皆さまのこんにちわ、第13回清田雅智先生カンファレンスが開催されました。
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今までは僕らが指定したレベルの内容をお願いしていたのですが、もう13回もやっているので「私の好きなように好きなレベルを話させて欲しい」ということで、本当に自由に好きにやっていただきました。
その内容は自分の中のロールモデルの先生たちの話の中でも驚愕的で、単なる博識というレベルではなく、研ぎ澄まれた臨床医の思考と病態・生理・解剖学の深いレベルまで妥協することなく追求した結果なのだと感じております。
ほんの一部をご紹介させていただくと、
#double quotidian fever
1日に2回のSpike feverを起こすdouble quotidian feverでは
FUO(fever of unknown origin)であれば
JRA、AOSD、Kalα-azar、untreated gonococcal endocarditisを
FUOがなければ
Malariaの混合感染(これは経験的に確かに)、acute gonococcal endocarditis
#Schamroth sign
なんとSchamroth 自らが感染性心内膜炎に罹患した時に出現した臨床所見から報告。ばち指そのもの診断に対しては、Sen87%, Spe 90%, LR+ 8.4 LR- 0.14と有用である。
JAMA 2010;304:159-161
しかし、このSchamroth先生自身が病気になったストーリは知らなかったので、本当に感銘を受けました。
#手掌・足底の皮疹は必ず他の診断がつくまで、secondary Syphilis を考慮すべし!
#腎癌こそ、Paraneoで多彩な顔でやってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/ba/075398547d6c33e45db77b352894ecbc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/e4/f36d1a7a751d0898278788d5edefa2dd.jpg)
などなど、2時間一本勝負、清田先生いわく130枚のスライドで過去13回の中で聴衆に引かれるかもと思いながらも、もっとも本気を出せて楽しかったとのこと。
途中、清田先生の質問が全て僕に当てられることから(そりゃそうかもしれません)、非常に僕も楽しかったです。このような教育講演には自分は主に二つの明確な目的を持って望んでいて、一つは明日から臨床現場で役に立つ内容を吸収すること、二つ目には先人たちがどのように教えているか教育手法について感得することです。その意味で、清田先生からはこのジェネラル畑の高い高い頂きのレベルまで、どうだお前も目指して上がってこいとみちびいてもらっているように感じます。
二日目はいつものように実践的清田外来塾で、僕自身も学びが多い内容でした。
もちろん、締めは出雲蕎麦 羽根屋本店で。