この季節、川沿いの遊歩道の両脇には高い木に絡まったクズやオオブタクサなどの背の高いものがいっぱい見られる。
でも、それにも負けないのが低いところに這っている「アレチウリ(荒れ地瓜)」で、川の法面を覆いつくすように広がっている。
「アレチウリ(荒れ地瓜)」はウリ科の大型のツル植物で1年生草本。
英名の 「burr cucumber」はトゲのあるキュウリの意。
北米原産で日本では本州以南で帰化植物として知られ、特定外来生物に指定されている。
また、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。(Wikipedia)
侵略的外来種ワースト100! ですって。
そんなに嫌われ者なんだ・・・
確かに勢いがハンパないから、放っておいたら他の植物がどんどん浸食されてしまい、生態系に影響があるだろうとは思う。
それじゃどうしてこの嫌われ者がこんなにも広がってしまったのだろう、と調べてみた。
「アレチウリ」は1950年代の初期に輸入された穀物の中にタネが混じっていたらしい。
1つの個体で5000個以上のタネができ、そのうちの7割が発芽すると考えられている---ということは1株で3500以上も増える(*_*)
そして生命力が強く、どんな環境でも生育できるから、この70年くらいの間にどんどん広がってしまったようだ。
[花]
[実]
他のウリ科の植物と同じように長いツルを伸ばして広がっている。
そして葉や茎などに細かいトゲをたくさんつけ、特に実は硬いトゲで囲まれている。
そのトゲは、間違って群落の中に足を入れたりすると、服の上からでも刺さってしまうほど鋭い。
学名:Sicyos angulatus
英名:Burr cucumber、star-cucumber
科名・属名:ウリ科 アレチウリ属
原産地:北アメリカ