八幡平アスピーテラインから少し奥に入ったら、目の前が開け、木造りの昔の小学校みたいな建物と、荒々しい山の斜面にもくもくと立ち上がる湯けむりが見えた。
斜面一帯は硫黄の成分のせいか白くなっていて、そこには点在するいくつもの湯小屋があった。
あそこの温泉にも入れるのかな、でも外から丸見えになっちゃう、などと思いながら小学校のような建物に向かった。
入り口には「源泉秘湯の宿 ふけの湯」と書いてあった。
中に入ってみると、秘湯の宿のイメージと違って、古い建物なのに内部はとてもきれいで、廊下はピカピカに磨かれていた。
そして日帰り客なのに丁寧に応対してくれて、好感が持てた。
たくさんあるので、とても回りきれないと思ったから、今回は建物の中のお風呂だけにした。
お風呂は総ヒバづくりで壁は新しいのだろうが、他は時代が感じられ、7~8人が入れるくらいの湯船と、半露天風呂もあった。
白濁して泥湯のような感じの、少したまご臭がするような温泉で、入った後はさっぱりとしていた。
[内湯]
[半露天風呂]
ふけの湯温泉は地熱を利用した「蒸かしの湯」としてかつては湯治で賑わったらしい。
異なる成分の源泉が数種類もあるという。
秘湯感満載の野外にある露天風呂群はまさに「東北の温泉」と言った雰囲気だった。
帰りがてら、一番近くにある湯小屋をのぞいてみた、やはり野趣溢れるお風呂だったので、外にあるお風呂はすべてこのような感じなのだろう、次は絶対に入ってようと思った。