10月27日(日) 北越谷 “ cafe おーるどタイム ” で開催の、マック杉崎氏による蓄音機コンサートへ行ってきました。
マック杉崎氏は『図説 世界の蓄音機』 http://www.shellman.jp/Site/AC7FD809-4CB2-4288-9882-CA1BE1CFEE2E.html
を監修、蓄音機の修理も手掛けるなど、蓄音機の第1人者。
川口市内に在住で、ハーツ & フラワー のリーダー・藤田さんと同じ高校出身の先輩・後輩という御縁もあって、今回のコンサート開催となりました。
セッティングしてくださった蓄音機は2台。向かって左側がシリンダーレコードをかける蓄音機で右側がSP盤をかける蓄音機です。
シリンダーレコードをかける蓄音機の本体には、TRADE MARK トーマス・エジソン の記載がありました。
マック杉崎氏が手にしている黒い筒型の管がシリンダーレコードです。
シリンダーレコードはこんなレトロな缶に収納されてました。
本体横についている取っ手をグルグル回してレコードをかけます。電力は使いません。
シリンダーレコードでかけてくださったのは3曲。
*ヴェス・L・オスマン Darkies Awakeing 1900年
*J・W・マイヤーズ Give Me Your Love And Give You Mine 1901年
*ヴァーノン・ダルハート Rouvin' Gambler 1915年
時代の雰囲気がむんむんと伝わってくる音。
4曲目からはSP盤になったのですが、1927年 ブリストンのジミー・ロジャースからはのけぞりそうになりました。
アンプもスピーカーもないのにボリュームたっぷりで、音に艶と厚みがあって、振動が身体全体に響いてくる感じ。
骨伝導? ---蓄音機のラッパ部分に手をかざしたら、びりびり感じたかもしれません・・・。
1曲ごとに針を換え、また録音によっては回転も変えていました。
SP盤は78回転だと思っていたのですが、72回転というのもありました。
杉崎氏によると当時は曲に合わせたアナログ録音で、回転の規格は無かったそうです。
カーターファミリーの1935年「The Storms Are On The Ocean」、最後に聴かせてくださったモンローブラザーズの「New River Train」は間違いなく同じ音源を持っていて何度も聴いているはずですが、全くの別物でした。
声もものすごいし楽器もものすごい。メイベルのギター、ビル・モンローのマンドリンにチャーリー・モンローのギターランetc.衝撃的でした。
14時にスタートして2時間ほど、16時に小休憩をはさんでからは、 渡辺陽子さんのオートハープ弾き語りソロライブです。
*Give Me Your Love
*It Rains Just The Same In Missouri
*West Virginia
*Lover's Return
*Please Don't Wake Me
*Faded Coat of Blue
蓄音機で聴いたのと同じ Give Me Your Love や カーターファミリーからの選曲です。
杉崎氏のコンサートとシンクロした曲たちを、今度はオートハープと生歌でしっとりと堪能させていただきました
そして嬉しいことに、お客様で来てくださったオールドタイム界の第1人者・加瀬さんも3曲演奏を披露してくださいました。
ソロで Coo Coo Bird と、ジンさんが客席にいらっしゃるからとのことで June Apple。
最後はマスターと一緒に Soldier's Joy 。
とても幸せな数時間でした。
まだまだレコードはあるそうで、次回がありそうな気配~ 是非是非 企画をお願いします!
杉崎さんに演奏してくださった皆さま、素敵な時間をありがとうございました