鳴子バイパス沿いに宿の看板が出ていたが、そこから側道に入るような形で進むと宿に着いた。
玄関の周りはきれいに雪かきされていたが、そのほかの場所は真っ白で、全体が良く見えなかった。
それでも、立派な和風の建物と広い敷地だということは分かった。
玄関を入ってすぐに気さくな感じのご主人と奥様が笑顔で出迎えてくださった。
ずっと雪の中を走ってきたので、何となくホッとしたような感じだった。
この日は特に寒かったので、着いてからすぐに貸し切りの露天風呂を勧められた。
一息ついてから、早速露天風呂に行ってみた。
露天風呂は庭先にあり、駐車場の横にある門をくぐり、木立ちの中を進んだ先にあった。
庭園の中の半露天風呂で「瞑想の湯」と書いてある扁額がかかっていた。
[貸し切り露天風呂]
1回40分間の貸し切りとなっていたが、木の香りのする脱衣所と湯船だけのお風呂だったので、のんびりと浸かるには十分な時間だった。
石造りの湯船の中はやや温めの鉄分を含んだような茶色い色をしたお湯になっていた。
お湯に浸かりながら、庭先の雪景色を見てゆったりとした時間を過ごすことができた。
このお風呂は鳴子温泉のポスターにも使われたとか。
[内湯]
内湯の方は少し熱めだったが、源泉掛け流しでお湯が溢れていた。
食事のこと。
夕食、朝食とも量が多く、自家製の食材にこだわっているようだった。
宿独自の和洋折衷の手作り料理で、全体に薄く味付けされていたが、最後の手打ち蕎麦まで、すべてが美味しかった。
特に、ニンジンドレッシングが珍しくて作り方を教えたもらったりもした。
アットホームな感じの宿で、スタッフもほどよい距離感で接してくれるから、宿でゆったりと過ごしたい人にはお勧めできると思う。