サン ジミニャーノはトスカーナ州の州都フィレンツェから南に40kmくらい行ったところにある小さな街で、「塔の街」と呼ばれ、「サンジミニャーノ歴史地区」として世界文化遺産に登録されている。
フィレンツェからバスに乗り、しばらくするとトスカーナの広大なぶどう畑の向こうに塔がたくさん見えてきた。
[トスカーナのぶどう畑と塔]
街に近づくと周りは城壁で囲まれていて、旧市街には街の南にあるサン・ジョヴァンニ門から入った。
[サン・ジョヴァンニ門]
通りを進むと両脇にはお店がたくさんあり、それらを眺めながらゆっくり歩いて三角形のチステルナ広場に着いた。
「チステルナ」とは井戸の意味で、この広場には井戸も残っていた。
やはり水源はいつの時代でも重要なものだったのだと思った。
[チステルナ広場]
この広場には「ジェラテリア・ドンドーリ」(Gelateria Dondoli」)があると事前に調べていたので期待していた。
このお店はジェラートの世界大会で優勝してから、世界一のジェラートとして有名になった。
でも探すまでもなく、長い行列ができていたのですぐに分かった。
狭いお店の中には、いろいろな味のジェラートが並んでいて、迷った末に選んだのがピスタチオのジェラート。
イタリアではいつもピスタチオ味ばかり食べているような気がする。
[ドゥオーモ広場]
次に向かったのはドゥオーモ広場。
この街の起源は12~13世紀に貴族が教皇派と皇帝派に分かれ、権力誇示のために競って塔を建設したため、小さな街なのに塔で埋め尽くされてしまったらしい。
当時は72本もあったのだが、今では14本だけ残っていて、そのうち最も高い塔グロッサの塔がこの広場にある。
内部公開されているのはこの塔だけで、登ってみると街全体と、トスカーナの丘陵地帯が一望できた。
その後もドゥオーモや現在市庁舎として利用されているポポロ宮殿の内部の小さな美術館を見たりした。
中世のロマンを感じた後はレストランで、おいしいサンジミニャーノの白ワインを飲みながら休憩した。