猪苗代町にある1日5組だけの小さな宿。
玄関を入るとすぐにロビー兼食事処の大きな一枚板のテーブルやカウンターが目に入った。
館内には時代を感じる工芸品がたくさん置いてあり、木のぬくもりでいっぱいの宿だった。
食事はオーナーと会話をしながらゆっくりといただいた。
豪華な食事ではないが、一品一品が手を加えてあり、特に焼きたてのイワナの塩焼きがおいしかった。
最後は目の前で打ってくれる十割蕎麦、オーナーからは「蕎麦打ちに集中するのでこの時は話しかけないでくれ」と言われた。
出来たての十割蕎麦は最高においしかった。
これが食べたくてこの宿を選んだので、十分満足した。
お風呂は貸し切りで利用でき、広々とした掛け流しの温泉を堪能できた。
過剰なサービスを期待する人には向かない宿だが、ゆったりと過ごしたい人には向いていると思う。
オーナーご夫婦のさりげないおもてなしが伝わってきた宿だった。