3年振りに、小学校1,2年生の1泊2日のキャンプを開催しました。
ぼくたちのキャンプというのは
流行りのキャンプブームなどとは一線を画したものであるということを
最初に述べておきたいと思います。
かと言って、がちがちに管理された活動でもなく
次々とやるべきことが決められているわけでもありません。
山や川や海といった自然の持つ魅力そのものの力をお借りして
そこで生活するということを楽しんでみよう
ということをベースに
私たちの活動の基本である
いかに夢中になれるか
ということへのこだわりをもった活動となっています。
1,2年生ということで言えば
まずはとにかく
親元を離れてテントという非日常空間の中で夜を明かすという
チャレンジそのものが
その子にとって大きな体験となるはずです。
夏のキャンプはどうしても暑い中でのテント設営となりますが
スタッフが木陰などを工夫して
生地を広げたりポールを伸ばしたりといった作業を
子どもたちへ役割分担し
子どもたちは「こんなくらいできる」と言わんばかりの目つきで
暑さに負けずにテントを立て上げました。
話しは前後しますが、キャンプ地に到着したのはお昼過ぎ。
まずはおうちの方が用意してくださったお弁当をモグモグと平らげ、
そうすると騒ぎたくなるのが子どもたち。
遊具などでしっかり遊んでからのテント設営でした。
さて活動のメインともいえる夕食づくりです。
昔のキャンプと違って1班の人数が少ないですから
大鍋でカレーというわけにはいきません。
そこはいろいろと工夫を重ね、直火とガスをうまく併用しながら
行っています。
包丁は使ったことがあっても、
直火を扱うことは普段はほとんどありません。
つくか、つかないか。
その際どいところがたまらなく子どもたちを刺激します。
ただですね、ただやらせればこう夢中になるかというと
なかなかそうはいかないと思います。
大抵、大人がかまどの前を陣取ってしまって、
気付けば子どもたちはどこかへ行ってしまっている、
ということがよくあります。
このあたりが、
私たちのような自然体験活動を提供する団体の真骨頂でもあります。
久しぶりに行いました。キャンプファイヤー。
というより、少し大きな焚火程度のボンファイヤーですが。
暗い森の中で火を囲み、歌い踊る。
大地を踏み鳴らし、笑い合ううちに、
なんだか不思議なエネルギーに包まれているような気がしました。
終盤、火を眺めると、
熾火が赤ともオレンジとも言えない神秘的な色をつくりだし
火花が天へと昇っていきます。
今この瞬間の、この炎は、
二度とつくりだすことはできない。
そしてまた、この同じメンバーで、
まったく同じこの瞬間をつくりだすことも二度とできない。
ぼくたちはそんな奇跡の瞬間の中にいる。
みんな来てくれてありがとう。
明日まで楽しんでいってね!
そんなことを伝えて1日目を終えました。
2日目も朝から遊んで、ご飯をつくって食べて、川遊びをして
へとへとになって帰っていきました。
またキャンプで
奇跡の時間を共にしましょう。