飯田線は長野県辰野駅から出発して愛知県豊橋駅までを結んでいる。
全長195.7kmを7時間かけてのんびりと走るローカル線で、ずっと天竜川に沿って走り、車窓からは南アルプスの山々や、天竜川の流れ、山深い場所や田園風景等を楽しむことができる。
最近では「秘境駅」がブームになり、秘境駅の多い飯田線は人気になっている。
その人気に乗り、豊橋駅から飯田駅までの間の上下線に「飯田線秘境駅号」が毎年春と秋に運行されている。
途中、8つの秘境駅に数分間停車しながら進み、地元の特産品の品などの販売も行われている。
その8つの秘境駅が柿平(かきだいら)、小和田(こわだ)、中井侍(なかいさむらい)、伊那小沢(いなこざわ)、為栗(してぐり)、田本(たもと)、金野(きんの)、千代(ちよ)。
飯田駅の方から乗ってみた。
飯田駅を出発してから天竜峡駅まで30分くらい、そこからハイライト区間になる。
今までの田園地帯から急に変わり、山深くなり、天竜川に沿って走るようになる。
[天竜峡駅近くの様子]
[秘境駅の一つ「中井侍駅」]
写真を撮る人が大勢いたので、なかなか番が回ってこなかった。
[乗った時のポスター・2018年春]
自分が乗ったときは7つの駅だったが、柿平駅が追加されて現在は8駅となっている。
難読駅もあっておもしろい。
もちろん無人駅で、これらの駅の中には駅まで続く道が登山道のようで、車の入らない駅もある。
だから秘境駅なのだろうけれども、どうしてこんな場所に駅があるのだろうと不思議に思ったりした。
でも、今では住んでいる人もあまりいないが、かつては製茶工場などがあったと聞いたので、やっぱり必要だったのだろう。
乗っている人たちはやはりマニアらしく、ぬいぐるみなどを持って、駅名の看板の前で写真撮影している人が多かった。
秘境駅も面白いが、マニアでない人にとっては窓の外の変化のある風景を見るのも楽しいと思う。