黄色い「へレニウム」が咲いていました。
キクに似たような花はたくさんありますが、花の中央(花芯)が盛り上がっている姿で、すぐにへレニウムだと分かりました。
へレニウムという名前はギリシャ神話からです。
トロイ戦争の原因となったスパルタ王妃、『ヘレン』の流した涙が地面に落ち、その場所からヘレニウムの花が咲いたのだとか・・・
ヘレンはとても美しい王妃だったようなのです。
その美しい王妃の化身のへレニウム、日本に渡ってきて『ダンゴギク(団子菊)』という名前になりました。
これは、中央が盛り上がっていてダンゴのようだから、納得です。
ギリシャから日本に渡ってくる間に美しいヘレン王妃が団子に変わってしまったようですね(≧◇≦)
へレニウムの花期は6月~10月なので、長い間咲き続けます。
その特徴は、花の中央にある筒状花が大きな球状に盛り上がっていて、その回りを花弁(舌状花)が囲んでいます。
花弁は外側が3つに割れていて、茎には茎の表皮組織が変化した『翼』があります。
花色は赤、オレンジ、黄色、複色などがあります。
学名:Helenium autumnale
英名:Fiveleaf sneezeweed 、Yellow sneezeweed
別名:ダンゴギク・オータムナーレ、コモン・スニーズウィード(common sneezeweed)
科名・属名:キク科 ヘレニウム属
原産地:アメリカ
英名の『Sneeze weed』は直訳では”くしゃみ草”です。
原産国アメリカでは葉を乾燥させたものを嗅ぎタバコことして、鼻から吸い込み、くしゃみを起こさせ、そのくしゃみで悪霊を追い払う儀式に用いていたとされていたようです。