り、高柳方面へ下山です。

2日目のゴール。
みんなでまとまって下りてきただけですごいことです。

さあ、陽が沈まないうちに、寝床の準備です。
昨日の練習が生かされます。

夕食は、ラーメンを煮て、野菜を炒めてトッピング。

焚火で、スルメや、煎餅や、マシュマロなどをワイワイ焼いて、
ここでもやっぱりトランプが始まりました。

この日は満点の星空が見えました。

今年も8月15日に思う。生あることに感謝。
でも書きましたが、この日は8月6日。
戦争のことを話しながら、流れ星や人工衛星といった、
記憶に残る景色を眺めました。

朝焼け。

朝食作り。

最終日、出発。
下りとはいえ、この日も暑さが堪える行程でした。

全員完歩。
しんどいことにチャレンジして、
達成した後の一体感。

子どもの時に
こういう体験を積み重ねていけたら
それはとても大きな財産になると思うのです。

また開催したいと思いますし、
さらに高学年から中学生向けのプログラムも開発していきたいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢中になる川遊びを通じて環境に目を向けられる工夫をしていきたい

2021-09-04 10:04:36 | 自然体験教室

夏休み明けからいろいろとありまして、
夏の活動の投稿がすっかり遅くなってしまいました。
ようやくですが、続きをアップさせていただきます。

8/2と3は、「川遊びデイキャンプ」を開催しました。

午前中は川を上っていき、堰があるところで遊びました。
とてつもない猛暑の日でしたが、一日中涼しく過ごしました。
楽しんでいる様子をご覧ください。

お昼を食べて、焚火遊びなどをして、また川遊びへ。

午後からは、川を下って、そのまま日本海に出るコースです。

ここは鮭が遡上することでも有名な場所です。
こんな経験はなかなかできないと思います。

冷たい川の水と、あたたかい海水が混じり合って不思議な感覚です。

体を温める休憩中は、石を積んだりして遊びました。

そしてまた何度も海へ。

毎年楽しませていただいているこの場所。

でも実は、ひと冬超えると大量のゴミが流れつきます。
それを1%forKashiwazakiをはじめいろいろな人たちが海岸清掃できれいにしています。

これからも活動ができる場であってほしいと願いますし、
夢中になって遊ぶことに加えて、
子どもたちが環境に目を向けられる仕組みを考えていきたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする