第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

Dengue fever(デング熱)患者+顕微鏡実習 虫卵との闘い

2015-04-24 21:48:34 | Mahidol University編
かなり専門的(当たり前か・・)な授業の難しさもさることながら、そもそもが日本で診ることがほぼ不可能な稀な疾患達である為に非常にストレスフルな勉強が続く毎日です。
知らない事が山ほどあり、だからこそ成長できるわけであり、一気にそのストレスを糧にして自分を鍛えあげる為に来ているのだと、いつも前向きに自分に言い聞かせております。

さて、初めて病棟の症例をDiscussionする為に皆で11Fへ上がりました。


私自身としては初めてデングによる皮疹を直接診察することができ、それだけで教科書だけでは得られない収穫でした。


勿論、世界には熱帯医学講座が他にもありますが、実際の患者さんが病棟にいて、それを学ぶ事ができるのは世界でもMahidolくらい
しかないのではないかと思います。学費もDTMHで4000USD,MCTM(臨床熱帯医学修士)で9000USD位であり、UKやUSAの大学院と比べると比較的安く、生活費もそこまで高く無い為に実際に生活してみてお得感もあります。現在の所、一つだけ欠点があるとしたらそれは熱帯気候であり、真夏の日本の様に体力が削がれる事位です。

授業は顕微鏡実習もほぼ毎日のように入ってきており、虫卵の形状から診断する試験の為に毎日心焦る日々です。




便からEntamoeba histolyticaの虫卵を初めて自分で見つけて、自分で根拠をもって診断できた時の嬉しさと楽しさは、予想以上に私のような総合内科医にも向いており、マニアな世界です。

そんなこんなで、各国から集まった医師達ともっぱら飲み会に勤しむのが日課です。

(自分でわかるのですが、飲み会続きのお陰で三週間で飛躍的に会話力がついて来ております)