ポルトガル、コインブラには最古の大学の一つのコインブラ大学がある。
この大学は、世界文化遺産「コインブラ大学-アルタとソフィア」として登録されている。
2度目のコインブラ訪問は3日間滞在し、コインブラ大学と街をゆっくり歩いた。
丘の上にある大学内には、世界遺産になるのもうなずけるような重厚な建物が並んでいて、中でも有名なのはジョアン5世図書館。
建物の豪華さもあるが、蔵書が30万冊もあると言われている。
前回はすんなり入れたが、今回は10人くらいずつ時間を区切って入るようになっていた。
図書館とは思えないほど内装は素晴らしく、天井のフレスコ画、パイプオルガンなど、見どころいっぱいだった。
図書館以外ではアズレージョで装飾されてたサン・ミゲル礼拝堂などを見学したり、タワーに登ったり、植物園にも行ってみた。
ホテルは大学のすぐ下だったので、昼食はいつも大学の食堂で済ませた。
[大学の構内]
図書館は右の建物。
[大学の構内]
[タワー]
構内の隅にはタワーがあり、登ることができる。
階段が狭いのでタワーの上と下に学生がいて、トランシーバーで連絡を取りながら1組ずつ進むように制御していた。
[タワーの上から見たコインブラの街]
[礼拝堂]
[帽子の間の天井]
学位授与式などの儀式に使われた。
大学の構内や街を歩いていると、黒いマントを着た学生を良く見かけた。
カパと呼ばれているコインブラ大学の制服らしい。
このマントの学生がハリーポッターのモデルとなったとも言われている。
制服を着た女学生たちは気さくに写真撮影に応じてくれた。
今回の目的の一つにファドを聴くことがあった。
ポルトガルには「ファド」という音楽文化がある。
歌手(fadista)、ポルトガルギター、そしてビオラで構成され、全身黒い衣装を身にまとい、黒いショールを肩にかけて舞台に立つ。
ファドというのは運命や宿命といった意味で、ギターとビオラに合わせて哀愁たっぷりの歌を聴かせてくれる。
ファドは街のレストランやライブハウスのような場所で聴くことができる。
リスボンとコインブラでそれぞれ独特のファドがあり、コインブラのファドは大学の男子学生か卒業生だけが歌うことになっているらしい。
[ファドが聴けるライブハウスの前で開館を待つ人たち]
[演奏中の様子]
観客は30人くらいで満員となり、舞台ではなく、同じフロアの手の届く近さの場所で歌っていた。
館内の壁には代々のfadistaの写真がいっぱい飾ってあった。
実際に聴いてみると、誰でも言葉は分からないくとも心が揺さぶられるような感じになると思う。
演奏が終わると全員で舞台の裏に回り、ポートワインを飲んだ。
[壁に貼られたfadistaたちの写真]
コインブラの街の様子
[ロマネスク様式のコインブラ旧大聖堂]
ホテルの目の前だった。
[路地]
[水道橋]
大学の隣にあり、後ろは植物園になっている。