第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

嚥下機能を自分一人でその場でスクリーニングする方法

2019-05-16 11:01:11 | 総合診療

みなさまこんにちわ。最近は島根大学研修医のFBの情報発信の仕事もするようになりました。せっかくなので、自分なりに解釈したTipsも載せていきたいと思います。

今週の研修医モーニングカンファレンスは嚥下障害のみかたでした。

社会的にも誤嚥性肺炎ふえてますよね。正直誰でも診れないといけない時代になってきました。

対応の方法を知らないと、どうしたら良いか路頭に迷ってしまうことも・・。

そんな時に本当に嚥下機能が落ちているかこんな感じでプロは進めるそうです。

特に*はその場で簡単にできそうです。

嚥下機能のみかた

口腔内観察
 ↓
*咽頭反射gag reflex これできそう!
 ↓
*反復唾液嚥下テストRepetitive saliva swallowing test(RSST) これもできそう!
 ↓
改訂水飲みテストModified water swallowing test(MWST) →道具がいるので回診時にここからは反射的にできそうにない。
 ↓
フードテストFood test(FT)
 ↓
水飲みテスト(Timed)Water swallowing test((T)WST)

*咽頭反射の方法!やってみると意外と簡単でした。
ポイントは解剖学的に正中・左右の咽頭壁を別々に評価すること。 
+:おえっとなる 
±:知覚はあるが反射はない 
-:知覚・反射なし
意義…咽頭の知覚が落ちると不顕性誤嚥につながるので自分で評価してみるスクリーニングとして使えるかもですね。

*反復唾液嚥下テストRepetitive saliva swallowing test(RSST)
・指で喉頭隆起を触れ、唾液を飲むように指示。
・30秒間での回数を測定。
・2回/30秒以下で異常と判断。
・誤嚥のしやすさと相関あるそうです。

このあたりまでであれば、コンサルト前に自分達で簡単に評価できそうです。

僕も次からやってみたいと思います。勉強になりました!ありがとうございました。