今でもなかなか区別のつかない花がある。
「ムラサキサギゴケ」
ゴマノハグサ科。
花は直径1.5cm前後
花全体が紫色
中央に黄色い模様がある
花期は3月~11月頃
「トキワハゼ」
ゴマノハグサ科
花のサイズは1cmくらい
全体的に淡い紫色で、上のほうがやや濃い目
中央に黄色い模様がある
花期は3月~11月頃
ムラサキサギゴケとトキワハゼはほとんど変わらないので区別がつきにくい。
強いて区別するならば花の色と大きさだと思う。
同じようだがカキドオシはシソ科で葉の形が違うのですぐに分かる。
葉がシソの葉に似ている。
「カキドオシ」
シソ科
高さ5〜25cm
つるの節から根をだして増える
鈍い鋸歯がある
濃紫色の斑紋と白い毛が目立つ
花期は4〜5月
茎が四角形で、毛がある
ツタバウンランは花はトキワハゼに似ているが葉の形で分かる。
「ツタバウンラン」
オオバコ科、つる性
茎は長さ10〜40cmほどになる
葉は掌状で光沢があり5〜7浅裂
花期は3月中旬~12月
キランソウは地面を這うように広がっていて、中央に黄色い斑点がないので区別がつく。
「キランソウ」
シソ科
茎は地上を這って、葉はロゼット状
花は濃い紫色
まばらに毛がある
花期は3〜5月
キランソウに似ているが、茎は直立し、花茎から穂状花序を伸ばし花を咲かせるジュウニヒトエ。
「ジュウニヒトエ」
シソ科
茎は直立している
花の色は紫、白
花期は4~5月
もう一つ最近よく見られる似たような花がある。
形状は違っても同じような花が咲く。
「マツバウンラン」
葉が松葉に似て、花の大きさと色は違うが、花の形がウンランに似ているのでこの名前になった。
北アメリカ原産の帰化植物。
このように同じような花はたくさんあって、実際の花を見てもすぐには分からないことが多い。
そんな時は花だけでなく葉の形、付き方、茎の様子などを観察すれば区別がつくのではないかと思う。
たくさん撮った写真を自分なりに区別してみたが、もしかすると間違っているかもしれない。